がんばれコンサルタント! 第679号:コンサルタントが押さえておくべき、ビジネスにおける「時間価値」のポイント

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「ゴトウさん、準備は時間をかけてじっくりやったほうがいいと聞いたんですが…」── 先日開催した東京セミナーにて、ちょっとした時間に談笑した際にいただいたお言葉です。

なんでも、年配の知人の方から「何事も土台が大事だから、そこはじっくり時間をかけて進めたほうがいい」とアドバイスを受けたそうで、起業するのにもどれくらい時間をかければいいのか…と少し悩んでいらっしゃるようでした。

なるほど、「準備は時間をかけてじっくり…」という言葉を耳にすると、誰でも「そうだ!」と頷きたくなるかもしれません。確かに、慌てて動いて失敗した経験のある人であれば、なおさらその響きに安心感を覚えることでしょう。

ある意味では「正論」ですし、否定するのはなかなか難しいに違いありません。しかも、人生の先輩や立派な経営者のような方から言われれば、「そうですね、アドバイスありがとうございます!」と反射的に頭を下げてしまっても不思議ではありません。

しかし、本当にそうでしょうか。「じっくり」とは一体どれくらいの時間を指すのか。人によって定義も尺度も違います。そうなれば、「どこまでやれば“じっくり”なのか?」という問いに、明確に答えられるのかという話です。

ある人は「まだまだ」と慎重を重ね続け、気づけば何年も経ってしまい、定年の時期を迎えてしまっていた…そんなことも珍しくありません。「昔は、起業するぞって思ったいたんだが…」と、もはや起業どころか、終活のタイミングになってしまうことさえ現実に起きるのです。

個人的な趣味であれば、「いや、まだまだ…」と準備を楽しむのも良いでしょう。しかし、ビジネスとなれば話は別です。どうでもいいキレイな言葉に振り回されることは、百害あって一利もないのです。

なによりも強く意識しておかなくてはならないのは、「ビジネスには鮮度がある」という事実です。どれだけアイデアが優れていようと、どれだけ構想が緻密であろうと、タイミングを逸すれば、たちまち「腐った商品」に変わってしまうのです。

ちょっと考えてみれば分かりますが、10年前なら凄い知識やノウハウも、今や「当たり前か、古い」ということも珍しくありません。

そのノウハウを活かして現在ビジネス展開しているなら常にブラッシュアップされて続けていますが、「止まっている知識やノウハウは、確実に鮮度が失われていく」ということを理解しなければなりません。

その腐りゆく「腐乱速度」に対しても、多くの人が理解不足だったりします。世の進化のスピードからすれば、企業同士が速ければ2年や3年、普通に考えても5年から10年くらいで2倍くらいになる…という成長競争をしているのが世の現実です。

ざっと年率で20~30%、普通ペースでも一桁後半くらいのパーセント換算であり、それだけ毎年「腐乱」していくことを意味しています。

これはすなわち、3年や5年で価値が半減どころか“ほとんどゼロ”になる…、という恐ろしい現実を数値的に示していることを意味しています。これを正しく理解しているか…。。。

じっくり時間をかけて構築し、万全を期したつもりが、いざ世に出そうとした時には「もうそれ、他でもやってるし、当たり前ですよ」と言われてしまうことが、ビジネスの世界では本当に多いのです。

せっかく先行できるチャンスがあったのに、ズルズルと時間を無駄にしたばかりに後追いや模倣者のようになり、評価も一段も二段も下げられてしまう。チャンスというものは、気づいたときには既に誰かの手の中にある…そんなことも少なくないのです。

語弊を恐れずに言えば、まず決断が先であり、「走りながら考える」「走りながら整える」…これが現実です。完璧を目指して出遅れるより、60点でもいいから始めてできるだけ早く80点に近づけていく方が、よほど成果に繋がります。

そして、この「時間を短縮する」「先行する」「成果を早く得る」ための手段こそが、「知恵やノウハウを買う」ことであり、「他者の力を借りる」ことなのです。すなわち、我々自身がやろうとしている、コンサルティングを活用するという“時間投資”の選択そのものです。

だからこそ、コンサルタント自身がこの理屈を理解していなければ話にならない訳です。クライアントの時間を逆に浪費させるだけの存在になってしまいかねないからです。

重要なことは、「正しく慌てる」ことです。時間は、すべての人に平等に与えられています。しかし、「時間価値」を理解しているかどうかによって、その成果には雲泥の差が生まれます。

あなたは、自身のビジネスの成長加速のために、「時間価値」を正しく理解できていますか?

著:五藤万晶

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