「ゴトウさん、ここのところの制…
がんばれコンサルタント! 第735号:「何とも言えない不安感」──コンサルタントとして、AIに訊にきくべき根本ロジック

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「ゴトウさん、AIに訊いていたんですが、なにか不安な感じがありまして…」── 大阪からわざわざスポット的にご相談にお越しになられた方の、開口一番のお言葉です。
感覚的には、「右に行くと決めたものの、何か違和感がある…」といったところでしょうか。その違和感を確かめるために、わざわざ大阪から足を運ばれたわけです。
お話を伺っていくと、なるほど…と。ご相談の中身は、ざっくり申し上げれば「自主開催のセミナーで、どんなことを話すか…」という、登壇内容の設計についてですが、その答えをAIに訊いて、それなりに形にしてみたが…という話です。
世間一般的には、「分かりやすく、満足度が高い内容にすれば良い」と言われそうなものです。しかし、お越しになられた方が感じていた違和感は、まさにそこにあったのでしょう。
問題の本質は、「わかりやすい話をして、自分に仕事を依頼してくれるのだろうか?」という点です。もっと言えば、詳しく話をすれば仕事がくる…と思っていたが、本当にそうなのだろうか?ということです。
士業の先生方がこれで相当悩まれるケースを恐ろしいほど見てきました。丁寧に説明して、「あっ、なるほどよくわかりました!」と喜ばれて満足度の高いセミナーになる。しかし、そのあとに「今日の内容をウチの顧問の先生に訊いてみます」と笑顔で帰っていく。そう、満足度は高い。しかし、仕事には一切つながらない…という、笑えない現実です。
こうした話をすると、必ずといっていいほど「では、セミナーで全部話さずに隠し事をしろということですか?」と、咎めるように言ってくる方がいます。もちろんそのような事を推奨するつもりはありません。
しかし一方で、「仕事にならない」という現実を前にするときどうするのか…。これは、どちらが正しいという話ではありません。「そもそも仕事を依頼される根本のロジックが見えているかどうか?」という話です。
「誰でも答えられる内容」を話している限り、聴いた人はどこにでもいる近くの専門家に頼めばいいということになります。しかし、「あなたにしか出来ないこと」を価値として正しく表現できたとき、聞いた人は「この人に頼みたい」と感じます。
だからこそ、ここで最も重要な問いが浮かびあがります。──「AIに訊いたときどうなのか?」と。AIに訊けばなんでも答えてくれますが、それはある意味誰でも答えられる内容なのでは?
AIは、訊けば納得するような答えを出してきます。しかし、重要なポイントがあります。その「良い答え」が、あなたのビジネスにとって本当に良いのか悪いのか、いったい誰が判断するのか?ということです。
AIは、前提条件一つ変わっただけで、まったく違った答えを出してくることは、ちょっと使った人ならだれでも知っていることでしょう。
そのことが前提で、本の原稿はもちろん、コンサルティングやビジネスの方針などにおいて、「どうするのか?」を訊くとき、そもそも基準や目標地点をもって判断しているのか…ということです。語弊を恐れずに申し上げれば、「AIを使っている風」、いや「AIに使われている」ということです。
残念なことに、いま急速に猫も杓子もAIを使い始めたせいか、「よくこれを外に出せるね?」というびっくりするようなお粗末なレベルのものを目にすることが多くなりました。
要するに、プロとしてのレベル感や、合格の基準を持たずに「なんとなく出来ている風」に見えるもの…というレベルだったりします。お寿司で例えるなら、なんとなくご飯を横長に丸くしたものに切った生魚を上に載せただけ…というような、これまさかお寿司? おままごと? というようなものだったりします。
パンフレット一つでも、資料、ウェブサイト、小冊子、カタログ…。パッと見た感じはなんとなくいい感じ。しかしそれで本当にビジネスで有効なツールとして使えるのか?
ある分野について、出てきた答えの良し悪しが分からないのにAIが言ったからそのまま出す。「それなりに知っているつもり…」という分野でも、それが商売として成立するのかどうか判断せずにそのまま出す…。
プロとして判断ができるかどうかこそ最も重要なポイントです。語弊を恐れずに申し上げれば、AIが出してきた答えをメール等にコピペして送ってきたり、AIの表現をそのままお客様や取引先が目にするパンフ等につかったり、コンサルティングの判断などにつかっているとしたら、その時点で、プロとして完全にアウトということです。
AIは極めて優秀な助手であっても、そもそものプロとしての判断や優秀な指示者がいなければ、これまた極めて一般的なフツーの答えしかださない凡庸な作業者に過ぎないのが実態だからです。
ハッキリ申し上げれば、「イケてるとおもっているのは、あなただけ」だったりします。めちゃくちゃに程度が低いにも関わらず、「いい感じでしょ? 」などと馬鹿げた感覚をいだいていたりしているからから怖いのです。
プロの判断基準がないときに、イケてると思ったときほどヤバいことはないのです。
大阪からお越しになった方の違和感の正体は、まさにここにありました。AIが出してきた「それなりに良い答え」に対して、何かがズレている…という感覚はまさに正しかったわけです。
あなたは今、AIに何を訊いていますか。そして、出てきた答えに対して、そもそも、自分の言葉で良し悪しを判断できていますか?
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