がんばれコンサルタント! 第520話:コンサルティングテーマを考える時に押さえておくべき原理原則

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「ゴトウさん、経営者の人ってお金について興味とか感心ありますよね?」── 先般、オンデマンドセミナーをご利用いただいた方から、その後のスポット相談の際にいただいたご質問の言葉です。

いま、コンサルタントとして活躍することを目指して、当社にお越しになられる方が増えていますが、指導のテーマを何にするのか…、ここは悩みどころだけに数多いご相談の中でも3本の指に入るご質問の一つです。

コンサルティングテーマを考えるとき、そこで出てくるのが、「経営者の関心ごと」に照準をあてるというものがあります。経営者の興味や関心ごとをテーマにすれば自ずと需要が見込めるはず…という考え方です。

これは当然、理にかなっている考え方です。当社でも「経営者に限らず、自分のクライアントさんの関心ごとをテーマにしてください」ということは、よく申し上げていることですし、実際、関心をひかないテーマでコンサルティングを依頼されるということは、およそ不可能と言えるでしょう。

ただし、こう申し上げると、「では、経営者はお金に関心がある訳ですから、節約やコストカットなどはOKですね?」と言ってくる人が多いのですが、これは多くの人がハマりやすい落とし穴の一つで、まったく意味が違うのです。

理由は単純です。節約やコストカット、もっと言えば我慢…といった類のもの、要は減らしたりマイナスにするものは、一時的なことや精神面では効果を上げるとしても、構造的な成長を作り出すものとは根本的に違うからです。

要は、どれだけ節約やコストカット、節税に我慢…などを強いても、極端な話、「蓄えが増える」ことはあっても「事業成長への打ち手」がない限り、絶対に成長につながらないからです。

たまに、「貯金が増えることと、会社が成長することの違い」も分かっていない人がいたりしますが、こういった人は、経営に携わることやアドバイスをすることはやめたほうがいいでしょう。語弊を恐れずに申し上げれば、まったくビジネスを理解できていない人…だからです。

サラリーマンをやっていて、お給料の中から少しでもお小遣いや貯金を増やすために節約する…という話とはまるで違うのです。

難しい話をするまでもなく、経費を削減することやお金を残すことは経営においては「手段」にすぎません。事業が成長する、ビジネスを成長させていく…ためには、「構造的な強さ」または「仕組みによる強さ」を築いていかない限り、延々と同じ段階のところでウロウロしているだけになってしまいます。

5年経っても10年経っても何らビジネスの仕組みが変わっておらず、今年はどうだった、去年は来年は? と、単に売上が上がった下がっただけで、相変わらず同じレベルであくせくしているとしたら、ビジネスが成長していない、事業成長がない証拠…と言えるでしょう。

大きな会社に限らず、個人の仕事や商売でも一緒です。何年も前と同じ土俵で変わっていないとしたら、それは即ち世の中の進化の分だけ確実に遅れていっている訳です。

翻って、お金を残して、そのお金をどう使って、新しい成長のためにどう使うか…。事業を成長させるためには必ず新しい取り組みがあり、仕掛けがあり、工夫があり、知恵があり、そして投資と挑戦があります。

知恵も工夫も挑戦もないところには新しい取り組みなど絶対になく、表面的な新しさだけを取り繕っても、結局これまでやってきたことをただ繰り返すだけになります。

挑戦や変化を怖がり、智恵すら出せなくなった人たちに共通するのが、その実態を誤魔化すための「さながら意図して行っているかのごとくの節約や我慢」を謳うことだったりします。それは即ち「現状維持」を格好つけてやっているだけとも言えます。

製造業でも小売業でも飲食店でも、もっと言うなら事務所でもリモートワークでも、観光サービス業でも、ビジネスの規模を拡大させたり繁盛させていくとき、当然ながら水道光熱費はもちろん実質的な使用量などもあがっていきます。人が動く、増えるなら、それにともなうものは物量として増えるのは当然だからです。

少なくとも、これに対して経営者が、単に節約や我慢を従業員やお客様に強いるのを、さながら戦略や戦術のごとく言うとしたらどうなるか…。

夏は毎年やってきますし冬も毎年やってきます。成長を続けていけるよう、構造的なことに手を打たなければどうなるか。

「今後のためにこうした手を打っている。大変申し訳ないがこの夏だけ少し我慢してくれ…」といった未来の打ち手を示しながらの一時的なお願いなら話は別ですが、たまたま冷夏や暖冬になれば節約も少なくて済む…など、未来に無策で単に節約を唱えるだけなら、この経営者に与えられるのは「無能」のレッテル以外に無いでしょう。

もう言うまでもなく、もしコンサルタントが経費削減や節約、我慢…などをコンサルティングの主たるテーマとすればどうなるか…。

あなたがこれまでに培ってきたことは、もっと色々な知識やノウハウではありませんか? 何か我慢を強いるような暗いイメージのものですか? 最も重要なことは、それをやってあなた自身楽しいですか? ということです。

経営もビジネスも仕事も、もっと彩りがあって艶があり、豊かで楽しいものです。だから経営者はエネルギッシュに挑戦するのです。あなたの仕事もエネルギッシュで挑戦に溢れてください。

あなたの挑戦を応援します。次はあなたが活躍する番です!

著:五藤万晶

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