がんばれコンサルタント! 第730号:コンサルタント商売で成功するきっかけをつくる「負荷の原理」

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「ゴトウさん、コンサルタント商売で成功していく人って、何かきっかけとかあるんですか?」── 先日、コンサルタント仲間数人と楽しく一杯やっていた時に、何気なく出てきた話題の一つです。

こういったご質問は、ある意味もっとも代表的なものの一つと言えます。確かに、きっかけというのはあります。しかし当社では、いつもちょっと違う角度からお伝えするようにしています。

独立してから数年が経ち、パートナーの方と数年来同棲されているという方がいます。お子さんもなく、年齢的にもまだまだお若い。時間的な自由度で言えば、おそらく周囲のコンサルタントの中でもかなり高いほうだと言えるでしょう。

当然、「いつでも仕事ができる」「依頼さえあれば、いくらでも動ける」という状態です。

ところが…、です。

その方の売上や仕事のキャパは、時間の自由度に比例して伸びているかといえば…正直、そうでもない。本人もなんとなくそれを感じていたのではないかと思います。

「依頼さえあれば、自分だって…」という気持ちが、心のどこかでくすぶっている…といったところでしょうか。

さて、この方に真面目にお伝えした言葉があります。それは、「コンサルタントとして成功したいなら、ペットを飼ったほうがいいですよ」です。

へ?! という表情が返ってきましたし、余計なお世話もいいところでしょう。しかしこれは冗談で言っているわけではありません。

もちろん、居住環境の制約もあるでしょうし、動物が苦手なら観葉植物や盆栽でもいいです。熱帯魚でも、インコでも、ウサギでも…。とにかく、「放っておけない何か」を今の自分の時間軸の中に意図的に取り込むのです。

なぜか? 理由は単純です。「何とかしなければならなくなったら、何とかすることを考えるから」です。

ちょっと考えてみてください。もし今、自分の環境に、どうしても週に何日か時間を取られてしまう「何か」が生じたとしたら…。当然ですが、仕事の時間は確実に削られます。では、その削られた時間の分だけ、売上も下がるのでしょうか?

「いや、そこはなんとかしないと…」

おそらく大半の方が、そう答えるに違いありません。そう、「なんとかする」のです。

子供が産まれた方ならおわかりいただけると思いますが、昼だろうが夜だろうが、食事中でも、寝ていても関係なく泣き叫ばれる。待ったなし、です。介護でも見守りでも、社員やパートアルバイトを雇っても…。

「なんとかするしかない」という状況になったとき、人はなんとかするために必死に考え、対処できる能力を身につけていきます。

これは、もともとその人に才能があったとか、特別な自制心があったとかではありません。「やらざるを得なくなった」から、です。経営者で大成された方に、子供のころ貧乏で…という比率が高いのは、単なる偶然ではないのです。

人間、本当に切羽詰まれば、これまでの延長線上ではない答えを必死に探します。生き残るために、逆境から脱するために。やり方を考え、時にはビジネスモデルそのものを変えながら、回るように変えていく。変えざるを得ないから。

では、これを最初から「何も制約がない状態」からやろうとしたらどうなるか。答えは明白です。まずやりません。やれません。というより、「やらなくても困らない」から、やらないのです。

わざわざ自分から苦痛を増やして、キャパを広げようとする人は滅多にいません。強靭な意志力を持った、いわゆる特別な人ならできるでしょう。いわゆるスーパー級のすごい人です。

しかし現実は、やる気はあっても自ら嫌な負荷はかけたくないと思うのが、98パーセントの普通の人間にとっての自然な姿なのです。

ではどうすればいいのか…。ここに、「楽しみの負荷」の出番がやってきます。ペットは、かわいい。楽しい。癒される。しかし確実に時間は取られる。

餌をやり、世話をし、体調が変わればそちらに気を向けなければならない。でも、「苦痛な義務」ではなく、「楽しみの延長にある責任」だから、自然と回るように考え始めるのです。

重要なポイントは、遊びやゲームなど、「好きなように調節がついてしまう」ものでは意味がありません。

もし、ゴルフやゲームを週に3回とか18時間とか必ず、雨でもなんでもやらなければならない…となれば、これは「考える」ようになるでしょう。ほぼ定期的に一定の作業や時間を確実に取られるからです。

それでも今と同じ売上を上げるにはどうするか?

観葉植物でも盆栽でも熱帯魚でも、同じです。水をやり、手入れをし、生き物であれば状態に気を配る。それが生活の中に組み込まれていくことで、嫌でも仕事の仕組みを変えなければ回らなくなってくる。

重要なことは、これら仕組み化の連続が、コンサルタントとしてのビジネスを、着実に成長させていくことにつながるという点です。

逆に言えば、コンサルティングと単なる作業との違いが判らないままやりつづけている…とか、負荷が全然かからないままやっている…、仕組み化や仕事のやり方を変える必要性を感じない…というのは、言葉は悪いですが、そもそも「考えようとしていない」ということの現れということです。

冒頭の方は実直な方で、これまで、「これをやったほうがいいですよ」とお伝えすることを、一つひとつ確実に実行してこられた経緯があります。

私生活のことにまで口を出すのは余計なお世話だろうか…と思うことも正直あります。しかし、その積み重ねの中で、独立当初から続けていた下請けのような仕事の性質が、少しずつ、しかし確実に変わってきているのが現実です。

関わる仕事の質が変わり、主体性が生まれ、自分でビジネスを動かそうとしている…。間違いなくそれが見て取れます。

ちなみに、大きくご商売を伸ばされた経営者はじめ、ビジネスで成功されている方、また、一人で5千万円や1億円以上を稼いでいるコンサルタント…といった方々は、総じて独特の趣味を持っていたりします。

仕事一辺倒ではなく、何か「放っておけないもの」を人生に持っている。その「楽しみの負荷」が、気づけばビジネスの成長促進剤として効いてきているのです。

あなたは今、自分の生活と仕事に、どんな「楽しみの負荷」を取り入れていますか?

著:五藤万晶

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