「ゴトウさん、ここのところの制…
がんばれコンサルタント! 第672号:コンサルタントが絶対に理解しておくべき「自主独立の価値」

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「ゴトウさん、なんか年金の法律が成立したみたいですけど、あれ不思議ですよね…」── 親しいコンサルタント仲間とワイワイやりながら一杯やっていた時にでてきた話題の一つです。いわゆる年金の改革法案のことで、基礎年金の部分の底上げが盛り込まれた…ということで結構ニュースなどにも取り上げられていたのでご存じの方も多いと思います。
色々なお考えがあるので、この法案について断定的なことを申し上げるつもりはありませんが、話の中で出てきた「不思議」という言葉には、もう一つ深い意味が込められているということだけはハッキリしていると思います。
つまり、「一番影響を受ける層の人たちが、ほとんど無関心なこと」。まるで、自分には関係ないとでも言うかのような反応が、妙に引っかかるのです。
冷静に考えてみれば、「貯めていたものを他所に回す」とも取れる制度改変なわけですから、常識的には当事者なら「気なって当然」「怒って当然」のはずです。ところが実際には、反応どころか話題にすらならない…。この無風状態には、思わず首をかしげてしまいます。
実際、たまたま、ある企業の社員さんたちと飲んだのですが、軽くその話題をふったところ、「へぇ、そんな話があるんですね」と、完全に初耳のような反応だったのです。しかもそれは、つい先週のこと。ニュースを見ていないとかではなく、そもそも「自分には関係ない」と最初から認識していない様子がありありと見て取れました。
もちろん、興味や関心には個人差があります。ただ、こうした状況を目の当たりにすると、ある真理に突き当たります。それは──「自主独立していないと、選択肢すら持てない。選択肢すら考えない。」という事実です。
会社員、つまり給与所得者である限り、自分が何を知っていようが、知らなかろうが、制度に対して「抵抗すらできない構造」があります。税金や保険料は問答無用で天引きされ、手元に残った金額だけが「自由に使える範囲」だと錯覚してしまうのです。
では、手にする前のお金がどのようなルートを辿り、どのように差し引かれているのか? ほとんどの人は「考えることすらできない」。なぜなら、制度設計の前提に「お任せします」と暗黙の合意があるからです。
語弊を恐れずに申し上げれば、これは「餌付けされている状態」と言えるでしょう。たとえばペットや家畜が餌の種類やタイミングを選べないように、腹がへったと文句は言えても、根本的な仕組みに意見を言うことはできません。
この結果何がおきるかと言えば、「どうせ何も変わらない」と思い込み、関心すら持たなくなるのです。その現実が起きている訳です。
独立起業し、自主独立状態になっていれば、「選択肢を持たずに生きる」ことこそが、むしろ不思議で仕方がないわけです。不思議と言う意味は、ズバリ「危険性」であり「リスク」という意味に他なりません。
これは、経営の現場でも全く同じです。価格決定権を持たない下請け業者、一社依存の販路に頼りきった経営──これらは、すべて「選択肢がない経営」の典型です。口では「うちは自由にやっている」と言っても、実態は「値段を決められない」「買い叩かれるしかない構造」「買わないと言われたら終わり」という状態から抜け出せていないわけです。
重要なことは、「本当のリスクとは何か?」ということです。多くの人が、目の前の損失や失敗を「リスク」と捉えますが、それはあくまで表面的な話に過ぎません。真に恐れるべきは、「選択肢のない状態」に甘んじてしまうことです。
自らの意思で未来を選べない──これは、企業経営においても、個人の人生においても、致命的な弱点です。「自分で決めることができない」とは、「リスクに対して何の打ち手も持たない状態」だからです
このような状況を放置していると、たとえ目先の仕事があったとしても、真の意味での自由も安定も得ることができません。「言われたことをやっているだけ」の日常は、見かけ上の安心を提供してくれますが、裏を返せば、自分の未来を誰かに預けているということでもあるからです。
これは言い方を変えれば、“他者任せの人生”です。気がつけば、制度に吸い込まれ、組織に縛られ、環境に支配されていく。そして何より恐ろしいのは、そのことにすら気づかなくなっていくことです。本当にそれでいいのか…。
自主独立を果たしているコンサルタントたちが異口同音に語るのは、「選択肢を持つことこそが、最大の資産である」という確信です。
自らの専門性を軸に、価格を決め、時間をコントロールし、誰と働くかを自分で決められる。この状態があるからこそ、社会の変化にも柔軟に対応でき、逆境すら機会に変えることができるのです。
行動しないことこそが、ますますリスクを高める時代になりました。目の前の恐怖を避けて小さな安心感に浸るたびに、選べる未来が消えていく──それがもっとも恐れるべきリスクになります。
あなたは、選択肢を持っていますか? 選択肢を増やす努力をしていますか?
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