がんばれコンサルタント! 第692号:コンサルタントが必ず判断すべき、社長と事業と残されている時間

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「ゴトウさん、この前、開催したセミナーにお越しになられた社長さんですが…」── 先日、親しいコンサルタント仲間と集まって楽しく一杯やっていたときに出てきたお言葉です。

なんでも、自主開催したセミナーに、地方の会社の創業社長さんがお越しになられたそうですが、終始静かに聴講され、最後まで一言も発せずに席を立たれなかったとのこと。終了後、ゆっくりとこのコンサルタントの方のもとへ歩み寄ってこられたそうです。

話を終えたばかりだっただけに「ご質問かな?」と身構えたそうですが、返ってきた言葉は「先生にお願いしたいので、できるだけ早く来てもらえませんか?」…というもの。

えっ?、あっ、はい! …。ちょっとしどろもどろになりかかった…というのはご愛嬌。もちろん、コンサルティングの依頼をいただけるのはこの上なく嬉しいことでしょう。しかし、前触れもなく即決されるというのには、少なからず驚いてしまった…とのこと。

確かに、セミナーで話をしたら契約が舞い込む──そんなに簡単な話であれば、世の中、コンサルタントほど楽な商売はありませんが、当然そんなに甘い世界ではありません。信頼に足るノウハウや理論の体系化、実績の積み重ねなど、重ねていかなければならない重要事項は結構たくさんあります。

とはいえ、これらが十分に積み重なった上で、クライアント側の条件もそろったとき、えっ?というようなことが起きることも事実です。

日頃からウェブや書籍、メルマガなどを通じて、自身の考え方や成果の発信を怠らず行ってきた人が、セミナーという「生の場」で人間性まで伝えきれたとき、「聴き手の条件が揃えば」心が一瞬で動くことがあります。

聞き手の条件とは何か? ズバリ、その社長にとって「成し遂げたいことへの価値」です。

たとえば、同じ一杯のコーヒーでも価値は大きく変わります。「時間をつぶすために喫茶店でスマホゲームをしている人」と、「どうしても聞きたい話を真剣に聴くために喫茶店に入る人」とでは、同じコーヒー一杯の価値がまるで違ってきます

社長にとって成し遂げたいその価値と、残されている時間とが天秤にかかるとき、我々が提供しているコンサルティングの価値が正当に判断されやすくなるのです。すなわち、クライアント企業への仕組みづくりの提供だからです。

二十代や三十代のように、まだ先の人生が長い層にとっては、「学びながら成長していく過程」そのものが目的になることもあります。

多少の遠回りをしても、それは経験としての意味を持ちますし、お金の支出をできるだけ抑えたいので「自分でやる」という判断が優位に立ちます。ところが、人生の残り時間を明確に意識し始めた経営者にとっては、話がまるで違ってきます。

冒頭の創業社長も、まさにそのタイプなのでしょう。創業社長としての自身の残された時間を考えたとき、「社内でゆっくり検討しながら…」というペースでは遅すぎる。だからこそ、プロに依頼して最短で土台を整え、理想の形に一歩でも早く近づきたい──その焦燥と決断が、「できるだけ早く来てほしい」という言葉に凝縮されている訳です。

50代、60代と年を重ね、自らの「ゴール」を意識するようになると、「自分で一からコツコツ学ぶ」という選択は、“趣味”であれば良いですが、“起業やビジネス”となるとあまりにも非効率です。自分の残された時間と成し遂げたい理想を秤にかけたとき、最短距離を選ばなければ人生200年あっても足りなくなってしまうのが現実です。

世の中には「高いものには理由がある」という言葉がありますが、それを体感として理解できる人は意外と少ないものです。

プロにはプロ向けの商品・サービスがあり、時間が限られている人には、その価値観に合う解決手段があります。その理屈がわからないうちは、静かな空間で話を聴くためのコーヒー代2千円に対して、「あれはオカシイ、詐欺だ!」と文句を言ったりします。

経営も同じです。事業には「まだ時間がある」ときと、「もう時間をかけられない」ときがあり、前者は学びの時期、後者は決断の時期です。

ところが、失敗する経営者に限って、この二つを混同し、学びの延長で事業の決断を先送りしてしまう。結果、時間という最も高価な資源を失ってしまうのです。

コンサルタントが真に理解すべきは、この「残された時間の重み」です。事業の成長には戦略も資金も必要ですが、何よりも尊いのは「時間」という資産です。社長が何を求め、どれほど急いでいるのか。

この社長に、どれだけの「時間」が残されているのか。その時間で、どれほどの「変化」を起こそうとしているのか。そして、その決意に、自分は本当に応えられるのか。

事業の本質とは、時間との戦いです。金では買えない「残された時間」をどう使うかが、経営者の真価を決めます。

あなたは、自分の成し遂げたいことに対して、残された時間をどう捉えていますか? 今のままの歩みで、そのゴールに本当に到達できますか?

著:五藤万晶

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