がんばれコンサルタント! 第612号:高度な分析などせずに、大きく外さないで先読みする法

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「ゴトウさん、ここのところ株価とかもすごく良くなっていますが、景気的に今後どうなると思いますか?」── 親しいコンサルタント仲間数人と、事務所近くの居酒屋で一杯やっていた時にでてきた話題の一つです。

バブル景気を知らない…という人も随分と増えてきて、日経平均株価と訊かれたら「昔、3万9千円近くまで行ったことがあったんですよね?」と、ほとんど歴史の感覚で知っているという人も珍しくない昨今です。

それがついに4万円を超えてきた…というのですから、懐かしいやらビックリするやら…ですが、さらに上場企業のこの3月期の株主還元が過去最高の25兆円になる…とのことで、景気的なことが話題になって当然といったところでしょうか。

周囲の関係者はじめ、知人の経営者の方々の中にも、この株高などの恩恵を受けて「ずいぶん儲かった」といった声も聞こえてきていますが、気になる今後について興味と感心が自然と高まるに違いありません。ではどうなるのか?

もちろん、当社は景気や経済の専門機関ではありませんので、こうしたことにお応えできる能力はありませんし、適当に申し上げるつもりもありません。

ただし、高度な分析などせずに、大きく外さないで先読みする方法があります。それは、「アンカーを設定する」という方法です。

アンカーというは、リレーで最後に走る人の意味ですが、すなわち最後に手を出す人を意味します。アンカーがわかっていれば、どこまで上がるかいつまで上がるか、細かいことは分からなくても、黄色から赤信号のタイミングは分かる…からです。

何でもそうですが、だんだん話題になって広まっていくと、もともと興味も関心もなかった人が振り向きはじめ、最後には「ド素人」が、にわか講釈師のように話し始める…ということが起きたりします。

オリンピックやワールドカップなどで、これまでその競技のことなど知らなかった人が、開催期間が迫ってくる中で突如? さながら何十年もファンだったかのような解説をしはじめる…といったにわか熱狂ファンというのを見たことがある人も多いと思います。

スポーツの場合、どうせ楽しむなら思いっきり! ということもありますので、にわかファンも決して悪くありませんし、周囲も大いに盛り上がるだけに良い面も多いでしょう。ただし、終了後に一気に消え去られるリスク…ということは、競技側からすれば頭の痛い問題かもしれませんが…。

それはさておき、「どれくらいそのスポーツや競技、大会が盛り上がってきているか?」をはかるとしたら、「にわかファンがどれだけ増えてきたか?」でおおよそを探ることも可能になってきます。

一方、景気や株価の場合で言えば、これまで投資などに疎く、そのような言葉を聞いたことがないような人から、「株を始めようと思うんだけど…」とか、「どこまで上がると思う?」、「〇〇の会社を買ったんだ」…といった言葉が聞こえてきたらどうなるか…。

もちろん、全員が全員…などとは言いません。だからこそ、「アンカー」が重要なのです。この分野に関して明らかに奥手で、その人が手を出したり興味を示したときは最後…という人物や状況などです。

アンカーの設定にはちょっとしたコツや工夫も必要なのですが、ここでは長くなってしまうので詳細は割愛しますが、重要なことは計算や分析などの手法の限界、もっと言えば無駄さを知っているかどうか…という点です。

能力や精度を高めるためにどれだけ分析方法などを学んでも、世界中のしのぎを削っているプロでさえ当てられる人はごくごく一部という現実を見れば、それこそ素人同然の人が当てられると考える方がどうかしている…ということを認識すべきという話です。

むしろおおざっぱでも「だいたい」を瞬時に判断していける方法というものが世の中には数多くあります。

刻々と変化するビジネス環境において、細かい分析に時間を浪費するより、たくさんの事象を大まかに瞬時に判断できるほうが圧倒的に有利になります。それだけ機を逸しずに手を打てるからですが、優れた経営者、優れたコンサルタントは、こうした「傍から見れば直感」に見える知恵を数多く持っています。

自分のコンサルティングを体系化していれば、自らのコンサルティングにおいてもこうした優れた直感的な判断も可能になってきますし、より多くの優れた判断基準を学ぶことこそ、優れたコンサルタントになる近道と言えます。

あなたは、直感的に判断できる様々な手法を増やしていっていますか?

 

著:五藤万晶

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