がんばれコンサルタント! 第480話:コンサルタントとして、秋になったら絶対に確認すべきたった1つのこと

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「ゴトウさん、指導内容どおりにやってみたら、先月はなんと10件以上の新規案件につながりましたよ、ありがとうございます!」── 9月に入って早々に、嬉しいお知らせをお仲間のコンサルタントの方からいただいたときの言葉です。

ある取り組みに対して、当社が提唱しているやり方を実施されてみたところ、思いのほか反響が良く、大きな効果が出せた…という話です。まあ、実際のところは、きっともの凄い努力をされたに違いなく、額面通りとは思っていませんが、とにもかくにも、成果につながった…というのは、やはり嬉しいお話しです。

ちなみに、この9月に入った「秋」という時期は、成果に関して言えば特に重要な時期と言えます。1年のうち3分の2を越したタイミングであり、残りは3分の1を切っている…という、重要な頃合いだからです。

一年間は12カ月なので、当たり前と言えば当たり前です。しかし、よくこの「がんばれコンサルタント!」でもお伝えしてきていますが、「自然と感じられる…」という、季節のもたらすものやイメージというものは、効果的に活用すれば実に大きなプラスを生み出します。簡単に言えば、「無理に意図的にやろうとしなくても、自然とそう思える…」という利点です。

ビジネスをしていると、決算のタイミングがあり、これに多くのことが影響を受けています。よく「決算月だから、キャンペーンで…」とか、「今期中に新商品を出さなくては…」といったものや、伸びているときなら「今月中に経費を使って…」、「来月だと困るから…」といったやりとりもよく耳にしたりするものです。

この「決算のタイミング」がちょうど12月末であれば、一年の時の流れと一致するため、特に難しく考えなくてもやりやすいのですが、得てして決算月というのは3月だったり9月だったり…という会社が多いもの。3月決算の場合、「えっと、今期は残り何カ月だ??」といちいち指折り数えたり、お正月をゆっくり過ごした後に慌てたり…と、イマイチ実感とズレやすかったりします。

コンサルタント仲間でも、会社を設立したタイミングがそのまま決算月になって…という方も多く、伺ってみるとかなりバラバラだったりします。まあ、これはこれで色々な想い出も重なって、いいものだったりしますが…。

ただし、ことビジネスの面で考えれば、自然の恩恵を上手に使う方が当然、有利に違いありません。そういう点から考えれば、ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、「決算月を12月にする(変更する)」ことや、「決算に関係なく1月~12月でビジネスを考えて回す」という方法は、一考に値すると言えるでしょう。

決算月を無視して…というと、その方面の人から色々言われそうですが、3年とか5年といったスパンで考えれば、「結局はほとんど同じでしょ?」という話です。仮に節税といっても、大抵の節税策は翌期にずらしているだけのものが大半だからです。

むしろ、セコイ節税策にとらわれたりすると、ビジネスへの投入エネルギーを抑制しかねない訳で、こうなってしまうと「納税額は減らせたけれど、売上も成長も減らした」という、本末転倒な馬鹿げたことになりかねず、「ビジネスの遂行や成長のための時間軸」に対して自然な恩恵を受けられるリズムで回しているほうが、よほど理にかなっていると言えるわけです。

こうしたことを前提にするとき、この9月入りの秋口に、ぜひ確認すべきことがあります。それは、「今期やるべき新しいことをやったか?」ということです。

「新しい」という意味は、既存のことの「新しいバージョン」という意味では当然ありません。「新しい土台となるもの」…というべきものであり、「次の成長を起こすための、ビジネスにおける新しい礎」となるものです。

当然ですが、この「新しい礎」が無い限り、現状のままが続くことになります。かなりの努力とラッキーがあっても良くてプラス10%ほどであり、放っておけばマイナス10%やマイナス30%の圧力が持続的にかかってくるというのが現実です。

本人が意識せずとも、日本で地方だから…といっても、もはや進化と競争が世界規模で起きており、否応なくその影響を受けるのがビジネスの厳しい現実だからです。世界の成長パーセンテージだけ、年次累積で遅れていっていると自覚すべき話なのです。

