「ゴトウさん、ここのところの制…
がんばれコンサルタント! 第738号:コンサルタントが絶対に押さえておくべき「ごっそり消える市場」への考え方

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「ゴトウさん、話題のアレ、凄いのが登場してきましたね~」── 親しいコンサルタント仲間とだいぶ前から約束していて、ようやく涼しくなったタイミングで一杯やっていた時に出てきた言葉です。
何が凄いアレ…かと言いますと、アメリカで登場して話題になっている「自動運転タクシーの専用車」です。当然ながら乗務員もいない、完全なる無人運行です。
テスラ社だけあって金ピカのド派手な車体なのはご愛嬌としても、ハンドルやアクセルどころかブレーキもついていない…というのは、まさに異次元のクルマといったところでしょうか。
ちなみに、ちょっと調べてみたところ、区域限定での運行…ということですが、この区域の広さがなんと東京23区とだいたい同じくらいの面積といいますから驚愕です。なんとなくもっと狭い範囲の話と思っていた人も多いのではないでしょうか?
人口こそ100万人都市とのことで東京の12、3分の1になりますが、中心部は相当な繁華街で、もはや実証実験というより本番投入?と思ってしまうほど。
日本ではまだまだ…というか、ライドシェアも事実上立ち消えな状態ですので、無人のタクシーが町中を走る…というのは、正直数十年かかるのでは? と思ってしまうほどですが、意外と早い可能性もあると思っています。なぜなら、人の交流はもちろん、感覚やビジネスの常識がドンドン津波のようになってやってくることは間違いないからです。
要は、どれだけ理屈をこね回したり、障壁で守ろうとしても、ダムに水が溜まっていくように、むしろ圧力はより増していく…ということを理解しなければなりません。ある意味、ダムの決壊から土石流が起きるがごとく、より酷いことになる覚悟が必要でしょう。
身近な例でも、いまどきビジネスでメールを使わずに手紙を書いて…というのを普通にやっているところはまずないはずです。スマホを使い、地図もウェブやアプリ活用で、電車やバスなどの交通機関も「ピッ!」とタッチして通過するのが当たり前になっています。
高速道路もETCで通過するのが当たり前ですし、買い物でもコンビニに始まりファストフードでも大半の人が「ピッ」の時代です。
一昔前は、「そんなに急いでどうするんだ」「地図を頭にいれなければバカになる」「現金で払わないとお金の感覚が分からなくなる」「メールで返信なんてサボるな」…等々、新しいものに対して強烈な拒絶反応、いや「下に見るような反応」が常に起きてきました。
今でも、「人間によるサービスが最高」とばかりに、日本のタクシーは「おもてなし」を前面に押し出すような独自の進化を遂げていっています。たしかに外国人観光客からはウケもいいようです。しかし、本当にこれは本当か…?ということです。
誤解なきように先に申し上げておきますが、日本のタクシーを否定したりバカにするつもりはまったくありません。伝えたいのは、「選択できる」必要性を言っています。
決壊する土石流にやられないためには、水を横に流すというような選択肢をもって事前に圧力を下げる方がよほど現実的だからです。
重要なことは、これまでに起きてきたことを本質的な部分でつなぎ合わせてみて考えてみることです。単純な話、エレベーターも電車も同じであり、馬車もタクシーも同じという話です。
機械制御で縦の移動に対して箱に扉をつけて操作する人が乗って運行するようにしていましたが、やがてボタン一つで無人で動くのが当たり前になったのがエレベーターです。
もっと高度であることはまちがいありませんが、それを横移動させているのが電車です。東京都内を走る「ゆりかもめ」が無人運行なのは多くの人がご存じのとおりでしょう。
これが面で「特定の範囲内」を動かすようになったと考えれば、これまた実際にアメリカで既に370kmもの距離を無人トラックが物流走行するのが始まっていますが、特定の範囲の町中を走る無人タクシーができても、テクノロジーから言えばなんら不思議ではない…という話です。
エレベーターガール、駅の切符切りの人、馬車の馬に餌をやる人、料金所のお金を受け取る人…などは、すでにほぼ消えてしまいました。
これからもトラックにモノを載せる仕事や給油スタッフ、ドライバーの休憩所、ドライバー向けのラジオ、広告看板、そもそも日本の場合は教習所やスピード違反の取り締まり、タクシーメーター、壊れる時期が測定器から分かるのでメンテナンス…なども大きく変わるというか、「ごっそりなくなる」可能性がある訳です。
自分が関わる市場はまだまだ規制があるから大丈夫…と思っていたら、突然土石流がやってくる。ほんのちょっと早いか遅いかの違いなだけで、必ずやってくるということを腹の底で理解しておくべきでしょう。
一方で、ごっそりなくなる市場がある反面、まったく新しい市場や、新しいテクノロジーを組み合わせたビジネスはこれから次々に誕生してくることも間違いありません。
作業的なことはテクノロジーの進化でごっそり消えてきましたが、知識やノウハウもAIによってごっそり消える可能性が急速に高まってきました。
どうやって生き残るのか…。特徴や独自性など「唯一無二」こそ重要なキーワードです。唯一無二の原資は、外ならぬ自分自身が培ってきたものに宿っています。
それをどうビジネスになるように組み立てるかこそが重要となります。何か流行りモノを学んだり誰かの真似をしたりしている時間はないのです。
我々コンサルタントにとって、独自性は究極に大事な財産です。自分が培ってきたことを一般化させて雲散霧消させてしまうのか、しっかり体系化して唯一無二の価値に変えて3千万円や1億円超えるような報われるビジネスにするか…。本当にドキドキするような時代になってきています。
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