がんばれコンサルタント! 第418話:歯切れの悪いコンサルタントに共通するのは、〇〇が無いこと
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「ゴトウさん、コンサルタントをやっていて本当に良かったと思います。これも4年前に思い切って伺ったからだと思っています」── 先日、ある企画の関係でコンサルタント仲間の方とお会いした時にいただいたお言葉です。
たいへん忙しく活躍されている方で、このコロナ禍にもむしろクライアントさんが増えて、「オンライン対応になって本当に助かっています」…とは、さすが多忙なコンサルタントならではの言葉。
ちなみに、当社にご相談に来られる方は、実に様々にいらっしゃいますが、すでに独立されて何年か経たれていて…という方も、よくお越しになります。
頑張って仕事をして、そこそこ稼げるようになってきたけど…という方々です。そこそこ…というのがポイントだったりするようで、「傍からみれば充分すごい」のですが、問題は「当の本人的には納得できていない」という状態。
よく、このことをお伝えすると、「それは稼いでいる金額ですよね?」と言われたりします。要は、「周囲の人は一般の人だけど、独立している人からすれば、多少の金額では満足できないのでは?」という推論です。
もちろん、この考えもあながち間違っているとは思っていません。むしろ5千万円や1億円でも「まだ満足できない」と、さらなる情熱や向上心を持って挑戦を続ける方も実際にいらっしゃいます。
しかしそれとは別の悩みと言いますか、欲望というのがあります。いわば探求というべきものでしょうか。ある一定の金額を越えると、「自己の理想に一歩でも近づきたい」という感覚に近いものです。
もちろん金額はかなり違いますが、一流のプロスポーツ選手で、年間ウン億円、時にはウン十億円も稼いでいるプレーヤーが、どこか達観した独自の世界観で、みずからの理想的なプレーを追求していく様…と言えば、お分かりいただきやすいかもしれません。
そういう意味では、関わっているコンサルタントの方々が「まあまあかな…」と、ご自分でご自分のビジネスに納得いただくためには、金額うんぬんも大事ですが、もう一つ、とても重要な要素が必要となってきます。
それは実にシンプルです。「自分で自分のビジネスをつくって回している」ということです。言葉にすると、何でもないような普通のフレーズに見えますが、ビジネスを真剣に考えている方からすれば、これがいかに大変か、そして重要なことかは、すぐにご理解いただけると思います。
言葉は悪いですが、フランチャイズに加盟して「俺は経営者だ!」と言っている人と、自分で自分のお店をつくって独自の商品・サービスを作り出して繁盛させている人との違い…と言えば、お分かりいただけると思います。
いちいち言うまでもないことでしょう。しかし、世の中には、どうしてもこの違いを認めたくない人種というのが存在しますし、そもそも、本人的にも違いがよくわかっていないという場合も、現実に多かったりします。
それはそれで構わないのですが、あなたがもし、「何かしらでも、経営に関係するコンサルタントをやるとすれば、ビジネスができないのなら、単なる作業員にしかなれるはずがない」ということです。
理由は簡単です。独立したつもりでいても、実際にはあてがいぶちの作業をこなしている担当者であれば、言葉は悪いですが、その仕事の実態とは作業外注、すなわちアルバイトとなんら構造性においては変わらない…からです。
この手の話になると、言葉尻をとって「差別だ、偏見だ!」といった、ほとんど理解力の無さの露呈? としか思えないような反論をしてくる人がいますが、感情論はともかく、現実的な状態をよくよく、考えてみてほしいのです。
「あなたが商売をしていて、フランチャイズに加盟している人と、実際に商売をやっている人、どちらに商売のことを訊きますか?」ということです。
重要なことは、「自分が思い描く、自分独自のビジネスを大いに展開したい。そして報われる報酬を手にしたい」ということを真っ当に実現しようとするなら、自分のお客様を、自分で開拓していけるビジネスの仕組み…というものがなければ、その願望は「他人任せで極めてあやういものになる」ことくらい、誰にでもわかることでしょう。
当社が創業以来、誰になんといわれても一貫して言い続けていることです。「自分のお客様を、自分で開拓できるようにならなければ、本物のコンサルティングビジネスは花開かない」…と。
それでも、ああだこうだ言う人がいます。それはそれで構わないのですが、ことコンサルティングの現場で、「社長、これをやらなければダメですよ!」と、強く押さなければならない極めて重要なポイントがあるとき、どうしても歯切れが悪くなってしまう人がいます。そう、自分で自分のビジネスをつくり出せていない人です。
自分で自分のビジネスをつくって回せていない人が、担当者に何かを言うのならいざ知らず、経営トップの社長に、いったい何を力強く指摘し、説得し、導いていけるのか…という話です。
このことは、どれだけ「そんなの関係ない!」と反発しても、その威勢のいい声とは裏腹に、指導現場での自信のなさ、歯切れの悪さになって現れてきてしまいます。どうやっても自分自身は誤魔化せない…のです。
他人任せの商売を続けていると、自分では気づかなくても、いつしか精神性は「雇われの身」、「アルバイト」、「組織の従事者」…になっていってしまいます。理由はもうお判りでしょう。
本物のコンサルタントが集まるとき、そこには本物の切磋琢磨が起こります。「経営者を鼓舞しよう」「自分たちも、もっと凄いビジネスをしよう」「本当の活躍をしよう」…と。
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