がんばれコンサルタント! 第538話:コンサルタントとして押さえておかなければならない、正解がないものへの考え方

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「ゴトウさん、今度本をだすことになったんですが、ちょっとヤラカシそうなので相談に乗ってもらえませんか?…」── 先日コンサルタント仲間の方が、ご相談にお越しになられた時のお言葉です。

まずは出版が決まった…とのことで「良かったですね~、ちなみにどちらからですか?」とお声がけをいたしまして、しばらく世間話をした後に本題に…。

ヤラカシそう…というのは、簡単に言ってしまえば「本を出したけど仕事にならない」というのを、なんとか避けたいという話です。当たり前ですが、みな仕事に結び付けたいと思っているはずですが、世の中これが結構むずかしいから心配される訳です。

当社としては、前職時代から五藤は本に関わってきましたので、出版とは長い付き合い? になっていますが、ことコンサルティングビジネスにおいては、切っても切れないほど重要な戦略ツールであると認識しています。ですから、コンサルタント向けの専門書、出版戦略の本も出していますし、関わった方々にも強くお伝えしてきています。

実際、本という道具を手にして大きく飛躍された方は大勢います。むしろ大きく飛躍された方で、本を出していないという人はほとんどいません。極めて効果の大きいツールなので、使わない手は考え難いからです。

ただし、「本をだせば効果がでる」というほど単純なものではありません。せっかく出版にこぎつけても、なんら仕事に結びつかないで困っている…という、「出しちゃった後からのご相談」みたいなのも時々あるのですが、正直、出版後に印刷物の内容を書き換えられる訳もなく、打てる手はごく限られたものにならざるをえません。

せめて出版前にご相談を…と思わずにはおれないのですが、それはともかく、一つ確認しておいて頂きたいことがあります。それは、「一般論を聞いて、それを参考にしようとしたり、誰かのマネをしてやろうとしていないか?」ということです。

普通に聞こえるかもしれませんが、重要なことは、これからやろうとしていることは、「だれかの真似をしてそれで上手くいく部類のこと」なのか、それとも、「本質を押さえた上で、オリジナルで考えていかなければならない部類のこと」なのか、まずここの判断ができていますか? ということです。

テストや資格、ライセンス的なこと、またパターン化や標準化されているようなことであれば、一つの正解、またはそれに準ずるようなものが存在しています。その本質は、誰かがつくった問題に答えるとか、先行者がいてそれを真似たり後追いすることだからです。

もちろん、これが悪いとかどうこう言う類のものではありません。世の多くの事柄は、何かしら正解らしきものが存在していて、それに合うようにすることで「上手くいくことの確率を上げる」ことは、むしろ当然のやり方と言えます。

しかし、「正解が存在している」とか「先行者がいる」はたまた「理想的な真似られるものがある」といった前提条件が成立しないとき、この手法はほぼ確実に失敗するという問題があります。

ほぼ確実に失敗するとまで申し上げる理由は、「わずかな違いや、変化が生じていても、どう変えればいいのか大元から考えていないから、そもそも気づくことすら難しい」のです。要するに、「真似る思考」を無意識にとっていると、「オリジナルで考える」ということが極めて難しくなってしまうのです。

「自分独自の商売」とか「独創的なビジネス」、もっと言えば「自分の過去を活かした独自性のコンサルティング」というものを本当に展開して報われる商売をしようと考えるとき、それがだれかのマネをして上手くいく…と考えるとしたら、そもそも矛盾していませんか? という話です。

大切なことは、「本質を押さえた上で、オリジナルで考えていかなければならないこと」というのを、どう実際におこなっていくか…ということです。

このためには、自分が展開するビジネス、とくにコンサルタントであれば自分のコンサルティングにおいて体系的な理解ができていなければ、自ら考える脳みそを持つことができません。その結果は、一つ一つがバラバラになってしまうのです。

そんなことないでしょう? と思う人もいるかもしれませんが、たかがプロフィールやコンサルティングの内容だけでも、つじつまが合っていない人は山ほどいます。本人的にはおかしくないつもりでも、傍から見たり、お客さんの立場から見れば一目瞭然で、「この人、何の専門家で何やっているのか、よくわからない」みたいなことになってしまいます。

筋が一本通っていないと、何を発信してもどこかぼやけたり、伝わってこなかったり…。これらは誰かのマネをしても絶対に手にいれることはできないものであり、自分で組み立てていかなければならないものだからこそ、「体系化」というものが極めて重要になってくるのです。

自分自身のビジネスの体系化というものを通過してきた人と、そうでない人で、実際のコンサルティング指導がどうなるかは言うまでもないことでしょう。何か正解をさがしてクライアントに伝えることしかできない人と、本質をつかんで未知のことでも「こっちですよ」と導ける人との決定的な差は、まさにここに出てきます。

あなたは、新しい時代や未経験、未知のことに対しても、クライアントを導いていくことができますか?

著:五藤万晶

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