がんばれコンサルタント! 第540話:優れし学校に学ぶ、ビジネスの重要な視点

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「ゴトウさん、今年は3年ぶりに母校の学園祭に行ってきたんですよ~」── 先日、ある案件のご相談で当社の事務所にお越しになられたコンサルタント仲間の方の言葉です。

この2年間、コロナの影響でことごとく中止となっていた学校の各種イベントですが、中でも多くの人が楽しみにしていた文化祭や学園祭などが、今年は復活したところも多く、賑わいを見せているようです。

かくいう自分も、今年は身内が通っていた母校に行ってみることになり、初めての地に足を運んだのですが、なるほど…と感心させられることしきりに…。

というのも、学校といえば、「教育機関だから…」というような、商売とは違った面で話をする人も多く、特に「先生」といえば、我々コンサルタントやセミナーで登壇する先生方とは大きく違って、「教職者」という、どこか大きな隔たりがあるように感じる人も少なくないでしょう。

ですから、「学校」というもの自体に対しても、一般の商売とはまるで違ったものであり、およそ参考になったりすることも、接点もない…と思っていたとしても不思議ではないかもしれません。

しかし、関わっている方々にはよく申し上げていることですが、およそ何か商売を真面目に考えるとき、「お客さんのいない商売はない」訳であり、この点を正しく認識するとき、あらゆる商売は普遍的に共通性があり、その繁盛への考えも長きにわたって成長させていくことにおいても相通じるところがある…ということが分かります。

もし、これに疑問符をつけることがあるとすれば、それはすなわち、「やっていることの意味が分かっていない」か、はたまた「お金が違う出どころから入ってきている」ことが考えられます。

しかし、もう一つ、根本的な問題で理解できていないケースもあります。それはズバリ、そもそも「経営者の感覚になっていない」場合です。

商売をやっているつもりでも、経営者と担当者では、視点も意識もまるで違っています。今月のノルマを必死にがんばるのは、「給料が欲しい」からであり、首にならないためだったりします。それは経営者が考える「業績を伸ばす」とか「ビジネスを成長させる」、「次の事業展開」などの観点とはまるで違うものです。

一つ言えることは、業種や業態が経営を分けるのではなく、ビジネス上の立場や意識が経営を分けるということです。実際、不況業種と言われて久しいところでも、驚くほどの成長を続けている所があります。そのような中の一つが、今回学園祭で立ち寄った某学校なのかもしれません。

というのも、少子化の影響でこの何十年間、ひたすら学生数が減少している状況下、この学校は創立130年以上を経て、いまなを成長を続けているのです。

気になって調べてみてわかったのですが、多くの人の目に触れる周年行事は怠らず行われ、経営方針はじめ年次の収支報告、今後の学部への考えや自校の克服すべき点などにも触れ、その情報公開ぶりは、「まっとうな企業の経営」を強く感じさせるものであり、何より驚かされるのは、学部のスクラップ&ビルドのスピードと思い切りの良さ。

企業でいえば、部門の設立と統廃合といったところだと思いますが、単純な話、生徒が集まらない部門は収益性が悪いわけであり、さっさと統廃合するとともに、新しく生徒を集められる人気の部門を立てなければ経営的に強くなれないのは、普通のビジネスとまったく同じ…という話です。

5年や10年ごとに学校創立や創立者生誕…などで、何かしらの「〇〇年記念」の行事を開いているのも、これまたディズニーランドに代表されるように、開園〇〇年記念やディズニーシー〇〇年記念など、都合よくと言うと叱られるかもしれませんが、頻度良くイベントを作り出しているのと実に似ていることが分かります。むしろ、向こうが参考にしたんでしょうと言われるかもしれませんが。。

学校なら、どこもやっているでしょう?と思う人もいるかもしれませんが、現実的に周囲を見渡せば、「ちゃんとやっているところ」と「やれていないところ」が本当にハッキリわかれていることが分かります。要は、「ビジネスとして様々なことを意識して、しっかり長期の繁栄に対して考え、手を打っていっているか…」という違いです。

たかが周年記念と思うなかれ…であり、これをやるためにはかなり前から準備しなければなりませんし、それで「ビジネス的にも採算を合わせ、お客さんも喜ばせる」となれば、これがいかにハードルが高いかは、やったことがある企業、経営者、担当長…でなければ、まず分からない話でしょう。

我々の周囲、先生と呼ばれている人たちでも、創業〇〇年記念や、なにかのイベントを必死になって創り出そうとする人はそれほど多くはありません。独立起業していても、実際には下請けビジネスになっている人であれば、その傾向はますます強くなります。

実際、こうした人が自ら主催してイベントを開くとしても、それは単に自分が脚光を浴びたいがためのイベントだったりすることも珍しくありません。これでは言葉は悪いですが、聞きたくもないカラオケの場に無理やり付き合わされるのとほとんど同じとなってしまいます。

一方、必死にビジネスの未来を考え、たとえ小さな小さな芽であっても育てていこうと考えているビジネスの主体者であれば、わずかなチャンスでもモノにしようとイベントを考え、そして手を打っていこうとします。

10年、20年、30年、50年…先から考えてみるとき、打ち手は間違いなく変わります。特に、コンサルタント業の場合、自分のコンサルティングを体系化できているか、できていないかで歴然とした差がでてきます。

自分が展開しているビジネスの本質は何か…。ここがしっかりしていると、様々なビジネスの強みや弱み、そして参考にできる点が自然と見えてくるようになります。

あなたは、自分のビジネス、クライアントのビジネスを、長期的な成長軸の中で考えられていますか?

著:五藤万晶

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