がんばれコンサルタント! 第698号:コンサルタントが押さえておくべき、年齢とやり甲斐の重要ポイント

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「ゴトウさん、まもなく50になるんですが、独立を悩んでいまして…」── 半年以上前に、東京のセミナーにご参加された方が、先日、ご相談にお越しになられた際に口にされたお言葉です。

なんでも、来年50歳になるとのことで、人生の節目のタイミングに独立したい…というご相談です。毎年一年は一年なのですが、節目の年というのは不思議なもので、自分の歩みを振り返り、次の十年をどう生きるのかを自然と考えさせてくれます。

特に専門分野で経験を積んできた方ほど、「このままで良いのか?」という静かな焦燥があったりします。独立は、そうした中でも、わかりやすい選択肢のひとつと言えるでしょう。

当社には、実にさまざまな方々がご相談にお越しになられます。まさに、北は北海道から南は沖縄まで全国各地から、そして30代前半から上は70代後半まで実に幅広い年齢層の方がおいでになっています。

歩んできた環境も、積み重ねた経験値も異なりますが、共通しているのは「これからの人生をより良いものにしたい」という強い想いです。

そういう意味では、50歳前後というのは、ある意味中心層的な年齢とも言えますし、世の中的にも脂がのったいい頃合い…の時期と言えるでしょう。経験の蓄積に加えて判断の精度が高まり、仕事にも人生にも“本当の意味での主体性”が芽生える年代です。コンサルタントとしての活躍期に入るにも、まさに適齢期と言えます。

ただし、コンサルタント業における独立というタイミングにおいては、年齢よりももっと重要なタイミングがあると考えています。それは、遣り甲斐に関しての意識です。

どんなに能力が備わっていても、この“内なる動力”が整っていないと、独立後の歩みは長続きしません。自らの心がどこを向いているのかが、ビジネスの命運を分けるからです。

仕事における遣り甲斐という意味は、「ああ、この仕事をやっていて良かった」といった充実感や満足感、誇りや自尊心といったものを味わえる感覚です。

これは、目に見えないものですが、明らかに成果の質を変えます。特に無形の知的ビジネスにおいては、この遣り甲斐こそが活動エネルギーとなり、長期的な信頼の源泉になります。

この手の話をすると、「そんなのは、お金が入るようになれば味わえるようになる」と言ってくる人もいます。要は仕事すれば感じられる…と。

しかし、実際には、遣り甲斐は“結果としての報酬”だけでは、お駄賃程度にしか感じることができなくなってしまいます。それどころか、むしろ逆であることも多いのです。すなわち、お金が得られたから湧くのではなく、使命感と誇りがあるからこそ稼げるようになるのが現実です。

もちろん、お金に困っているような状態であれば、これはいかに屁理屈を言おうが喰うに困っている状態だけに、「まず稼ぎなさい」ということになってしまいます。

とにかく、最低限の生活基盤を整えることは不可欠です。しかし問題は、その先です。基盤を越えた後に何を追うのかで、未来の広がりが決定的に変わるからです。

たとえばビジネスを5年、10年…とやっているのに、いつまでも「頭の中は自分のことだけ」だとしたら、どうなるのか…。

自分の都合だけを追いかける働き方は、早々に限界が訪れます。なぜなら、「自分しか見ていない人」に、お客様が長期的成長を託すことは決してないからです。

ビジネスにおける遣り甲斐の根源は、「お客様」です。お客様がいなければビジネスは立ち行かず、そしてお客様がいなければ明日も未来も一切ありません。こんなことは小学生でもわかる話です。

しかし、この“当たり前”が、実務の中ではもっとも忘れられやすい現実でもあります。人は苦しくなると、視野が一気に自分に戻るからです。どこかで訳がわからなくなり、「お金」が優先するようになると、遣り甲斐は与えてもらうものに成り下がります。

これは新人や若手社員と変わらない状態です。「評価されたい」「褒められたい」という精神構造で、どうして経営者、会社を導いていけるというのか…という話です。

多くのビジネスにおいて「お客様からの感謝の言葉」が仕事のやり甲斐になったりしますが、まさに対極の状態です。“与えるべき相手”に“与えてもらう”ことを期待している…。これでは、独立後に確実に心が折れてしまいます。

折れない心、ブレない軸をしっかりつくっていく──。これはビジネスの最初にするか、途中でするかに関わらず、必須のことです。

ちなみに、コンサルタント商売でも、同じくお客様からの感謝の言葉は大きなやり甲斐になりますが、このビジネスの場合、もう一つ「お客様の成長」「お客様の成功」という実に大きなやり甲斐もあります。

これは、同じく先生と言われるビジネス系の先生業の中でも、お客様の成長や成功と密接な関係があるのは、我々コンサルタント業が筆頭と言っても差し支えないと思っています。事業経営に自分の専門分野で大きな貢献を、直接的に引き起こすことができる仕事だからです。

コンサルティングとは、そういう仕事であり、コンサルタントという職業の本当の魅力であり、醍醐味です。

そう、この感覚、このようなことを手にしたいと想い始めるとき、それはまさにタイミングと言えるでしょう。

表面的な年齢ではなく、内側から湧き上がる“使命の芽生え”こそが独立の適齢期です。もし今、その兆しが静かに灯っているなら、その火を小さくしないでください。あなたの絶好のタイミングを見逃さないでください。

著:五藤万晶

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