だから、会社の大小にも関係がありません。いかに巨大な企業でも、それに安住して成長のための打ち手を怠っていると、わずか数年たらずで業績がガタ落ちし、あれよあれよという間にどこかの企業の傘下に消えていったり…ということも、全然珍しくない時代です。こんなことは、経済ニュースや新聞、ネットなどを見ていれば、ゴロゴロころがっている話です。

まだ他に買ってもらえるだけマシ…というのが現実で、中小企業や我々のような一人ビジネスのような場合、ハッキリ言えば「誰も買ってくれない」というのが当たり前なのです。

そのことを冷静に考えれば、結果的に現状維持につながる「昨年とやっていることが基本的に同じ」ということは、どれだけ危険なことか…ということを認識しなければならないということなのです。

要するに、大きな成長を実現させたり、自分が望む夢を叶えたり、大きな転換を本当に実現させようと考えるなら、「新しい土台をつくる」ということを実際に行う以外に、それは絶対に実現していかない…という単純な話です。

起業なら起業の一歩を踏み出さない限り、「やるやる」言いながら、永遠に「お勉強し続ける」ということをやってしまったり、「ビジネスを変えなければ…」と思っても、実際に変えるための新しいことに着手しない限り、結局「新」という名前がついたラベルを貼る程度のことに終始することになります。

要は、「何も変わらない」「やりたくない仕事をまた来年も再来年も続ける…」ということになります。

現状というレールに乗って走っている限りは何も変わりません。変えたければレールを降り、新しいレールをつくるしかないのです。そのための「新しい礎」の進行状況を確認する絶好のタイミングが、秋なのです。一年の3分の2が過ぎた時だからです。

正月に、「今年は〇〇をやるぞ~!」とか、「このビジネスを立ち上げるぞ!」と意気込んでいたはずです。とてもいいことです。「ことしこそ、起業するぞ」「コンサルティングをやるぞ!」という人もいたでしょう。

それはそれでいいことですが、「また来年も繰り返すのですか?」という話です。現状と同じところで進んでいなければ、何年も同じことを繰り返すだけで、気づいたときには、「昔はそういうことを考えていた」という嘆きの老人になってしまうのは、あまりにももったいないことだからです。

残り4カ月を切った今、新しい土台、新しい仕組みを手にした方、新しいレール敷設に挑戦した方、芽が出始めた方、様々な確認のタイミングです。もしまだ…という方は、年内に是が非にも「きっかけ」だけでも起こすべきでしょう。

小さな小さな「種火」でも、それがあるのと無いのとでは大違いであり、種火があれば、来年の今頃、必ずや大きな新しい炎にすることができるからです。しかし、何もなければ来年も同じことを繰り返すしかありません。種火もないのにいきなり大きな炎をつくることは、まさに絵空事だからです。

「年内」という、時間的に制約を自然と感じて自らにプレッシャーを感じさせてくれる効用。これを上手に活かせるかどうか…。それは、来年も同じことを繰り返してしまうかどうかを、ズルズルと認めてしまうのか、それとも「断じて許さない」とするかにかかってくることになります。

大事なことは、自分がしたいこと、すべきことに気づくのはタイミングの話であり、そのとき何歳なのかは関係のない話ということです。

むしろ、年齢を理由にビジネス的にやりたいことを避けるとしたら、その人はもともとやる気もなければ、実際に行動する気もなかっただけ…ということです。ビジネスにおいては肉体より頭脳であり、知恵と工夫でいくらでも広げることができるからです。

実際、百戦錬磨の経営者は、相当な高齢であっても「定年を考えている人たち」より、はるかにエネルギッシュで、「次はなにをやろうか…」と、鼻息も荒く、さながら青年のような様相で「新しい礎」づくりに果敢に挑戦したりしています。

あなたは、この秋を迎えるとき、「新しい礎」を確認できましたか?
 来年の大きな燃え盛る炎のための火種をつくっていますか?

来年、同じことで悩まないためにぜひ確認してください。未来の自分のために。

著:五藤万晶

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