がんばれコンサルタント! 第113話:間違ったアドバイスを聞いてしまう根本原因

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第113話:コンサルタントになりたい人が、間違ったアドバイスを聞いてしまう根本原因

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 「五藤さんのところに来て、コンサルタントとしてどう活動していけばいいのかがやっと分かりました…」──  先般、コンサルティングを受けられていた方が口にされた言葉です。

 起業したものの、どうやっていけばいいのかよく分からないという人も多くいます。特にコンサルタント業というのは、お店や商品・サービスといった目に見えるものが直接的には無いため、他のコンサルタントの見よう見まねをすれば…という方法がなかなかうまくいきません。

 これは、コンサルタント業の「商売のキモ」の部分が、表面的に見える部分とはまったくと言っていいほど違うからです。

 目に見えない商品・サービスな上に、活動内容におけるキモも違うのですから、ある意味難しいのも当然です。

 さらに困ったことに、“コンサルタントではない人”が、「こうした方がいいよ」と善意?!でアドバイスしようとしてくるのですから、話は悲劇的です。

 例えるなら、運転だけでも精一杯の人が、初めて行く場所を相談したら、おせっかいな人が全然違う目的地をカーナビに入力して、しかもなぜかそうしたカーナビが車に何台もついていて、一斉に違うアナウンスが車内に飛び交いはじめた…といった状態です。

 考えただけでも半ばパニック状態になりそうなものですが、こうした嘘のような酷い話が本当に多いのです。

 事実、間違ったアドバイスやいい加減なアドバイスを真に受けていたため、「自分がやりたいと思っていた仕事とどんどんかけ離れていく」、「独立したはずなのに、変な下働きの仕事ばかりやらされる」、「独自性を謳おうとすると、“相手に合わせることが重要”と無理やり控えさせられた」…といった話を、ご相談にこられた方から本当によくお聴きします。

 この辺については、拙著「コンサルタントのための、キラーコンテンツで稼ぐ法」に「先生業の構図」として詳しく記載しておりますが、「コンサルタントに似ている職業」だからといって、安易に真似したりアドバイスを聞くと、酷い遠回りをしなくてはならなくなるので注意が必要です。

 もっと言えば、遠回りで済めばまだいいのですが、永遠に実現しない…ということも起きかねません。何度も言いますが、コンサルタント業というのは、他の「士業」や「講演業」、「セミナー講師業」、「ビジネスタレント」…といった方々とまったく異なる仕事だからです。

 では、なぜ全然違うはずの仕事なのに、そうした間違ったアドバイスを聞きに行ってしまうのか…ということです。

 講演・講師業、ビジネスタレント、士業…などと、コンサルタントの違いを本人がよく分かっていないから…という理由が真っ先に考えられます。事実、違いをよく理解していない人が大半で、ご説明すると、「ええ?!」と驚かれることも珍しくありません。

 しかし、実はもっと大きな原因があります。それは、本人の精神状態の弱さ…というのが挙げられます。

 分かりやすく言えば、「独立」して起業したはずなのに、「精神的に全然、独立できてない…」という問題です。

 そもそも、コンサルタント業というのは、経営なり営業なり、新たな仕組みづくりなどで…、クライアント先に「指導」する責任の重い仕事なのですが、そんな状態とはほど遠く、「仕事にありつく」、「仕事を回してもらう」といった感覚の人が少なくありません。

 言ってしまえば、ほとんど「職探し」や「バイト探し」をしているようなもので、「自分独自のコンサルタント業」を進めていく…という感覚とはほど遠いといった状態です。

 この精神性は、様々なところに現れてきます。本来、独自の武器を持つためにエネルギーを割き、いち早く自分の武器を手にするほうが断然得策なのですが、「独りでやっていく」ということに腹がくくれていないために、「仕事をもらう、仕事を回してもらう」といった極めて目先のことに終始しがちです。

 さらに問題なのは、自分独りになって考える…ということを避け、すぐに群れに入って安心しようとする点です。

 「勉強する仲間」とか「異業種交流」とは聞こえがいいですが、自分で独り立ちもできていない状態で、自営業や起業家仲間の集まりに属そうとしているなら、これは間違いなくマスターベーションか錯覚以外の何ものでもありません。

 コンサルタントにおける独立とは、馴れ合いの群れを嫌い、独自性を打ち立てて自ら考える道を進んでいくことです。これは決して「孤立」とは違うのです。むしろ本物のコンサルタントには、多くの優れたコンサルタント仲間が集いますし、クライアントが大勢集まってきます。真の仲間とは、独自性を持った人同士が、互いに尊重し合いながら和合している状態なのです。

 自分が「独りでやっていく」ということに腹が据わっていないと、何をやるにしても甘くなりますし、そもそも本人が一番不安な状態です。独り立ちできていない人には周囲も冷たいため、まさに「孤立」の状態になる訳です。

 この結果、孤立が怖いためにどこかに属しようとして、ますます本来考えなければならないこと、行動しなければならないこと…から遠ざかっていってしまうという悪循環に陥るのです。

 コンサルタントが属するなら、志の高い本物のコンサルタントがいるところ、そして本物の経営を目指している社長がいるところ…です。 あなたは、自分の居場所、自分が属する場所というものを、しっかり考えていますか?

それは自分が目指すべきところにいくために合っている場所ですか?

 

著:五藤万晶

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