がんばれコンサルタント! 第504話:コンサルタントとして押さえておくべき「老化」の兆候

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「ゴトウさん、最近皆さん東京に来てくれるようになったんですよ、いやぁ~本当だったんですね~」── ある案件の締め切りに合わせて、当社にお越しになられたコンサルタント仲間の方のお言葉です。

もともとちょっと地方のほうで活動をされていた方なのですが、いろいろと決心をされて「いざ東京!」で住まいごと移されてきたという、本気の上京パターンの方。

東京に引っ越ししてきて、色々と東京ライフを満喫されているとのことですが、何が一番変わったか…と言えば、冒頭の言葉のとおりで、「クライアントさんのほうから自分の事務所に来てくれる」ことなのだとか。

思わず、「そうでしょうね~」と笑いながら話をしていたのですが、この「東京に移られたほうがいいですよ」ということは長年お伝えしているのですが、実際に移動される方は驚くほど少数派というのが現実です。

もちろん、住み慣れた地元から離れたくない…というお気持ちは分かります。誰だって慣れた場所がいいですし、土地でもからんでいれば、なかなか動きづらい現実もあるでしょう。

一方で、ビジネスとして判断するとき、押さえておかなければならない事実もあります。例えば、日本で起きている人口減少は、地方ではより顕著な影響がでていますが、中でも秋田県は5年ごとの国勢調査で全国ワーストの人口減少率6・2%減(5年間で)という、もはや雪崩といっていいような状態が起きています。

簡単に言えば、毎年1パーセントくらい人が減る状態が、もう30年以上続いているのです。これを冷静に考えて、どう見るか…ということです。

ちなみに、地方の他のところもほんの少しマシな程度で、似たり寄ったりが現実で、総崩れ状態が起きているのですが、不思議なことに地方の知事の方は、人口がこれだけ減っているにも関わらず、オミクロン騒ぎでも老人優遇施策ばかり行っていたりします。

常識的に考えれば、本来地元の「人口が自分の任期中に激減」していったとなれば、その責任で断罪されてもおかしくないのですが、「どこも減っているんだから、しょうがない!」「人口減は自分の責任ではない」とばかりに厚顔無恥に10年以上もトップやっているところもある訳です。これでは若者がいなくなって当然と言える話です。

まあ、政治のことはともかくとして、確かに全体として人口は減っていますが「東京は増えている」のが現実です。簡単な話、人が移動している訳で、「よりチャンスの多いところ、暮らしやすいところ」と考える人は今の環境を変えるべく移住する訳です。

この大前提を考えるとき、毎年1パーセント減っていっている市場と、少しでも増えていっている市場とで、どちらが有利か、どちらを選ぶか…を、真剣に考える必要があるということです。そしてもう一つここには大事な視点があります。

1パーセントと一口に言っても、移動する人の内訳をみれば若い人が多いことは一目瞭然です。高齢者が移動しているなら地方はどんどん「人口が減りながら平均年齢が下がる」ハズで、まったく逆の現実をみれば、「若者がどんどん田舎から出て行っている」ということは明白です。

要は、「ここはダメだから良さそうなところに行こう」という話です。しかし、「人口流出」とかマイルドに言っていて、いつまでたっても現実に向き合わないのでしょう。ハッキリ言えば、「見込みがないから捨てていっている」のです。自治体単位で言えば「住民=お客さん」と考えれば、完全な客離れが起きている訳です。

なぜこれが分からないのかと言えば、「既存客=票を安定的に投じてくれる老人」ばかりを見て、「新規客=流入移住者」を増やす視点はゼロだからです。

老化の最大の兆候は、「現実逃避」です。現実を見る、認識する、何とかするために行動する…ことでしか、現実を変えることはできませんが、その最初でつまづいているのです。

しかし、それすらも認めないのが老化した人たちに共通することです。最初の段階の「現実を正しく認識する」というところで、恐ろしいまでにも「一時的だ」「本気だせば…」「しばらく様子を見て」「時期尚早」「もう少し意見を集めて」「〇〇が影響しているから」「■■を捨てる訳には…」「△△よりマシだから」…といった、見事なまでの先送りで現実から目をそらそうとします。

我々コンサルタントは、会社や経営者を盛り立て、事業を成長させて商売繁盛と世の中をもっと良くしていくお手伝いをしています。それがもし、気付かずにこうした先送り体質になっていたりすればどうなるか…。

クライアントの商売繁盛、そして自らの商売も大きく繁盛させていくために、「精神的な老化」こそ、最も避けなくてはならないことです。そのためには現実を正しく認識し、実際に行動していく鍛錬を日々おこなっていくことこそ重要です。

あなたは、未来をつくっていく現実確認を行っていますか? 行動に移していますか?

著:五藤万晶

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