がんばれコンサルタント! 第584話:「基本と〇〇」を押さえなければ、極端に成功確率が下がる理由

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「ゴトウさん、先日とあるビジネスセミナーに行ってきたんですが、どうも腑に落ちないことがあるんですよ…」── 親しいコンサルタント仲間と、新規プロジェクト的なことで話をしていた際に、雑談で出てきた話です。

商売に関してのノウハウ系セミナーだったそうですが、なんでも、「重要なポイントとして基本が大事で…」と、話があった後に、「応用テクニック」のうんちくが凄かったのだとか。

もちろん、何事も「基本と応用」は重要に違いないでしょう。何かを成し遂げていくにしても、基本だけで済むことは余程簡単なことでない限り有りえないことです。基本をマスターした上での「応用」こそ、現実の困難を突破する重要な実務と言えます。

ですから、「基本と応用」については、当社としても特に否定することはありません。ただし、ことビジネスの成長や経営、事業成長…といった、「経営観点」において言及するとしたら、これは話が変わってきます。「絶対に押さえるべきもの」が変わってくるからです。

むしろ、この「絶対に押さえるべきもの」を押さえずして進めるとしたら、成功確率は極端に下がり、無駄骨を折ることも覚悟しなくてはならなくなります。理由は単純です、「自分で判断することができない」からです。

なぜそうなってしまうのか、それはズバリ「全体像の把握」こそ重要になってくるからです。語弊を恐れずに申し上げれば、「基本と応用」は大切ですが、それは所詮、「担当者レベル」や「担当者に毛が生えたレベル」において言えることだからです。

作業遂行は重要であっても、それをどれだけ全社員で完璧にこなしたとしても、目の前の仕事がより早く片付いたり品質が良くなることはあっても、残念ながら「事業の劇的な成長」や「儲かる会社に革新する」ことはありえません。言ってしまえば、既存レールの上に乗ったままの単純努力だからです。

大切なことは、「現在置かれている状況や、その先の状況などについて、自ら理解し変えようとしているか」という点です。

全体像の把握とは、さまざまな活動において「これは、どういう構造や状況なのか」、「どうすれば良くなるのか」、「何をしていけばいいのか」…といった、根本の理解や判断軸を生み出す上で最も重要な起点となるものです。

これなくして何かを行うとしたら、地図も持たずに「どっかに頑張って歩き出せば良くなるよ!」と意味不明な精神論で外にでていくようなものです。

担当者として優秀であっても、上に立った途端に無能になってしまう人がいます。いつまでも目の前のことへの対処にしか意識が行かず、周囲や関係者全体、もっと大きな枠組みにおける「良くなっていく方向性」というものを捉えられない人です。

武器は大切で戦術も重要です。しかし、全体像をとらえた上での進むべき方向性、すなわち戦略を持たずして、勢い掛け声だけあげて竹やり戦法がごとく突き進んでも、死屍累々の無残な状況になってしまうのが厳しい現実です。

創業経営者の場合、良いも悪いも、その人自身のこうした把握力や成長力によって事業規模が決定されるため、いずれにしてもその経営者に適した事業規模に落ち着いていることが大半です。それがズレてしまうと会社が傾いてやがて倒産してしまうからです。

しかし、会社を受けついだ二世や三世経営者、サラリーマンで上に上がっていった出世社長といった場合、必要とされる全体像の把握力に見合っていない状況のまま、突然トップに立ってしまうことがあります。

これはコンサルタントにも言えることで、経営指導と称しながら、終始現場対応レベルのことしかまともに扱えない人も少なくなく、社員やスタッフ指導の研修を、コンサルティングと言い換えながらお茶を濁していたりします。

こうしたことの問題は、指導のレベルが低下してしまうということもありますが、「全体像の把握や進むべき新たな方向性」を捉えようとしない限り、クライアントももちろんですが、その人本人も現状から大きく脱皮していくことが不可能になってしまうからです。

何事も基本や応用は大切です。しかし、作業や処理のレベルではなく、ビジネスや商売、事業、経営…という次元で考えるとき、全体像の把握、そして進むべき方向性の決定…ということは、その成功確率を上げる上で、欠くことができない重要な要素なのです。

こうしたことについて、当社ではセミナーなどを通じて、基本中の基本としてご説明を繰り返していますが、その後の活動において、大きな差がついていくことは言うまでもありません。どこへ進んでいけばいいのか、そもそもどうやってビジネスを回すのか、その根本を理解しているのかしていないのか…で、差がつくのは当たり前だからです。

あなたは、自分が関わる指導、そして自分のビジネスにおいて、全体像をとらえていますか?
 進むべき方向性を理解し、決定していっていますか?

著:五藤万晶

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