がんばれコンサルタント! 第577話:コンサルタントが押さえておくべき「最良のタイミング」への考え方

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「ゴトウさん、これからコンサルタント起業を考えているんですが、いまはタイミング的にどうなんでしょうか?」── 先日開催したセミナーでもいただいたご質問の一つです。

コロナの影響でこの3年間は、世の中大変なことになっていたけれど、だいぶ収まったようにも見えるので、そのあたりどうなのかということを訊いてみたかった…というケースが多いのですが、今回はまた別のお話です。

ちなみに、コロナより5年以上前でも、当社が創業した十年以上前でも、もっと言えば、ずっとずっと以前から「始めるのにタイミングとしてどうか?」というのは、永遠のテーマの一つでしょう。それだけ始めるタイミングは重要ですし、気になりますし、そのタイミングをつかみたいと誰もが思うからです。

先に申し上げておきますが、「タイミングは極めて重要」です。タイミングを外すと商売が上手くいかないどころか、ニッチもサッチも行かなくなることも実際にあるからです。

ならば今はどうなの? と詰めて訊いてこられる人も多そうなのですが、その前に、押さえておくべき極めて重要なことがあります。それは、「外的要因と内的要因」を区別して考えているか? ということです。

そう、当たり前のことですが、実際に自分がその立場になったときに冷静でいられなくなるためか、驚くべき確率でこのことを「混同」または「考えもしない」状態で悶々としてしまう人が多いのです。

そもそも、「外的要因」については、これは「自分でコントロール可能ですか?」 という話です。お天気で考えれば誰でもスグに分かることですが、雨一つでさえ、我々は自在にコントロールすることなど不可能なのです。

日照りが続いて水不足になっても、せいぜい気持ち程度に雨雲をつくれるかも…の人工降雨機を動かすとかロケットを打つ…みたいなことが精一杯です。局地的に雀の涙程度の雨は降らせることができても、干からびた大地や農地を潤すほどの雨を降らせることは、現代の科学をもってしても不可能なのです。

これができるなら砂漠は緑の大地になっているでしょうし、地球に生じている様々な不都合な天候不順などもたちどころに解消できるのですが、そのようなことは、もはや神の領域と言えるでしょう。

日照りのみならず嵐もやってきます。台風がやってくれば被害甚大です。この手のことを考えるとき、「だからいつくるかを知りたい」と言われる方が多いのです。そうですね、台風は避けたいですし、それが分かっていれば台風に合わずに済みます。

そういう時にはこう答えます。「秋は台風シーズンです」…と。たいていの方はポカンとした顔をされています。でも間違いなく事実です。

そう、「今年の台風を避けるには秋以降がいいですね、でも来年も台風は来ますよ」というのが現実であり、その次もまたその次も台風はやってきます。多いか少ないか、強烈かそうでないかは別としてやってくることだけは間違いないのです。

外的要因について言えることはただ一つです。「必ずやってくるのだから、耐えられるようにするしかない」ということです。

なぜか、一回目だけを避けられればセーフと考える人が多いのですが、外的要因は必ずまたあなたを襲ってきます。景気がいいとか悪いとかもまったく同じで、必ず景気の悪いタイミングはやってきます。

5年続いていた、10年続いていたという会社のみならず、20年でも30年でも、不景気のみならず、業界の地殻変動的な波が襲ってきてパタンと倒れる…という会社はまったく珍しくもありません。耐えられなかったからです。

台風が襲ってくるとき、キャンプのようなテントや掘っ立て小屋で呑気に構えていたら、一発でふっとばされるに違いありません。そして、タイミングという運だよりであれば、今年の台風をしのげても、来年や再来年の台風にはやられてしまうかもしれません。

一方で、同じような道具に見えても、凄腕の登山家たちは、山の嵐に出会おうとも見事にしのいで高みを目指します。

なぜ彼らは嵐に耐えられるのか…。理由は実にシンプルです。一流やプロたちは、外的要因に対して「耐えられるように準備を必ずする」からです。ここに素人とプロの差がでるのです。

毎年、痛ましい山の事故が起きていますが、プロの目からすれば到底考えられないような「軽装備」もしくは「近所へのハイキング感覚」としか見えないような恰好で山に登っていっているケースが後を絶たないと言います。

タイミングが悪かったのでしょうか? 運が悪かったのでしょうか? 咄嗟の判断が間違っていたのでしょうか? もちろんどれも可能性はあります。しかし、一つ言えることは「最低限の準備はしっかりするべき」ということです。

準備には思いのほか時間がかかったりします。素人ほど、そうした準備や装備を甘くみるのと一緒です。だからプロや一流を真剣に目指す人ほど、前々から準備を始めるのです。にわか登山家との決定的に違う点です。

そもそも論でいえば、基本的な準備を行っておいて、これこそ絶対に損はないことです。死なないで済む確率が格段に上がるからです。

そして100%ではなくても、自分なりに「これなら大丈夫だろう」と思える準備ができたとき、それこそが本当のタイミングと言えるのです。嵐に遭おうがしのぐことができるからです。

ひるがえって、自分のやってきたことを活かして商売を始める…ということを考えるとき、無形の知識や経験、ノウハウ…といったものを、どう「ビジネス展開していくか…?」ということに対して、軽装備のまま始めるとどうなるか…。

近所の丘に登るならそれでもいいでしょう。しかし、数年や7,8年以内に必ず嵐もやってきますし日照りも起きます。しっかりとしたプロとしての商売をやり、しのいで生き残っていくための準備は絶対に欠かせないのです。

あなたが自分の半生を活かしてプロとして活躍されていくための準備。そのお手伝いを当社はしています。あなたは、必ずやってくる嵐に対して、しのげる準備を始めていますか?

著:五藤万晶

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