がんばれコンサルタント! 第479話:コンサルタントが知っておくべき、本を書くべき本当の理由

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「ゴトウさん、やっと最終章まで書けました。それで、今後のやるべき展開などについて、ご相談をお願いしたいんですが…」── 春先から必死に、執筆に取り組んでいらしたコンサルタント仲間の方からのご連絡です。

かれこれ、5カ月以上にわたってのご執筆になるだけに、相当に大変だったことが容易に推測できます。なにしろ性格的にも真面目な方だけに、単に時間だけかかっているのではないことは明白だからです。

職業柄、本に関してはよくご質問をいただきます。よく、「本を書くのにどれくらいの期間かかりますか?」とか、「文字量はどれくらい必要ですか?」といった基本的なことはもちろん、自分のコンサルティングの内容との絡ませ方や、冒頭のご相談のように、「本を軸とした今後の営業的な展開策」などは特に重要となってきます。

これは、趣味で本を書くのならいざ知らず、誰でも「仕事につなげたい」と願いながら執筆をしていると思いますが、「では、どうそれを実現させていくのか?」ということについては、まともに考えて進めている人が、驚くほど少ないからです。

それくらい考えている!とつっかかってくる人もいますが、「では、本が出て、どういう理屈であなたの仕事が増えるのか、説明してみてください」と問うてみると、ほぼ間違いなく「それは…」と半ば口ごもりながら、「仕事の依頼が増えるから…」と、理屈を超えた?! 願望的答えを返してきたりします。

まあ、いちいち突っ込んでも仕方がないことですが、ことコンサルタント業において言えることは、営業施策を打ち出すとき、それがどういう理屈で成果につながるのかを、まともに説明できないとしたら仕事的にヤバいのでは? という話です。理屈が分かっていないと、結果につながるまでの「導線」に対して、用意することも、拡充していくこともできないからです。

要は、運頼み、神頼み…になってしまうということで、これでは「営業施策」でもなければ「ビジネスの展開」でもない…ということになってしまいます。

もちろんこれが、ビジネスタレントを目指しているというのであれば、大衆受けする本を出して、その露出によって「声がかかる」という理屈はそれなりに通ります。

しかし、コンサルティングの世界では、「読者がだれか?」という第一段階を考えただけでも、ベストセラーを目指す愚かさと対面することになる訳で、とりわけ出版に対しての理屈が分かっていないと、膨大な時間と労力を無駄にすることになります。

ちなみに文字量についてはウン万文字…という感覚になるのですが、これはどんな本を出すのか…によってかなり増減があり、まず企画を決める必要があります。それより問題なのは、執筆期間についてです。誰でも速く書き上げたいと思うからこそ、いろいろとやっかいなのです。

出版がらみの人のなかには、「自分は3週間で書いた!」など、速さ自慢をしている人がいたりします。まあそれもその人の勝手ですし、出版目的によって戦略は変わりますので、速さが武器になることも確かにあります。

一方で、我々コンサルタントにとっての出版の重要性とは、営業施策の面もさることながら、極めて重要な要素が隠されています。本を何のために書くのか…といえば、極論すればその重要なモノのためにやっているとさえ言えます。それはズバリ「思考の整理」です。

こういうと、「そんなこと、ちゃんと考えていればできるでしょ」と言ってきた人もいれば、「本を何冊か書いたことがあるけれど、それほど変わらない」と言ってきた人もいます。

語弊を恐れずに申し上げれば、「メモ書き程度の文章を、どれだけ書いたところで何も変わらない」のが当たり前なのです。そもそも、たかが数週間考えただけで、自分が展開しているビジネスの柱となる本をかける…と考えるほうがどうかしている…という話です。

人がつくったステージの上で歌って踊ってスポットライトを浴びたいというのと、自分がステージをつくっていってビジネスを回していきたいというのとでは、考え方もやるべきことも当然違います。こんなことは、中学生でも分かる話です。

これまでに培った知識や経験、ノウハウ…などを活かして、自分独自のコンサルティングで報われる報酬を手にできるビジネス展開がしたい…ということを願うなら、他人がつくったステージに…という時点で、そもそも方向を間違っているからです。

あくまでも自分のコンサルティングという、ビジネスを回していくことを考えるとき、その最も根源となるもの、それは、「自分のビジネスの核」すなわちコンサルタント業であれば「確固たる独自のコンサルティング」ができているかどうか…にかかってきます。

本の執筆に3か月はおろか、5カ月かかっても、時には1年かかってでも必死に取り組んでいるのは、まさにこの理由です。同じ執筆といっても、単に作業としてサラサラ文字をかくのと、まるで違う話なのです。

ちなみに、自分のコンサルティングが定まっているからこそ、「コンサルタントとして書くべきこと」がきまります。これを怠っていると、「何を書けばいいですか?」という、それこそ頓珍漢な状態になりかねません。

コンサルティングが体系化されていれば、自分がどんな本をださなくてはならないかは簡単に分かる話ですが、それでも、自分のビジネスの展開を考える上で、どうしても説明がうまくいかないことや筋がとおりきっていないことが多々あるものです。

これらは普段のコンサルティング中にも、うっすら感じていることがあるものですが、言葉は悪いですが、多くの人はそれを明確な理論で説明しているようで、実際には「勢いで誤魔化している」ことが大半です。

それらを一つ一つ言語化を通して、きっちり説明できるようにする…。このことにより、自分のコンサルティングの精度は一段階も二段階も引きあがり、自分でも「なぜこうするのか」が、明確になります。当然、より高度なコンサルティングができるようになります。ここに本を書くことでしか得られない極めて大きな効果があるのです。

当社の周囲には、この夏を、執筆に捧げた方が結構いらっしゃいました。ときどき陣中見舞いでお声がけをしていますが、まさに奮闘のご様子。それは、コンサルティングに凄みが増し、そして大きく活躍されていく石垣を一つ一つ組んでいた夏になると確信しています。

あなたのコンサルティングは、ビジネスとして定まっていますか? あなたが書くべき本を理解されていますか?

著:五藤万晶

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