がんばれコンサルタント! 第501号:近道を探したいと思ったときに考えるべきこと

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「ゴトウさん、原稿がなかなか進んでなくてすみません…」── 先週、事務所にご相談にお越しになられたコンサルタント仲間の方の第一声です。

出版に関するご相談でお越しになられたのですが、本来の予定? では全体の3割くらいは書かれていて、その内容の確認や方向性、アドバイス…などのためにご相談予約をいただいていたといういきさつです。

まあ、世の中すべてが予定どおりに進むということはまずありませんので、当然のごとく? 原稿が進まない…ということが起こったりします。この場合もまさにそのケースです。

ということで、当コラムはお仲間に対しての激励を兼ねて書くことにしましたが、本を書くということは実に骨の折れることです。特に、ご自分の専門分野において体系だって戦略論を展開するとなれば、これはなおのことです。

たまに、「本なんて簡単」「3週間でかけたよ」などと言ってくる人もいますが、講演した時の音声を文字お越しして「本を書いた」とか言われても、仲間のコンサルタントがなぜ執筆に苦しんでいるのかは、まず分からないでしょう。

実際、違いはあきらかで、それは「執筆後」に著者に尋ねてみれば一発で分かります。その「書いたというテーマ」についてつっこんでみれば、本当に一文字ずつ悩みぬいて言語化したかどうかで雲泥の差になって現れるからです。

文章を考えるということは、頭の中の強烈な整理を意味します。整理されていなければ文字で本一冊分を書き出すことなど、到底できることではないからです。

ちなみに講演で喋ったものを本にする…という場合、内容的な密度で言えば3分の1から5分の1程度…というのは出版における常識です。もし、これを知らないとしたら、薄い内容と濃い内容の違いにすら気づけない人…という話です。

そもそも、思考の深き整理は、講演においてはされることはない…とまでは言いませんが、文字による言語化と比較すれば「まとまっている風」に過ぎないと言わざるを得ません。

どれくらい違うかと言えば、講演する内容を先に一冊書ききってから話をしてみれば、一発で分かります。普通はこんな面倒なことをする人は滅多といないかもしれませんが、仮に小冊子でも一冊講演用に書いてから話をすると、自分でも驚くほど話が濃密になり、理路整然と話をすることができることに驚くに違いありません。

先に申し上げたとおり、頭の整理と思考の深さへの影響は、文字と喋りとではレベルがまるで違うからです。

これは、コンサルティングにおいても同じことが言えます。当社では体系化の重要性を一貫して申し上げていますが、それを経ずにカタチだけ真似する人がいます。要は「講演録を集めて本にする」と同じようなことをしてしまう人ですが、それを使って指導するとき、どれだけ恐ろしいことになるか、分かっていないのは自分だけということです。

誰でも、近道を探したい気持ちはよく分かります。しかし、抜け道や誤魔化すような方法で「さも道を歩いてきた風」をどれだけ装っても、アマチュアの世界ならいざ知らず、プロの世界では通用することはありません。

実力以上の力は絶対に出せないのがプロの世界です。嫌でも何でも、真っ当に実力をつけるしかなく、そのために自らの道具をしっかりしたものに鍛え上げる必要があり、みずからの思考も真剣に研ぎ澄ませていく必要があるのです。

この当たり前のことを避けようとすればどうなるのか、答えは小学生でも中学生でも分かる話です。願いは叶う…というのは、「やることをすべてやった人が、最後は天運に任せて…」という話であって、単に願っていれば叶うという話では当然ありません。

ちなみに住職の親しい友人もいますが、本人のたゆまぬ努力の上にご報告をする…ことを言われています。当たり前ですが、ただ祈ってれば…とはまったく違うのです。言葉は悪いですが、願っていれば叶うというのであれば、坊主が一番うまくいく…という話になります。

そう、「コンサルタントとして大きく活躍できるようになりたい!」、「本が出て売れて仕事が舞い込むようになりたい!」、「仕事をたくさんして、報われる大きな報酬を得たい!」…という願いはとても尊いことですが、単に願っていても何も叶うことはありません。

コンサルティングならコンサルティングを、本なら本をまっとうに形作っていくしかありません。見た目だけ同じのハリボテでどれだけ「ホンモノ風」を装うったところで、決して夢が叶うことはないのです。

だからこそ、当社では歯を食いしばって頑張る人を応援します。そして力をつけた仲間も、次に力をつけようとがんばっている後進の仲間を激励し応援してくれています。仲間が増えれば、より一層我々の世界は互いに花開くことをしっているからです。

本稿を激励コラムとして捧げます。がんばれNさん!!

著:五藤万晶

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