がんばれコンサルタント! 第575話:コンサルタントが押さえておくべき、「機が熟す」の捉え方

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「ゴトウさん、以前やろうとしていたときには自分はまだその段階ではなかったんだと、今はよくわかるようになりましたよ」── 5年ほど前に当社にお越しになられてから、じっくり力をつけて登ってきているコンサルタント仲間の方のお言葉です。

まだお若いのですが、精力的に様々なことにチャレンジをして、実体験的に力をつけていっている…という方。目下、コンサルタントとしての出版実現にむかって必死に言葉を紡がれているところです。

「まだその段階ではなかった…」というのは、以前あることにチャレンジしたものの、なかなか進まず難行苦行で止まってしまったということで、今は難しいなりにも「進めることができる」状態になったとのことで、これはまさに時期に達したからこそ…だと。

こういう「タイミング」とか「好機」もっと言えば「機が熟する」…といったことは、ビジネスにおいて極めて重要なターニングポイントと言えます。理由は単純です。この理屈を理解した上で行動すれば、ビジネスを次のステージに引き上げていくことが容易になるからです。

理屈とはズバリ、「自分にとってそれを成し遂げられるだけの力を蓄えたら、向こうからやってくる」というもの。えっ?理屈? 理屈じゃないと言われそうですが、ここでは敢えて理屈と申し上げることにします。

なぜ理屈かと言えば、よく言われる「理屈は分かっているんだよ理屈は!」といった言葉に代表されるように、分かっていてもどうやればいいのか分からない…という方が非常に多かったりするからです。

そう、「機が熟せば向こうからやってくる」とは、理屈としては非常に分かりやすい話ですが、そもそも、どういうふうにやってくるのか…が分からなければ、掴みたくてもどうにもできず見逃してしまう…というのも事実でしょう。

一つ言えることは、結果として「向こうからやってくる」と表現していますが、実際には、「困りごとやピンチとして突如現れてくる」というのが大抵のパターンだという点です。少なくとも、当社で関わっている方々や自分自身も含めて、ほぼすべてこの「ピンチパターン」だったりしています。

ただし、一つ注意が必要なのは、単なるピンチと、機が熟したときのピンチとは、似ているようで違うという点です。

前者は、基本的に自分がやらかしたミスが発端だったりします。何かをさぼっていたり、放ったらかしにしていたり…。やるべきことをキッチリやっていなかったがために起きてしまった問題が積み重なり、いつしかピンチとして露呈したというものです。

もちろん、常に百パーセントキッチリ仕事をして…ということができていればこのような「ミスが積もってピンチに」ということは起きないハズですが、ミスなき完璧な仕事…というのをやれるのか? と言えば、「自信がある」という人は稀でしょう。

正直、当社でも自信はありませんし、どちらかと言えばうっかりミスや忘れていた…といったことは、結構あったりします。

ですから、ミスを発端としたピンチかどうか…は、よくよく振り返って判断しなければ、小さな火が山火事になってしまうかもしれず、ここは注意が必要となります。

一方で、「自分のビジネスにおいて少なからず大きな影響を与えるような事が、ミスなどとは無関係に突如として起きてピンチになる」みたいなことがあります。

ビジネスで言えば、「依頼先の物流会社が廃業した」とか、「よくやってくれていた担当者が転職した」、「長年使っていた原材料が廃番になって入手できなくなった」、「テナントとして入っていたビルが建て替えで出なくてはならなくなった」、「予定していた広告が、代理店のM&Aで出なくなった」…などなど、思わず「えっ?」と詰まってしまうような出来事…。

仲間のコンサルタントの中でも、出版がきまっていて原稿も全部書き上げて渡していたのに出版社がつぶれた…なんていうことも実際にあります。

予想外といえば予想外で、まさにピンチです。「どうしよう…」という感じになるのですが、しっかり積み上げてきていた人、機が熟していた人たちは、不思議と「う~ん」と唸りながらも、しょうがないからなんとかするか…で対応するのですが、それが飛躍につながっていったりするのです。

不思議と…というのは、何も起きていなければその一手を実行していなかったり、思いつくことすらなかったかも…という点です。

そもそもピンチとか、突発的な出来事で仕方なしに…なので、その対応として発想が生まれたり何かと何かが偶発的につながったり…が起きるのですが、まさに機が熟すがごとく、力が知らず知らず備わってきていたので、多少の苦難はあっても乗り越えてしまうのです。

実は、コンサルタント仲間の中でも、「コンサルタントをやろうとは全然思っていなかった」という方も結構います。それこそ、「たまたまゴトウさんの本を見かけて…」という方もいますし、「息子さんがこんな本あるよって渡されて読んで…」という方もいます。

何が起きるかわからない…とは、この世の現実ではありますが、予期せぬピンチ、予期せぬ大きな出来事が起きた時、大切なことは「そんなの無理」とか「ありえない」「不可能」といった心や思考を閉ざす方向ではなく、「何とかできないか?」の発想を起点に考えてみることです。間違いなくそれはサインだからです。

そして躊躇せずに行動する…。ピンチの時には躊躇の時間がないからこそ上手くいくのです。これがわかっていれば、必ずステージを引き上げ、未来を切り拓いていくことができるでしょう。

あなたは、自分に起きているサインをつかんでいますか?
 好機を勝機にするために行動していますか?

著:五藤万晶

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