「ゴトウさん、ここのところの制…
がんばれコンサルタント! 第740号:「AIネイティブ時代」に、あなたのコンサルティングが必要とされる条件

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「ゴトウさん、最近はAIに聞けば大抵のことどころか、初めてやるようなことでも訊きながら進めると出来たりして驚いてますよ…」── 親しいコンサルタント仲間と早めの時間から一杯やっていた時にでてきたお言葉です。
AIの言葉が出てこない日はもうない? というくらいになりましたが、一方で、「コンサルタントとしての、自分の立ち位置がどこにあるのかが分からなくなってきた」という話も。実はここのところ立て続けに、同じような思いを抱えた方がご相談にお越しになっています。
どこかで「このままで大丈夫なのか…?」という、じりじりとした感覚が拭えない…という強迫観念からお越しになられているのでしょう。そして、この感覚は、決して杞憂なものではなく、むしろ、相当に正確な現状認識だと言えます。
AIを使うのが特別なことではなく、日常に溶け込んでいる時代に変わりました。壁打ちや相談程度のことであれば、AIを使っていない経営者などほとんどいないと思った方がいいでしょう。
スマホをもっていてメールやSNSやる程度の話で、そのくらい当たり前です。そして、材料をAIに渡して出てくる経営判断や分析するのも、時には専門家が出すそれよりよほど精度が高く、しかも圧倒的に速いのです。
これが冷徹な現実です。知識やノウハウ自体が価値をもっていた時代は、すでに終わりました。にもかかわらず、まだこのことに気づいていない人が少なくありません。
「業界や専門的な知識が豊富にある」「資格を持っている」「積み重ねてきたたくさんのノウハウがある」「経験年数が長い」…。こうしたことをもって、自分の存在価値の根拠にしようとしても、残念ながらそこに価値はないのです。この認識のズレこそが、今多くのコンサルタントが抱えている危機の正体です。
では、AIが完全に日常と化した「AIネイティブ時代」「AIユージュアル時代」を、コンサルタントや専門家はどう考え、どう歩いていけばいいのでしょうか…。
ポイントは、「フルオーダーメイド」や「オートクチュール」と、当社のセミナーなどでもお伝えをしています。ざっくり言えば、「クライアントごとに完全に最適化された体制や仕組みづくり」です。
AIネイティブの時代においては、一般的な答えの価値はゼロであり、必要とされるのは自社に最適な答えだからです。
一般的な答えとは、教科書的な答えを意味しますが、要は「調べれば出てくる」「決められた何か基準がある」といったものです。
これまでは、検索するにしても該当の答えに行きつくには工夫や労力、時間を要しました。また、一つの答えだけでは済まないことも多く、なかなか最適な答えを見つけ出すのに苦労したことも多かったと思います。
しかしAIには普通に人に聞くように問えば、「それは〇〇ですね」と検索を何回も繰り返してやっとたどりつけるかどうか…の答えを瞬時に返してきます。指をちょっと動かして聞くだけで分かるような事柄に、価値があるとは誰も思わないでしょう。
ただし、その答えは「自分にとって本当に最適なのか?」「自社が置かれた周囲との関係性において問題は本当に起きないのか?」といった、自分に合うか? のオートクチュール的に問うとき、AIの答えは極めてあやふやなものになります。
実際ビジネスにおいて難しいのは、社長の想いや心理を汲んだり、社内状況やパワーバランスを考えたり、地域特性や兄弟会社、地の利、周辺産業やライバル会社、仕入れメリット、借入力、業歴…など、まさに総合的な判断において全体において最適の答えをだせるかにあります。
調べて出てくる答えはどこにもありません。AIに訊いても、一つ条件が変われば答えはコロコロ変わることは、多くのコンサルタント仲間がしっていることです。それらを様々におさえながら、「これでいく」と決めて、どう仕組みづくりを進めるかを決めていくわけです。
もっと言えば、自社に必要なツール類もどんどん自分たちで作れてしまう時代です。知人の経営者も、社内の仕組みをご自身でつくっていっています。たしかにまだ少数派かもしれませんが、数年後には当たり前になっているでしょう。
言ってしまえば、「汎用型時代の終焉」です。
これは、コンサルティングだけの話ではなく、急速にあらゆるビジネス、業界に広がっていくことが予想されます。農業でも、「この土地に最適な作物と育て方、管理方法」が望まれ、しかも「最も効率よく売り上げ利益になる」ということも当然加味する話です。
こうしたことを、しっかり腹の底で理解しているかどうかで、これからのビジネスがまったく変わってきます。
どこかで習ったフレームワークを当てはめる、業界の平均値と比較して分析する、一般的な成功事例を紹介する…。こうしたことの価値は学生レベルでも役にたたなくなるでしょう。そのレベルであれば、指先一つでAIがはるかに速く、正確に答えてくれるからです。
AIによる最も大きな変革は、すべてがカスタマイズ・オーダーメイドの時代へと突入していくことです。なんでも答えてくれて初めてのことでもやれたりできる時代です。汎用品を自分い都合のいいように変えたり加工したりするのがどの分野でも当たり前になります。
このとき重要なのは、自社(クライアント)最適に落とし込むための戦略と考え方、その構造的な仕組みづくり、結果づくり…となります。
これがすなわち、一社一社に完璧に最適化された仕組みを作れるコンサルティングです。オートクチュールです。「汎用型の終焉」を本当の意味で理解していなければ、未来は開けてきません。
大切なことは、自分が積み上げてきたものをどれだけ「使える状態」にしているかです。経験があることと、それを体系化してオーダーメイドで展開できることは、まったく別の話です。後者がなければ、AIネイティブ時代においてコンサルタントとしての存在価値を守ることはできません。
あなたの知識や経験、ノウハウはAI時代に合わせた「使える状態」になっていますか?
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