「ゴトウさん、ここのところの制…
がんばれコンサルタント! 第700号:コンサルタントが押さえておくべき、これから起こる大変動時代のキーワード

●最新セミナー情報
大好評「コンサルタントのための5大戦略」セミナー2026年1月、3月…受付中。絶賛90回以上の開催。「オンデマンドWEBセミナー」は、深夜早朝も随時参加でき好評です。詳しくは「セミナー情報」を参照ください。
●好評書のご案内
最新刊『コンサルタント商売を成功に導く“5つの仕組み”の整え方~知識・経験・ノウハウ、「カタチの無いモノ」を売る極意~』『売れるコンサルタントになるための営業術〈新装版〉』、セミナー収録ダイジェスト判CD等を発売中。詳しくは、書籍・CDのご案内を参照下さい。
「ゴトウさん、来年はどうなると思いますか?」── 先週開催した、コンサルタント仲間との当社忘年会で出てきた話題の一つです。 季節柄、来年が気になる時期ということもありますが、このがんばれコンサルタントが今号でちょうど700号になるというキリ番ですので、どうせならもう少し先を見据えてみたいと思います。
仕事柄、これからコンサルタント商売はどうなるのか?…といった話題やご質問は、折りにふれてよくいただきます。そもそも、コンサルタント業の場合、経営者の方々から、常に時代の半歩先を読み解くことが求められます。
重要なことは、未来予測は占いではないということです。むしろ戦略的な実務そのものです。世の潮流をどう捉え、どう考え、どの波に乗るか…という戦略的な視点は、我々コンサルタントにとって、まさに生命線そのものと言えるでしょう。
特にこの1、2年は、生成AIの目覚ましい進化と普及によって、自分達の仕事はもちろん、日常生活にも大きな変化をもたらしてきています。
ほんの数年前には想像もしなかった精度で文章が生成され、画像が動画が作られる現実に、期待と共に一種の畏怖を感じる人も多いでしょう。テクノロジーの進化速度が人間の適応能力を凌駕し始めたのではないか──そんな感覚さえ覚えるほどの激動期に、我々は身を置いているのです。
革新技術の登場により、これまで当たり前だったことが「ある日ガラッと変わる…」ということは、現実に起きます。それは徐々に浸透する変化ではなく、ある臨界点を超えた瞬間に世界のルールそのものが書き換わるような感覚です。
自動車の普及はもちろんですが、90年代以降の携帯電話、パソコン、インターネット、GPS…といった革新的な技術により、世の中が驚くほど変わりました。かつては連絡一つ取るのに公衆電話を探し、調べ物には図書館へ足を運んでいたわけです。ほとんどもう思い出せないレベルです。
物理的な距離や時間の制約が当然だった時代から、今や掌の中で世界中の情報にアクセスできる。これらは単なる道具の進化ではなく、人間の行動原理そのものを拡張してきた歴史と言えます。
振り返ればまだ35年足らずの話ですが、それ以前と今では、仕事のやり方も生活、消費スタイルも大きく変わりました。
では、画期的な技術と言われる生成AIの登場&普及によって何が変わるのか?多くの人が「業務効率化」や「コスト削減」といった目に見えやすい変化に注目しがちです。しかし本当にそれは正しいのか…。
真の変化はもっと深い部分、つまり知的生産活動の根本で起こります。コンサルタントという職業において、知識の切り売りや情報の整理といった付加価値の低い業務は淘汰され、より本質的な価値提供が問われることになるのは間違いありません。
一つ言えることは、技術が世の中を変えるのではなく、人間の思考や想いによって世の中が変わる…という現実です。
技術はあくまで触媒であり、手段に過ぎません。どれほど高性能なエンジンがあっても、どれだけ優れたAIが搭載されていても、行き先という意志がなければ車は無用の長物になります。
「AIが何をしてくれるか」ではなく、「AIを使って人間が何を実現したいのか」。この主従関係を見誤ると、技術の波に飲み込まれて終わるだけなのです。
「それを使って何をするのか?」──。生成AIは、もうすでに普及するという段階はクリアしてきており、どんな使い方をするべきなのか…こそ重要なのです。
さながら何か調べることがあるとき、スマホで検索することについて特段、インターネットやGPSを使っているなんて誰も思わない訳で、AIもまた「空気」のような存在になります。意識せずに使いこなす段階に入ったときこそ、その人の真の知性が試されることになるのです。
生成AIが当たり前になるとき、重要なキーワードは、問う力、すなわち自ら何を欲しているのか、何を必要としているのかという「問い」です。
AIは答えを出すマシンですが、優れた答えを引き出すには、優れた問いが必要です。ただし、単に質問して答えを探すレベルであれば、それは「検索の延長」に過ぎません。
実際、まだまだ生成AIは「検索」と同じ程度の使われ方しかしないのが現実であり、それでは生成AIの実力はほとんど発揮しないことになります。
過去のデータを探したり、再構成するだけの作業ならば、誰がやっても同じ結果になります。そこに独自の視点、哲学、そして情熱が加わって初めて、AIは共創のパートナーとなり得ます。単なる情報の消費者で終わるのか、それとも新たな価値の生産者になるのか。その分かれ道がここにあります。
ここで重要なキーワードが、「自問自創(じもんじそう)」です。これまで無かったものを創るために生成AIを活用するとき、仕事も生活も劇的な変化、進化を実現します。
自らに問いかけ、AIと共に創り出す。既存の枠組みや正解のない問いに対して、自らの頭で考え抜き、テクノロジーを駆使して新たな解を創造する。このプロセスこそが、これからのコンサルタントに求められる真の活躍の道なのです。
単なる検索や便利の延長に自分のビジネスを置くのか、それとも自分のやってきたことを最大限に活かしながら、「これまでに無かったものを生み出していく」という充実したビジネスを展開していくのか…。
効率化の果てにあるのは価格競争ですが、創造の先にあるのは唯一無二のブランドです。当社が常に提唱している「独自性」の追求は、このAI時代においてこそ、その輝きを増すと確信しています。
2026年は、まさに自問自創時代の幕開けになっていくでしょう。あなたは、自分のだけのビジネスを展開しようとしていますか? そのスタートを切ろうとしていますか?
変化を恐れるのではなく、自らの問いで未来を切り拓く。700号という節目に際し、改めて申し上げます。道具に使われるな、道具を使って新しい世界を創れ。その気概を持つコンサルタントだけが、次の時代を牽引できるのです。
次は、あなたが活躍する番です!
●コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。
がんばれコンサルタント!- 無料メールマガジン登録 -
●好評セミナー開催中!
開催実績90回以上。売れるコンサルタントになるために、具体的にどう活動していけばいいのかを分かりやすく解説する実務セミナー。「まさに、眼からウロコ!」と絶賛。 詳細→ こちらを参照

●書籍、最新刊発売開始!
『コンサルタント商売を成功に導く“5つの仕組み”の整え方』~知識・経験・ノウハウ、「カタチの無いモノ」を売る極意~
コンサルタント商売の成功に直結する「カタチの無いモノを売る」ための、整えるべき「5つの仕組み」づくりを初公開した注目の書。コンサル商売の本質と全容を示し、圧倒的に有利な展開を実現する最重要の「キモと廻し方」を、豊富な事例を交えて具体提示!。詳細→ こちらを参照

