がんばれコンサルタント! 第539話:コンサルタントが確認すべき、ビジネスにおける「健康診断」の重要性

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「ゴトウさん、まさか笑っていた自分がそんなことをしてしまっていたとは…」── 先日、コンサルタント仲間の方のスポット相談ででてきた、苦笑まじりのお言葉です。

営業面でのご相談だったのですが、ウェブサイトに表示されていなくてはならないものが、なぜか消えていて…という不思議なことが起きていたのです。

なぜ苦笑まじりかと言えば、以前コンサルティングの最中に、「ときどきご自分のサイトをチェックしてくださいね。たまにあり得ないような状態になっている人がいますので…」とお伝えしたとき、「いやいやゴトウさん、さすがにそんな人いないでしょう、考えられないですよ~(笑)」と笑い飛ばしていたご本人だったりするからです。

まあ、何と言いますか、慣れや不注意…といったところでしょうか。自社のウェブサイト全体が表示されない…というようなことが起きれば誰でもスグに気づくはずですが、一部分だけおかしくなっている…というような場合、なかなか気付くことが難しかったりします。

問題は、この「一部分」…というのが、どこなのかということです。どうでもいいような所と言うと何ですが、枝葉末節のそれほど重要でない部分であれば大きな問題にはなりませんが、これがもし「お申込みフォーム」だったり、「問い合わせ」、「セミナー案内」…といった自社の営業上の重要な部分だったりすれば、これはビジネスに大きな影響が出ること必至となります。

そう、こんなことは言われなくても当たり前のことであり、冒頭のお仲間の方も、「そんなの当たり前でしょう」と言われていた訳です。しかし実際に起こったことは、「え~っ!!」というような現実です。

では日々チェックすればいいのか…と言えば、全体で数ページしかないサイトならいざしらず、何年もご商売をやってきている方なら膨大なページ数になっていたり、サイトの増改築を何度かされていたり、サイト表示ツールのバージョン更新が行われていたり…と、日常的には目が届かないところも残念ながらでてきてしまうものでしょう。

実際、弊社でも、気付かない間に「あれれ!?」となっていて、慌てたことが過去に何度かあります。お恥ずかしい限りですが、完ぺきな状態を維持するということは、現実的には結構困難と言わざるを得ません。いつおかしくなるか分からない、非常に稀なことに対して、毎日チェックすることは割が合わない…からです。

重要なことは、身体における定期的な健康診断がごとく、「ビジネスにおける定期健診」を考えるということです。

健康診断を毎日受けるとしたら誰でも「そんなに必要ないでしょう」と思うに違いありません。明らかに無駄でしょう。しかし、一年に一度の健康診断に対して、「無駄」と考えたり、「自分は大丈夫」と勝手な思い込みで検診を長らく受けなかったために、取り返しのつかないようなことになってしまう人も現実にいます。

なんで健康診断をずっと受けなかったんですか…、受けていれば初期段階で分かったのに…という、非常に残念な話は少なくありませんが、これはビジネスにおいても同じことが言えるのです。

ただし、ここで言う健康診断とは、大きく2つの意味があります。1つ目は営業周りの重要なツールのチェックです。ちゃんと稼働、機能しているか…これらが止まればえらいことになるだけに、月一チェックくらいはしてもバチは当たらないでしょう。

もう一つは、ビジネスそのもののチェックです。自分がやっていること、そこにブレはないか、何かおかしなことに少しずつなっていっていないか…。目指していたことと違いはないか…、このままでいいのか…。

毎日の仕事、ビジネスを続けていると、少しずつのズレに自らきづくことは非常に困難なことです。何年かぶりに逢った人だと様相の違いにスグに気づけますが、毎日会っている人だと変化に気づきにくいのと一緒です。

ビジネスが少しずつズレていっている…ということは、これまたよくあることです。当社には、「何かヘンなんです…」「かみ合っていない気が…」「やっている割に…」といったご自身で感じる違和感からご相談に来られる方も少なくありません。

さながら検診がごとく…ですが、実際にお話しを伺ってみると、少しずつのズレで、かなりおかしな状態でお仕事をされていて、違和感がでて当然というケースが非常に多いのも事実です。また、自分が本当にやりたかったことを、日々の仕事に忙殺されて忘れかけてしまっていたというケースも少なくありません。

特にコンサルタント商売をされている方は、お一人でされていることが大半なため、自分一人で気づくのはやはり困難と言わざるをえないでしょう。

大切なことは、健康診断がごとく、ビジネスにおいても身体同様に、検診の考えを持つことは極めて重要ということです。これは自分自身においても、そしてクライアント先に対しても言えることです。

あなたは、ビジネスにおける検診をしっかり意識していますか?

著:五藤万晶

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