がんばれコンサルタント! 第571話:コンサルタントが押さえておくべき、「この道一筋」と「マンネリ」への考え方

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「ゴトウさん、先日ある方の”この道一筋で20年やってきた"というお話を聴いてきたのですが、同じことを続けるというのは、やはり大事なことなんですか?」── コンサルタント起業からまだ間もないお仲間の方と、終了後に一杯やっていたときに出てきた言葉です。

この道一筋で…というのは、ある意味よく耳にする言葉で、特に商売や職人技的なところでは、よく使われる単語の一つと言えるでしょう。

当社もまだまだ…ではありますが、コンサルティングビジネス指導一筋で10年以上やってきています、といったフレーズを言ったりすることがあります。

そういう意味では、「この道一筋」というのは、とても良い響きの言葉ですし、実際良い意味でつかわれることが大半だと思います。

一方で、この言葉がもたらす本来の意味を理解しない、もっと言えば「理解できていない」という人が残念ながらいたりします。それは、「同じことをやる」という意味に思いっきり自分都合で間違った解釈をしている人たちです。

当たり前ですが、「同じことをやる」というのと「この道一筋」というのとでは、意味がまるで違ってきます。前者は言ってしまえば「マンネリ」であり、言葉は悪いですが、ただ同じことを繰り返しているという状態です。

この手の話をしたとき、「そんなことは分かっているよ! 」と言わんばかりの反応をしてくる人もいますが、そうしたとき次のように伺っています。「では、3年前でも5年前でもいいですが、ビジネスで新しくなったもの、革新したものは何ですか?」…と。

「マンネリ」という単語にはひどく反応していた人たちですが、実際のところ「扱い商品が変わった」とか「内容が変わっている」「ラインナップが増えた」…といった返答が大半だったりします。だからマンネリではない…と。

もちろん「マンネリ」の判断基準は難しいものがあります。しかし、一つ言えることがあります。それは、ビジネスの構造的な部分に対して、革新や刷新、新しい仕組みを加える行為でないのなら、それは単なる表面的な日業業務の延長に過ぎない…ということです。

もちろんそれらも重要な仕事に違いありませんが、同じカテゴリーの中で、ちょっと違う番号や名前の商品を出したところで、ビジネス的な観点でいえば、事業を大きく変えるようなものではなく、所詮それはたいした話ではない…ということです。

語弊を恐れずに申し上げれば、「ビジネスにおける構造的な仕組み、革新、刷新…といった大きな変化は、「一部の決裁権を持っている人にだけ与えられている権限であり、従事者の人たちにはその権限を与えられていないから、やりようがない」というのが現実です。

ビジネスに大きな影響を与えることは、経営トップ層など、責任がある人にしか権限があたえられていないのは、ある意味当然のことだからです。

この現実を踏まえるとき、「この道一筋」の本来の意味は、ビジネスにおける主体者が、「自社の強みをより一層強化しながら、革新を続けて成長させる」ということを意味していることが分かります。

何もせずに同じことを繰り返していれば、ビジネスはあっという間に傾き、消えていかざるをえなくなります。それが世の掟だからです。

消えなかったとしても、安い下請け作業に甘んじ、暗い未来に我慢を続けるしかなくなります。革新なきところに明るい未来はやってこないからです。

重要なことは、従事者の場合、ビジネスを革新させる権限を持ち合わせていないため、「新商品」を革新と言いはるか、はたまた「道一筋を、同じことをやる」という言葉にすり替えて自らを慰めるしかなくなるのですが、こうした言葉が食い違う理屈を理解していないと、話がこんがらがってしまうということです。

こうした大前提を考えるとき、自分で自分の環境を変えられる決定権を持つことは極めて重要ということが分かります。

みずからの人生や環境に対して、決裁権をもっているようで持っていない状態、すなわち指示されている状態であれば、当然ながら大きな変化を望むこともできない訳で、独立した状態、下請けではない状態、ビジネスの主体者となっているかどうか…は、コンサルティングへの考え方にも大きな影響を与えることは誰にもすぐわかることでしょう。

3年前と何が変わったか。5年前と何が変わったか。もっと言えば、何を変えたか?
3年後には何を変えるのか?5年後には何を変えるのか?
あなたは変化を起こしていっていますか? その一歩を踏み出していっていますか?

著:五藤万晶

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