がんばれコンサルタント! 第508話:コンサルタントが事務所でペットを飼うのはどうなのか?

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「ゴトウさん、ついに契約してきましたよ~!」── 忙しく活動されている親しいコンサルタント仲間の方と、セミナー終了後に一杯していたときに出てきた言葉です。

かれこれ3か月近く、あれこれと悩んで探されていたのは事務所です。便利な駅近くに出したい…と、東京駅にもすぐの山手線の便利な駅に目星をつけて、最後は足で見つけられた物件です。

空き物件が多くなっている今、積極的な方にとっては大きなチャンスと言える時期に違いありません。街を歩けばどこが空いているかは窓やポストを見ればスグに分かりますが、都内の好立地の場所でもこれだけ空きがあるのは、ちょっと記憶にないほどです。

とはいえ、「自分にぴったしの物件」がそう簡単に見つかるかと言えば、これは別の話です。絶対に譲れないいくつかの条件の内の一つがダメ…とかでなかなか決定打に至らない…ということで3カ月もかかってしまったという次第。

それがついに納得できる物件を見つけることができ、「契約できた~」ということで、嬉しい乾杯ができた訳ですが、カギをもらうのはまだ先なのに、事務所の中に入れる机や椅子はあれにしようかな?とか、思案しているとのこと(笑)

当社も事務所を都内某所に出しているので、このお気持ちはよ~く分かります。いやもう考えているだけで楽しいですし、ワクワクしてしまう瞬間です。そして、これはとても大切なことだと思っています。

よく、ビジネスはこうあるべき、とか、仕事だからこうでなければ…という話がされることがあります。もちろん仕事だから制約があり、こうでなければならない…ということは数多くあります。

一方で、当社でよくコンサルタントの方々にお伝えしていることがあります。それは、「何のためにビジネスをするのか?」という点です。

もちろん、大儀が必要であることは間違いありません。単なる金儲けしか考えられないような低能・低レベルであれば、人を騙して金をとろうとしたり、社会悪になるようなことでも平気で教えようとする某悪徳コンサルタント会社のようになったりします。これらは絶対に許されるものではありません。

しかし、「正しい」というだけで経営ができるかと言えば、それは違うと申し上げています。そもそも人間には感情があり、楽しいということをもっと味わいたいがために「がんばれる」のです。根本的なことで言えば、ビジネスとは「幸せになる」ためにやっているのです。

正しいだけのビジネスは面白くありませんし、そもそも何のためにやっているかと問われて「まともな答えだけ」しか返せないとしたら、それは公的な機関がやるべきことと言っていいでしょう。

世の中にはオーナー社長による会社が山ほどありますが、ある意味とても利己的であり、楽しいことがしたいがために会社を始めた人も大勢います。もちろん、ただ単に我欲だけで経営を進めていこうとすると、当然弊害がでて会社は傾き、やがて消え去ることになります。

会社がつぶれてしまえば楽しいこともできなくなるため、理性が働いて低レベルな我欲にブレーキをかけたり、人間として成長する必要性に迫られます。

創業期の経営者がやんちゃで好き放題していたのに、何度かの苦境を経験し、守るべき社員が増えて年月が経つとともに円熟の偉大な経営者になられていく姿は、会社の成長と経営者の成長は一対であると同時に、ビジネスを通じての夢や楽しさこそが原動力であることがわかります。

翻って、一匹狼のコンサルタントの方々の事務所とは、まさにその方の「お城」と言えるもので、いくつかの事務所を訪ねたことがありますが、実に個性的です。そして「らしさ」が漂っています。

驚くような音響機器を充実させてさながらプライベートシアターのようにされている方や、昼寝を存分にできるように部屋を真っ暗にできて完全フラットになるリクライニングシートを充実させている方、ゴルフが大好きで事務所の床は人工芝で端っこにカップが切ってある方、観葉植物が大好きで所せましとさながら温室の中に机がおいてあるような感じの方…。。。

ペットを事務所で飼うということも、これまた自由です。自由というより、むしろペット好きなら事務所で飼うことのメリットも大きいと当社では考えます。好きなものが傍にあるメリットもありますが、ビジネスにおいては「制約が新たな発想を生む」からです。

ペットの種類にもよりますが、いずれにしろペットを飼えば、必然的に「お世話」が必要になります。餌だったり水だったり、糞の始末や清掃も必要になるでしょう。これらをどうするか…ということになりますが、良くも悪くも3日続けての出張はできない…とか、逆に全自動化することで出かけられる…とか、クライアントに来てもらうのかどうか…など、もの凄く考えることになります。

「制約」はビジネスの特効薬です。ちなみに、仲間のコンサルタントの中には、子育てのために週に3日しか働けない→「3日しか働かない」という制約を最初から課して、見事なまでに効率のよいビジネスを組立て、ゆうに5千万円以上のビジネスを展開されている方もいます。

1週間まるまる働いているとしたら、もうそれ以上に伸びしろはありませんし、たくさん働けばいい…というこの手の発想の場合、仕事を作業量とはき違えているとさえ言えます。制約があることで、こうした発想に陥らずにすみますし、より一層考えるメリットが生じるのです。

自分のビジネスなのですから、自分がどうするかの裁量権を持っています。ただし、下請け仕事の場合はなかなか自由にできないのが現実です。上から「なんだそれは?」と睨まれたら終わりだからです。

ですから同じ一人ビジネスでも、「主導権を握ったビジネス展開」をしているかどうかは極めて重要です。コンサルタントの場合なら、自分独自のコンサルティングを持ち、営業活動においても自分が生殺与奪兼を握っているかは、分水嶺と言える重要ポイントと言えるでしょう。

社員が大勢いる会社でペットを飼うのは、それこそ好き嫌いがでてくるので創業当時から飼っているならともかく、途中からだとまず難しい問題になるでしょう。しかし、一人ビジネスのコンサルタントであればこの点は何の問題もありません。むしろ大好きなペットによる癒しや頑張れるようになる…としたら、それは大いなる原動力になるでしょう。

経営者が何をビジネスの原動力としているか、これを理解できなければコンサルタント商売は実に無味乾燥としたものになります。正しいことを杓子定規に言われても、そんなものは機械がはじき出した答えとなんら変わることはありません。

社長に、効率的にも数字的にも理屈的にも「正しい」ことを言っても、幸せになれないことや楽しくないことに対しては、首を縦にふることはありません。もちろん好き放題ではつぶれてしまいます。だからこそ、その絶妙なところに我々コンサルタントの役目がある訳ですが、そのためにも自分も「私的なビジネスの原動力」を知っている必要があるのです。

そしてそのことは副産物としての制約ができることで、発想が生まれます。アイデアが生まれます。それらは必ずコンサルティングにも好影響を与えます。商売上手の経営者は、多趣味な傾向がありますが、そこから出てきたアイデアがビジネスに活かされていることは実に多いのです。

あなたは、自分のお城を持つとき、どのようなことをしたいですか? 主導権を握れるコンサルティングを展開していますか?

著:五藤万晶

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