がんばれコンサルタント! 第519話:コンサルタントが知っておくべき、停滞と進化で恐ろしい差がつく理由

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「ゴトウさん、クライアントさんのところで昨年行っていた施策が思わぬ効果を上げてまして…」── 先日、親しいコンサルタント仲間と一杯やりながら話をしていたときに出てきたお言葉です。

なんでも、停滞気味になっていたクライアント企業で、頑張ってある新しい施策を実施してもらったところ、そこから派生して色々な芽がでてきそうになってきた…というのです。

もちろんと言いますか、最初の起点となった施策の実施に際しては、かなりの社内抵抗があったそうで、実際に何人か辞めていってしまったとのこと。

残念ながら、何か新しいことを始めるとなると、必ずと言っていいほどこうしたことは起きてしまうもので、我々コンサルタントは覚悟していなければなりません。経営者の背中を押すのが役目なだけに、都合がいい綺麗ごとを言っていれば済む仕事ではないからです。

重要なことは、「何か新しいことをするとき、必ず現状に変化をもたらす」ということです。余りに当たり前のことを言っています。

何を馬鹿なことを、そんなの当然でしょう…という声が聞こえてきそうですが、冷静に考えてほしいのですが、このことは逆に言えば、現状に何も変化をもたらさないのであれば、それはすなわち、何も新しいことをしていない…ということを意味しています。

よく、新しい施策だの、革新的な方法だの、画期的な手法だの、もっと言えば、大きく変わるやり方、新商品、新しい売り方…など、言葉的には「新しそうな」ことは盛んにやっていますが、よくよく見てみると、「だれも反対する人がいない」、要は見てくれだけ新しくて耳障りがいいようなことをやっているケースが世の中非常に多いのです。

合議制のような感覚でやっていれば、ますますこの傾向は強まります。「誰もが反対しない」ということは、それはすなわち「現状に対してできるだけ何も変えない」ことだから反対はでません。

昨今、シルバーポピュリズムなる言葉をよく耳にするようになってきました。政治家たちが落選したくないために、その主要な票を与えてくれる老人たちの意見を重視するというものですが、その結果何が起きるかと言えば、「現状維持」という未来を蝕んでいく采配がとられることです。

誰でも歳を取ると、これまで慣れ親しんだやり方を変えたくなくなってきます。毎日同じことをやって、できるだけ妙な変化にさらされることなく穏やかに余生を過ごしたい…と。

これはこれで気持ちとしては分かりますが、ただ、こと未来の子供たちやビジネスの観点で言えば、現状維持がもたらす巨大なマイナスは、本人たちが思っているよりも極めて深刻ということをまず理解しなければなりません。

理由は単純です。一つの新しい芽をつぶすことは、連鎖反応的に起きる次の芽や革新などにも影響するだけに、何倍どころか何乗にもなって差がつき、チャンスを根こそぎつぶしていっているからです。

それだけのとてつもないマイナスを引き起こしている…ということを自覚しているのか…という話ですが、もちろん本人たちはその自覚症状は皆無でしょう。

だからこそ、本来分かっていないなら「黙って邪魔しない」が唯一できる未来に対してのせめてもの行為なのですが、当然ながら現状を変えられると困る人たちはそんなことは考えもせず、目先の「困る」に対して極めて利己的に反対します。

これはシルバーポピュリズムだけの話ではありません。ビジネスにおいても「仕事などで変化を嫌う、現状維持をよしとする人たち」は、新しいことに対して反対をします。変えられるとイヤだし、自分のポジションが無くなっては困るからです。

しかし、籠や馬車の需要がなくなるから…と、鉄道に反対していた人たちがもし勝ってしまっていたらどうなっていたか…。鉄道がとおったことで、街の急速な発展や働き方も大きく変わり、商売のスタイルも変わって商業が大きく発展しました。観光ビジネスなども鉄道がなかったらどうだったか…。

いま飲食店などでも、急速にIT化が進み始めています。オーダーの際のタブレット化やモバイル化は珍しくなくなってきましたが、さらに料理を運ぶロボットもチェーン店などでお目見えしてきています。

「ロボットによって働く場所がなくなる!!」とは、今も昔もよく耳にするシュプレヒコールです。その昔、高速道路の料金所では人が料金徴収をしていて、大きな雇用の受け皿で…と、反対も大きかったと言います。同様に駅の改札も人が切符に鋏を入れていました。

高速道路ではETCのシステムが、駅ではスイカなどが普及して、混雑の解消はもちろんお買い物や様々な「別の利用方法」を生み出していっています。

配膳ロボットは、今はまだ料理を持っていく、お皿を片付ける…くらいかもしれませんが、近い将来、追加オーダーを促したり精算してくれるのはもちろん、床掃除はじめ子供とちょっと遊んでくれたり、数台そろって見世物をしてくれたり…?など、まだ我々が考えもしないことを広げてくれる可能性があります。電車やETCやスイカのように…。

翻って、現在大きなビジネスの柱に育っている商品や事業も、その昔、まったく違った一つの挑戦から派生して生まれてきた…ということは往々にしてあることです。チャレンジを数多くする企業には、その何倍や何乗にもなって次の芽が生まれてくるからです。その差は加速度的な差となって現れてきます。

一人の人生、一人の仕事でさえ、このことは当てはまります。現状維持で同じ仕事を繰り返しているだけの人と、失敗しても何度でも色々チャレンジしている人とでは、人生の広がり、成功する可能性、報われ方は大きく変わってきます。

たった一つの挑戦から、大きく未来が変わる──
抵抗勢力に負けない、抵抗する心に負けない。それが大きな差を生み出すことになります。
あなたは挑戦していますか? あなたの挑戦を応援します。

著:五藤万晶

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