がんばれコンサルタント! 第601号:コンサルタントが押さえるべき、何かを始める時の考慮ポイント

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「ゴトウさん、結構時間がかかってしまいましたよここに来るまでに…」── 先日、セミナーにご参加された後に、当社の事務所にご相談にお越しになられた方が口にされたお言葉です。

なんでも、7,8年近く前にサラリーマンを辞めてコンサルタントとして起業されたとのこと。スタートから一気に! と気合を入れて始められたそうですが、結果イマイチな状態が続いてしまって今に至るのだとか。

色々紆余曲折があったようですが、お話を伺っていて気になったことが…。何かというと、「なぜ、その商売のスタイル?」ということなのですが、ある狭い地域限定でおやりになられているのですが、ご商売のテーマとどうも噛み合わないのです。

単刀直入に伺ってみると、「当時、あるビジネスの先輩から聞いてそうなった…」とのこと。その言葉を耳にして、思わず「ああ、なるほど…」と合点することに。

合点した理由は、色々お話を伺っている中で、「どうもしっくりこない事」が随所に出てくるからです。一つ一つは些細なことなのですが、複数でてくると「大きな違和感」になってきますが、それがどうにもたまらなくなってきていたからです。

そもそも、自分の知識や経験を活かした独自性のコンサルティングを展開するとき、よほどの特殊な理由がない限り、地域を限定したやり方をする理由は見当たりません。

もちろん、「地域を限定したい」というのは勝手です。あくまでも「地域を限定しなければならない理由」というのがあるとしたら、その制約条件は何か? という話です。

当然、その限定する理由と掲げるコンサルティングのテーマにおいて、整合性はしっかりあるのか? ということも重要ですし、もっと言えば、地域愛とビジネスの成功とをどう考えているのか…といったことも関係してくる話です。

その地域が好きだということと、ビジネスの成功とは必ずしも関係があるとは限りません。貢献したいということで言えば、ビジネスで成功してから様々な貢献を後から行うことも可能だからです。

地域だけではありません。ご指導される内容も、なぜその形式? 料金体系? 営業方法? といったことが次々に違和感としてでてきます。「どうやっても儲からないビジネスモデル」になっていて、その中でもがいていた…というのが、お話を伺っていて出てきた答えです。

なぜこんなにまでややこしい、妙な状態になってしまったのか…。それには理由があります。それは、「先輩から聞いた」と言う言葉に代表される、「こうしたほうがいいよ」という、「魔のささやき」です。

先に断っておきますが、すべての先輩諸氏のアドバイスが「魔のささやき」などと言っている話ではありません。しかも、ほぼすべてのアドバイスが、「良かれ」と思ってなされていることも間違いないでしょう。

問題は、「本当は分かっていないことも、ついついアドバイスしてしまう」ということに危険性が潜んでいるからです。立場上、「自分は良く分からない」とは、いい大人がなかなか言えない…というのが本当のところで、何か言わないといけないという妙な圧から、「こうしたほうがいいよ」と助言してくれたりする訳です。

これで「当たっていれば」は、大変ありがたいことなのですが、こと「外部から実態が見えづらい商売」の場合、アドバイスする人も「憶測」や「イメージ」、「似たような商売を参考にする」…といったことでしか、助言することができません。なにせ「本当は自分もよくわかっていない」からです。

コンサルタント商売、とくにどこかの団体にも属さず、士業のような資格もなく、自分の積み重ねてきた知識や経験などを元にクライアント指導を行おうとする独自系のコンサルタントの場合、そもそも論として「どうやってやっているのか?」という部分が、まるで不透明だったりします。

このため、拙著『あなたの知識や経験を、コンサルタントになって大きな稼ぎに変える法』でも書いていますが、似て非なる先生業、例えば税理士や社労士などの士業の先生や、セミナー講演の先生などを、無意識に参考にしてしまう罠に陥りやすい訳です。

コンサルタントをやろうとしている当の本人でさえ区別がついていない人が大勢いるのですから、アドバイスする先輩のオジサンやオバサンが混同していたとしても、それは致し方が無いとさえ言えるでしょう。

ただし、その代償は大きくなります。そもそも違うビジネスモデルで商売をしようとすれば、営業方法も商品づくりも、もっと言えば収益の上げ方も根本から違ってくることになります。

毎月何かしら仕事が「月締め」的に発生して、年度末には「決算しなくてはならない」モデルを参考にしても、そもそも独自系コンサルタントの仕事には、そのような仕組みも団体も、役所さえもありません。マネしても一円も売り上げがあがらない…ということが本当に起きます。

そういう意味で、何かを始めるときに確認すべきは「その道の間違いない人に確認する」という点です。その道のプロだったり、許認可制のものであればその所轄だったり、それで大きく成功している本人だったり…。ここを曖昧にすると、「似ているオママゴト」をやる羽目になりかねいのです。

もう一つ何かを始める時に重要なことは、「年齢などを一切考慮しない」という点です。「自分はもう〇〇歳だから…」などと言う人や、「あと何年で定年だから…」といった言葉を使う人がときどきいますが、それを確認してどうするのか? ということです。

社長の教祖と呼ばれて名高い社長専門のコンサルタント、一倉定(いちくらさだむ)氏は、コンサルタント業を50歳を過ぎてからスタートさせて、日本随一になられていますし、60歳や70歳を過ぎて起業して大成功した経営者は数多くいます。ケンタッキーフライドチキンで世界的に有名なカーネルサンダーズ氏は、2度も破産を経験した後、65歳から創業してあの偉大な事業をつくりあげています。

「何かを始めるのに、遅すぎることはない」という言葉ありますが、何かを始めるときに真っ先に考慮すべきポイントと言えるでしょう。

少なくとも、自分のこれからの人生において、今この瞬間が最も若いことだけは間違いなく、後ずれさせるには、明確な理由がない限り「単なる言い訳に過ぎない」ことを認めるしかありません。

自分がコンサルティング指導をされる時にも、そして何かを始めるに際しても、この根本原理だけは押さえておいてください。

 

 

著:五藤万晶

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