がんばれコンサルタント! 第240話:コンサルタントが知っておくべき、経営努力とチャンスの関係性

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二流は浮上してきた時に、ひと息をつく。一流は浮上してきた時に、ひと勝負にでる。

 

「ゴトウさん、これからコンサルタント起業を考えているんですが、だいたいどれくらいの期間で食べれられるようになるものですか?」── 先日、ご相談にお越しになられた、ある大手企業にお勤めの方からのご質問の言葉です。

起業を考えている方にとっては、商売が上手くいくかどうか…は、まさに死活問題です。どのくらいの期間がんばれば、食べられるようになるのか…というのは、確かに気になる重要なテーマの一つに違いありません。

伺えば、失敗しないために起業関連のスクールにも複数通って学び、お金に困らないためにワンルームマンション投資もされているとのこと。会社には内緒的にサイドビジネスで講師業もしていて、お小遣い程度には稼げているとのこと。

この他にも、さまざまに現在考えていること、これまでに取り組んできたこと…などをお聞かせいただきましたが、なるほど、ある意味、冒頭のご質問をされる典型的なパターンの人ということが分かりました。

なにが典型的か…と言えば、ズバリ「計画行動型」スタイルという点です。しっかり計画を立てて、準備して、そのとおり行っていけば上手くいく…と考える人の思考回路です。

もちろん、この考え方は重要なことを多く含んでいます。そもそもしっかり考えて計画を立てて行動する…ということをしなければ、行き当たりばったりで無計画、行動に軸も方針もなければ、これは上手くいくものも行くはずはありません。マグレであたっても一発屋で終わってしまい、また元の木阿弥…になってしまいます。世の中、ラッキーだけで順調に行くことなど不可能だからです。

しかし、計画を立ててそのとおり行えば上手くいくのか…と言えば、これまた「そんな単純な世の中ではない」と言わざるを得ません。世の中変化の連続ですし、準備を万全にして…という、その準備をしている間にも、刻々と状況は変化していっている…ということを知らなければならないのです。

そんなの当たり前でしょう? と思われる人も多いと思います。当然でしょう。ビジネスの基本だからです。しかし、これから起業する…という人が、最もミスをしやすいポイントとは、ビジネスの形を固定的に捉えているために、「それに近づくためにはこれをやればいいんでしょ?」と単純に考えてしまう点です。

ビジネススクールの先生が教えられないのは、まさにここです。どれだけ知識があっても、「ビジネスを立ち上げる」ことと、「できあがったビジネスを行う」こととは、まるで違うのです。

ビジネスは変化するもの、もっと言えば「変化させながら進めていかなければ上手くいかない」のですが、これを別の言葉で言えば、「状況経過ごとに、やるべき事やエネルギーの掛け方を変化させる必要がある」…ということになります。このことがよく分かっていないと、ほぼ間違いなく停滞、失速が待っている…ということになります。

要するに、地面に建物を立てるがごとく、計画どおりに建材を組んでいっても、ビジネスは走らない…ということです。流れる川の上や、飛んでいる空の上で状況に応じてつくっていく…というくらいの感覚に近いものです。

風船一つでも、膨らんだ後の圧力と同じ空気圧だからと言って、最初からその圧力で息を吹き込んでいても、最初に風船が膨らむことはありません。最初は一気に、途中で持ち手も変えて、歯をくいしばって一度止めたり…と、状況に応じて様々なことをして、ようやく風船が膨らむ…わけです。

こうしたことを、皮膚感覚で理解している人であれば、「いわゆる勝負どころ…」というタイミングを決して見逃すことはありません。努力して努力して、ようやく膨らみ始めた、浮上してきたある意味、一番「ひと息つきたいタイミング」のときこそ、最も重要なタイミング…と知っているからです。

計画行動型スタイルの人は、このことがなかなか理解できません。決められたことをキッチリこなすことは、ある意味大切な成功要素ではありますが、ビジネスを行うということは、どこかで勝負師でなければならない部分が必要となります。別の言い方をすれば「動物的カン」があるかどうか…。

努力をどれだけしても、なかなか花が咲かない…と言う人がいます。これらの人は、本質的な「努力とは、チャンスを増やす活動」ということを正しく理解していない可能性があります。そのままでは、永遠に花が咲かない…ということになりかねません。

あくまでも、チャンスを増やす活動が努力であり、努力だけしていれば花が咲く…ほど、ビジネスの世界はお花畑ではありません。このことを、日常から嫌というほうど知り尽くしているのが経営者です。

当然ながら、この方々に指導するコンサルタントは、絶対にこの原理原則を皮膚感覚で分かっていなければ、いつになっても「まともに食べられるようにならない」ということになってしまいますし、まともな指導などできるはずもありません。

大きく成長した人、そして企業に共通していることは、「浮上してきた最も重要なタイミングに、歯をくいしばって勝負にでている」ということです。

「冒険しなければ飛躍はない」── とは、最も敬愛する偉大な師、日本経営合理化協会を創設した、牟田學 理事長の言葉ですが、これは、まさにビジネスの原理原則を示している言葉と言えるでしょう。

努力を積み重ねてきているあなたにこそ、挑戦の時が待たれています。
 あなたが勝負するときはいつですか?

 

著:五藤万晶

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