がんばれコンサルタント! 第739号:コンサルタントが押さえておくべき、不祥事対処の絶対条件

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「ゴトウさん、いろいろご迷惑おかけしてしまい、本当にすみませんでした…」── 先週、まさに青天の霹靂のようなことが起こったのですが、その対処でいろいろ奮闘していたときの当事者の人の言葉です。

いろいろお客様にも通じている事柄なので詳細は控えますが、「それ、ダメでしょう…」という過去の不祥事が発覚し、つながりのある経営者の方々や仲間のコンサルタントのメンバーにも大きく迷惑がかかりかねない問題が起きました。

悩ましいのは、ある催し物に関係していて期日がかなりせまっており、時間も非常に限られていること。急ぎ方針を決めて、関係する方々に案内して対処しなければ、それこそ大きな信用問題になる…という事案だったからです。

商売やっていれば、いろいろ起きる…というのは、独立して10年以上やってこられた方であれば、一度や二度はそういう状況に遭遇したことがあると思います。

当社も一応、創業15年になりますので、「えっ!?」というようなことが、一度や二度はあります。ですから、今回の件も「さて、困ったものだ…」と頭を抱えながらも、頭が真っ白にならずに対処策を打てたのは、不幸中の幸いかもしれません。

大問題に際して、頭が真っ白になって対策が遅くなったり、間違った対応をすれば、一気に会社が傾いたりすることは、決して少なくないからです。

実は以前、ある親しい経営者の方から、「不祥事や問題が発覚したときには…」という実務対応について、その方がまさに対処されている時に、すぐ傍で伺ったことがありました。

考え方は実にシンプルです。「できるだけ早く、すべてオープンにする」というもの。実に単純ですが、なかなか難しいことは世の中を見ればわかるとおりで、実際この話を最初聞いたときには、「えっ? そんなことして大丈夫?」と思ったのが正直な感想だったのをよく覚えています。

問題にもいろいろあるかもしれませんが、いずれにしろ会社の恥部だったり、「そんなことをしていたのか?」、「話が違う、詐欺だ!」、「お金返せ!」、「返品だ」「恥ずかしくないのか?」…だったりと、いずれにしろ明らかにマイナスにしかならないことを明らかにする話です。

ある意味、火だるまになるかもしれませんし、実際「公表」したことで大問題や物議、炎上…などになった例はいくつもあるでしょう。そんな恐怖を考えれば、誰でも「これくらいで誤魔化しておこう…」と、自分たちの考えるギリギリの線あたりを対処策として打ち出したりします。

気持ちはわかりますし、これで上手く誤魔化すことができればラッキー、あわよくばそのまま平穏になってくれれば…などと思うのでしょうが、世の中、そうは問屋が卸さなかったりするから本当に怖いのです。

また別の事実が出てきたり、違う問題が表面化したりして、結果的に「小出し」の対策が続くことになって問題はより一層大きくなることに…。やがて「完全な手遅れで対処もまったく不可能」という状態になったりします。

大手テレビ局や大手中古車販売店など、そんな例は探せばいくらでもでてきますが、元は小さな誤魔化し…というのが大半です。そう、実に小さな誤魔化しや隠ぺいだったりします。

今回の冒頭のケースでも、当事者が事前に過去のことを話してくれていれば、まったく話しは違っていましたし、最初から問題にならないように進めることもできた事案です。だからこそ、実に悔しく、関係者の方々にもご迷惑をおかけしたことが本当に残念でした。

一方で、かの有名な中村天風師が、聴衆の経営者を前に「これまでいっぺんも悪いことしたことがない人、いたら手をあげてごらん? だれも手をあげないね…」と皆を笑わせながら講談した話が残っていますが、大なり小なり、すねに傷があったりするのが人間なのかもしれません。

もちろん、清廉潔白な人が多いのがこの世の中ですから、不祥事を肯定するつもりは毛頭ありません。しかし、「水清ければ魚棲まず」の言葉があるように、そこに知識や才能がまざるとき、その能力を活かしたり少なくとも更生する道は残せるほうがいいでしょう。

重要なことは、再起や更生、再チャレンジ…を考えるとき、大きなことならもちろんですが、たとえ小さなことでも、「心に引っかかったままだとそれが常にブレーキになってしまう」という事実です。

すなわち、何かに全力で取り組もうとしても、サイドブレーキがかかったままアクセルを踏むような状態であれば、会社でも人でも、いつまでもスピードは出せない…という話です。

経営者はもちろん、コンサルタントになる人も、決して聖人君子ばかりではありません。すくなくとも当社にこれまで500人以上の方がお越しになられましたが、実に色々な方がお越しになられています。

今を全力で生きるためには「かかっているブレーキをはずす」ということは、アクセルを踏む以上に重要な場合がありますが、その最も重要な一歩が、「すべてをオープンにする」ことなのだと思っています。

実際、先にお伝えした親しい経営者は、一時的に大変な状態になっていましたが、すぐに問題は収束し、その後の経営は極めて順調になったのを目の前で見させていただきました。これをもにゃもにゃとやっていたら、その後は大きく違っていたに違いありません。

オープンにして膿をだせば、そこからは前を向いて全力を出せます。

クライアント先を見ても、ブレーキがかかっている「何か」はないか…。自分にもブレーキがかかっている「何か」はないか…。一度冷静に見てみる必要があるでしょう。

自分の人生を切り拓く。そのために最も重要なことは何か──
当社は、あなたの新たな人生を応援します。

 

著:五藤万晶

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