がんばれコンサルタント! 第524話:コンサルタントとして押さえておくべき、命の価値と考え方

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先週、安倍元首相が銃撃され亡くなられた…という衝撃的なニュースが飛び込んできました。急遽特集されたテレビ番組などでこれまでの様々な足跡が報じられました。また、国内のみならず世界各国でも報じられたことからも、改めてその功績は計り知れないものであったことが分かります。

こうした大きな事件、訃報などは、できれば無いことが一番なのですが、残念ながら、「暗殺」というのは昔からたびたび起こってきました。ただ、「この令和の時代に?」と思わず口にした方も少なくないでしょう。

一般人とは違って要人には警護が付いているので、常識的には近づくことも容易ではないはずですが、警備の不慣れや不運もあったのか、一瞬の隙をついて凶行されています。なんとも痛ましいことです。

こうした惨事が二度と起きないよう、検証や対策が行われることを願うところですが、一方で、こうした大きな事件が起きた際、冷静に見ておくべきことがあります。

それは「人の品(ひん)」です。人が亡くなったという、そうした状況に際して、さながら「死人に鞭を打つ」かのようなコメントや、あざけるような言葉を、わざわざSNSに上げたりインタビューに答えたり…という人は、そもそも人としてどうなのか…ということです。

先に断っておきますが、死んだ人はすべて礼賛しよう…などと低俗なことを申し上げている訳ではありません。過去を捻じ曲げて賞賛するのもおかしな話ですし、そうしたことは捏造ですから間違ったことと言えるでしょう。

しかし、人の死を前にしたとき、いかにその人と考え方や生き方が違っていたとしても、もっと言えば「敵」であったとしても、そこには礼節があってしかるべき…というのは、少なくとも、「まともな教育を受けた日本人であれば、誰でもわかる」べきことだからです。

これは、国家間でも言えることです。普段いがみあっている国でも、相手のリーダーや偉人が亡くなれば、その後はともかくとして、まずは哀悼の意を捧げたりするのは、まともな人間や人の上に立つ者として、国を超えて通じる一つの礼節と言えるものだからです。

つまり、この手の話が分からない人や、実際にそうした行動を取る人とは、日本のみならず世界において、「まともなお付き合いは絶対に不可能な人」ということです。

実際、コンサルタント仲間の中には、今回の凶行に際しての知り合いの心無いコメントを見て絶縁を決めた…という方もいます。人としての礼節や品を欠いている人とは付き合えないという当たり前の判断からです。

実際、こうした「品性を疑われる」SNSなどへの投稿で、炎上している人が結構います。心無いコメントや、あざけるようなコメントをする人たちに共通することは、ねじ曲がった意識や屈折というのが見え隠れしているのが分かります。

冷静で偉そうにしていても、思わずいきがってしまうのかもしれません。大上段から自分はさもわかっているふうに、皆と違ったコメントとして、「人の命は平等」、「権力者だけ特別扱いするな」、「マイナスもたくさんある」、「礼賛ばかりするな」…というような言葉が発せられたりします。

これらの言葉は、確かに額面どおり言えばその通りかもしれません。しかし、よくよくそうした人たちの言葉を見ていると、屈折した心が露骨に見えていて、なぜあいつだけ特別なのか?礼賛するなと。自分は冷静に見ているし、悪いところもあるだろう、平等でなければおかしい…と。

しかし、そういっていながら自分は…どうなのか? 自己矛盾に気づけない限り、この負の無限ループからは抜け出れないので延々と負のスパイラルで苛まれることになります。

そしてもう一つ重要なことがあります。人の命の価値です。亡くなった方に対して、どれだけ多くの人が心を痛め、涙を流し、想いにふけり、心を動かされているかを見れば、その人の生きてきた価値、されてきた功績、人々に与えた影響…が、どれだけのものだったかが分かるからです。

逆に、どれだけ偉そうに人を批判したり、正義ぶっていたとしても、その人が亡くなったとき、「ありがとうございました…」と手を合わせて悲しむ人がほとんどいないとしたらどうなのか…。

これはビジネスにおいても同じです。経営者や社長というのは所詮は立場にすぎません。社長だから偉かったり価値があるのではなく、その人が亡くなったときに否応なく価値が露呈します。本当に恩義を感じて故人を偲ぶ人、悲しむ人がどれだけいるのか…。

表向きに言えば、人の命の価値は同じでしょう。しかし、現実には残酷なまでにハッキリと違います。人が人に対して想う命の価値は、理論や理屈、もっと言えばお金では買うことができませんし、貰うこともできないものです。

その人のおかげで今の自分がある…と思えるような恩人には誰でも感謝をするでしょうし、多くの人が願っていることに尽力を尽くしてくれた人が亡くなったときには悲しんで当たり前です。どれだけこの世に価値を残せるか…こそ、自分の人生、自分の命の尊い使い方のはずです。

これまでこの世に無かった物をつくりだした人は、人々に礼賛され、感謝され、そして心にとどめられる存在になります。偉大な経営者、発明家、リーダー、偉人…たちが、多くの人の心をとらえ、そして死してなお心にとどめられているかは、それだけこの世に価値を残したからに他ならないでしょう。

翻って、我々コンサルタントは、経営者を助け、そして勇気に溢れる経営の推進を後押しすべき存在です。あなたの挑戦が、そして価値をつくりだすお手伝いが伝播し、世の中に多くの価値が残されることを願ってやみません。そして、そうしたまっとうなコンサルタントこそ、価値高き存在として求められるに違いありません。

あなたの活躍が待たれています。自分の人生を価値高いものにする。尊いものにする。
次に報われて、活躍するのはあなたの番です!

著:五藤万晶

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