がんばれコンサルタント! 第729号:コンサルタントが確認・実感すべき、時代がもたらしている大いなる追い風

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「ゴトウさん、なんとなくですが最近、面白い商品とかニッチでとがった製品が増えてきているような気がしません?」── 親しいコンサルタント仲間と、ちょっと早めの夕暮れ時から一杯を楽しんでいたときに出てきた言葉です。

確かに…と、思わず膝を打ちたくなるようなことがあります。実は最近、諸事情あって草と格闘していることが多いのですが…。

いわゆるフツーの草刈りのイメージでやっていると、素人ということもありますが、量が全然可愛くないため、思わず「モームリ!」という、いま何かと話題のサービス名のようなことに…?!

一応というか当然、本業はこちらな訳ですから、身体こわさないようになんとか上手い方法はないものか…? と思案していると、一昔前なら考えられないような絶妙な機械が次々に見つかったりして思わず歓喜の喜びに(笑)

なぜ一昔前なら無かった?…と言えるかというと、それらの道具や機械が「家庭菜園以上、農業用未満」という、従来の需要や価格を考えた際になんとも難しいゾーンの製品だからです。

簡単な話、凄い量の前に家庭菜園レベルの道具ではラチがあかない。だからといってプロ仕様の機械の値段は到底払えない。昔なら結局、家庭菜園レベルのもので何とかド根性で泣く泣くやるしかなかったゾーンです。

一般向けのゾーンは利用者や需要は大量にありますが、価格が高いとアウト。安くてそれなり…という製品作りに商売上ならざるをえません。

一方、商売でつかっているゾーンでは早く楽に高機能で「ビジネスに利益をもたらす」製品が提供されますが、その価格は数が出ないこともありますし、ビジネスにもたらす利益から割り出される金額だったりしますので、当然趣味や遊びで使う人には価値に合わない値段になっていたりします。

なんでこんなに値段が違うんだ? なんて言う人がいたりしますが、求めているものが違うのですから違って当然で、耐久性などにおいても求められる次元がまったく違ってくるのですから値段が何倍や何十倍変わっても当たり前と言えるでしょう。

だからこそ、その中間の曖昧なところ…、そんな微妙なゾーンにピッタリはまる道具というのは、これまでビジネス的に非常に難しかったわけですが、それが、確かに今、世の中に出てきているのです。

ちなみに、これは草刈り機の話に止まりません。これは多くの業界で起き始めている現実です。

一昔前だったら「それだけマーケットがあるのか?」「大量に売れないのに、価格はそれほど上げられないが…」と首を傾げられていたようなニッチな領域。

プロと素人の中間層で、価格も中途半端な感じになりかねない…とされていた難しいゾーンに、特定のベンチャー系の新しい会社が次々と進出して急成長していっています。

なぜ今、こういうことが起きているのか。それは単なる偶然ではありません。ここに、極めて重要な構造的な変化が潜んでいます。

製品開発の速度が劇的に上がり、今まで難しかった小ロットで作れるようになり、価格を抑えていても直販で利益を出せる仕組みがある…といった、ビジネスそのものの「仕組みの革新」が積み重なってきた現れと思えばわかりやすいでしょう。

つまり、我々の周りにニッチでとがった製品やサービスが増えてきているのは、当社が常々お伝えしている、ビジネスにおける「仕組み」の勝負において、「AIやITを本当の意味で活かしている企業」が、その成果を世の中に送り出してきている証拠だということです。

重要なポイントは、道具の使い方です。道具の使い方でその人の視点が分かります。担当者は目の前の仕事を早くこなすことを考えます。それは決して悪いことではありません。しかし、経営者やコンサルタントがやるべきことは、「ビジネスそのものを加速・進化させること」です。

報告書の作成が速くなった、資料まとめが楽になった、調べ物がはかどった、アイデアを出してもらえた…。それはそれでうれしいことかもしれません。しかし、ビジネス的に言えば「単にソロバンがエクセルに変わった」というのと本質的には変わりません。

コンサルタントと称していても、どちらの視点、どちらの次元にいるのか…。そこで、まったく「これからが変わってくる」ことになります。

ビジネスの革新に活かしているコンサルタントとそうでないコンサルタント。構造的に整理してみると、実はシンプルです。

部分最適で止まっているのか、それとも「お金になるまでの速度を上げているのか」「売上が増えているか」「ビジネス全体が加速しているか」という全体最適の思考になっているか、そこが分岐点です。

新しい需要の開拓、製品開発の短期化、斬新なデザイン、刺さるマーケティング、ダイレクト流通と販売、顧客との関係性向上、新しい働き方の確立…、部分ではなく全体において「ビジネスを変える」ためにAIやITを活用しなければ、いくら便利になっても、商売は根本的には何も変わっていきません。

コンサルタントが、現業の作業や処理程度に使っているとすれば、どうなるか。答えは言うまでもないでしょう。

ではどうするか。作業をしてお金を稼ぐことを起点にするのではなく、「誰のための、何をするのか?」こそ重要ということです。これによりはじめて「道具や手段を選ぶ」発想になります。

怖いのは、この思考が逆のままだと、一生作業者のまま、機械やAIと仕事を奪い合う消耗戦を続けることになる…。そこには、繁盛どころか疲弊しか待っていません。

「自分のビジネスは誰の何のためにやっているのか?」── 単にコンサルタントをやっています、では答えになっていないのです。この問いに正面から向き合えていないコンサルタントが陥りがちなのは、手段が目的化することです。

使っているツールや手法が最新であることに満足し、「誰のビジネスをどう変えるのか」という最も重要な雪だるまの芯が、実はいつまでも固まっていない…という落とし穴です。

芯が固まっていなければ、雪は積もりません。大きくもなりません。まわりにいくら雪が降り積もっても、転がり続けることができないのです。

一方で、これほどのチャンスが到来している時代も、そう多くはないとも言えます。ニッチでとがった製品が次々に生まれてくるこの現象は、「正しくビジネスの革新にAIを活かせば、一人でも、小さな会社でも、これほどのことができる」という現実の現れです。

あなたが長年積み重ねてきた知識、経験、ノウハウ…は、この時代の道具と組み合わさることで、かつてない別次元の力を持ちます。

あなたは、自分の積み重ねてきたものを活かせる、いま大いなるチャンスが到来していると、実感できていますか?

著:五藤万晶

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