がんばれコンサルタント! 第686号:コンサルタントとして必ず押さえておくべき、「やらない仕事」の本質

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「ゴトウさん、この前、〇〇できますかって訊かれたんですが…」── 親しいコンサルタント仲間と楽しく一杯やっていた時に、ふいに出てきた不思議な話です。

というのも、他のお仲間のコンサルタントの方からお客さんを紹介できそうということで、「こういうこと出来ませんか?」と訊かれたそうですが、「いや~、できないです…」と断ったというのです。

思わず「えっ!?」という声とともに、一瞬ざわつくことに。なぜなら、その「こういうこと…」というのが、ほとんどその人のテーマに思えるものだっただけに、「なんで断るの?」という素朴な疑問が湧き上がったからです。

さらに興味深かったのは、その場に同席していたコンサルタントの中の二人は、社員を抱えて事業を経営している方のため、余計に「???、なんで断ったの???」と目を丸くしていたのです。

聞くところ、「自信が…」とか「まだやったことが…」といった言葉が返ってきましたが、これから法人を設立するという段階だけに、「怖い」という心理が働くのは分からないでもありません。

それに加え、「独立したらやりたい仕事だけやればいい」とか、「やらないことを決めるのが成功の秘訣」といった話を耳にします。そういう意味では、断るというのも一理あるように聞こえます。

しかし、経営者にとって「依頼を断る」という行為は、よほどの事情がない限り考えにくいという現実もあります。仕事は受けてナンボ(笑)ですし、従業員を食べさせなければならない。そういう意味では、同席していた経営をしているコンサルタントのお二入からすれば、「断る」ということに違和感があったのでしょう。

要するに、「経営」とか「商売」とか「ビジネス」とは言っても、会社経営者と一人でやっている人とでは、感覚的に大きな違いがある、というのが現実だったりします。

ここは、コンサルタントが絶対に埋めなければならない溝とも言えます。経営者を導いたり、伴走したり、一緒にビジネスをするのが仕事だからです。感覚が大きく違えば依頼されるのは、まず無理と思ったほうがいいでしょう。

やらない仕事を決める…。この言葉を額面通り受け止めると、「嫌いな仕事はしない」、「自信がある仕事以外はしない」方向に向いていきかねません。

しかし、本来「やらないことを決める」とは、自分の強みとするゾーンを強く尖らせることであり、自分のゾーンに入るものまで尻込みするのは、意味が違ってきます。

重要なのは、自分のビジネスのゾーンを明確に定めることです。そしてゾーン内の仕事であれば、「やる」「できる」「何がなんでもものにする」と決め切ること。ここにプロフェッショナルとしての覚悟が表れます。「やらないこと」を明確にするのは必要ですが、それと同時に「やるべきことからは絶対に逃げない」姿勢が不可欠なのです。

仕事を断ってよいのは、「仕事が溢れて選び放題の人」か、あるいは「明確に自分が決めたゾーンを外れている場合」です。それ以外で断るとしたら、それは「自信がない」か「単なる傲慢」か、あるいは「商売をやる気がない」のいずれかです。経営者の方々にとって、この区別は極めて明確なのです。

結局その場では、経営者コンサルタントのお仲間二人から笑われながら「受けながら考えればいいじゃない?」と諭され、後からそのご紹介してくれそうだったコンサルタント仲間の方に再度連絡を入れる…という感じになりましたが、世の中には「無意識に仕事を減らしている可能性がある」ということは覚えておくべきことでしょう。

知らず知らずのうちに、チャンスを捨ててしまっていることに気付けるかどうか──。「やったことがない」で止まっていると、永遠に「やったことがある」に変わりません。

だからこそ進むのですが、大切なことは、「自分のコンサルティングノウハウが体系化できていれば、たった一つのコンサルティングにも関わらず、用途はどんどん増やしていくことができる」…という実に不思議な現実があります。

「そんな馬鹿な…」と思う人も多いかもしれませんが、3千万円を越えて、5千万、1億円プレーヤーになっっていったコンサルタント仲間は、「一つのコンサルティングをさながら万能包丁のように扱えている」のが現実です。

そうしたことができるからこそ、実に様々な依頼にしっかりと応えています。ここにコンサルティング体系化の強みがあると言えます。

挑戦するごとに自分の領域は広がり、ますます他にはない強みへと昇華していきます。あなたは今、仕事の領域を増やせていますか? それとも、自分でも気付かぬうちに「やらない仕事」を増やしていますか?

著:五藤万晶

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