がんばれコンサルタント! 第550号:コンサルタントが絶対にやっておくべき想定訓練

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「ゴトウさん、ハカジマイは知っていると思いますが…」── 年末に親しいコンサルタント仲間と話をしていた時にでてきた話題の一つです。

ある種、家族や親せきが集まる年末年始にありがちな話題の一つと言えるかもしれませんが、最近割と耳にするようになってきた言葉の一つでご存じの方も多いかもしれません。

ハカジマイ…は、「墓じまい」で、要はお墓の手じまい、お終いにすることを意味する言葉。子供が少なくなってきた現代では、お墓をみてくれる子孫がいなくなってしまうことが現実に起きるようになってきたからこその、比較的新しい言葉と言えるでしょう。

昔なら、「入るお墓がない…」と、次男や三男の人は、長男本家とは別にお墓を立てるために苦労したという話をよく耳にしたものですが、今やまったく逆?で、誰も墓をみれる人が居なくなる…ということで、お墓が放置され、「捨て墓」が問題になっていっているというのが現実に起きている話です。

捨て墓になってしまうくらいなら、今のうちに共同墓地とか合同埋葬などにしてお墓を単独で持つのをやめてしまおう…というのが、かなりざっくりですが、墓じまいについての考え方です。

この言葉を最初に耳にしたのは、10年ほど前のことです。大変親しくしていただいているコンサルタントの大御所の先生と、好例になっている年始の一杯をやっていたときに伺ったのを、昨日のことのように覚えています。

最初、この言葉を伺ったとき、「へっ?」と思ったのが正直な感想です。そんなの変でしょう…とか、そんなことまでしなくても…とか。そもそも「墓をしまう…」なんていう発想など、当時持っていなかったことは間違いありません。ですから、何とも奇妙に感じたのをよく覚えています。

ところが、不思議なもので、このことが一度脳裏に、「可能性」や「想定」として入ったことで、その後実際に身の周りにおいても選択肢として活用したり、親しい方々にお伝えできたことで、現実的な対処につながった…ということが起きています。

もし、大先生との会話でそうした「想定」をしたことがなければ、まず選択したり人にご説明やアドバイスなどはできるはずもありません。

もちろん、その想定そのものがベストかどうか…は分かりません。しかし、我々コンサルタントは、選択肢を持てるものなら多く持つ方が得なことは間違いありません。ビジネスにも人生にも、決まりきった正解などなく、しかも一つだけしか選ぶことができない状況よりは、選ぶことができるほうが有利だからです。

ちなみに選択肢は、金銭面とつながっている場合が多いものです。お金をたくさん持っていれば選択肢が増える…というものですが、一方で、「知恵や知識」につながっている場合も少なからずあります。

これらは、どれだけ「想定」したり、必死に考えたり、調べてきたか…に大きく影響されます。いわゆる「知恵」に直結してくるもので、面白いのは金銭的な選択肢とは大きく違い、異発想による対処のため、非常に現実的なことが多いのです。

ビジネスで考えても、金銭的に余裕があれば色々な手が打てる…というのは誰でもわかる話です。しかし、予算が少ない中でなんとか…というとき、知恵やアイデアで対抗するところに、小さな会社の成長する生き筋が見えてきます。

当然ながらコンサルタントも同様です。その最も効果的な方法と言えるのが、普段から様々な想定をすることです。自身の知恵の訓練をしておくことで、選択肢を意図して増やしていくことができるからです。

冒頭の「墓じまい…」の話には、その先があって、「寺じまい」が起きてきている…というのが本題でした。墓ならぬ、そもそものお寺自体の跡取りがいないために、お寺が手じまいになっていっている…という、いやはや…そんなことまで?という話ですが、これが実際に起き始めている…という話です。

会社の場合でも、跡取りがいないために事業承継が云々…という話の、まさにお寺版と言えますが、そこには檀家制度やお墓、何周忌といったことが絡んでくるだけに想定はもちろん難しく、ややこしさも想像以上に…。。。

正月早々の話?と言われかねませんが、世の中を上手にわたっていくためには、想定を一度脳みそに入れているかどうか…こそが本当に大事になってきます。それがあれば慌てることもなく、選択肢を増やして判断できるようになるからです。

何かを覚えさえすれば何とかなる…という時代は終わりました。
何かが起きるとして、何とかしなければならない時代になっています。

あなたは想定訓練をしていますか? 想定訓練を楽しんでいますか?

著:五藤万晶

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