がんばれコンサルタント! 第581話:生成AIで消える仕事、生まれる仕事、コンサルタントが押さえるべきこと

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「ゴトウさん、チャットGPTや生成AIって、やっぱりいま勉強しておくべきなんでしょうか?」── 先般、コンサルタント起業をお考えの方からのご相談の際、ついで的にでてきたお言葉の一つです。

「チャットGPT」…、ご存じのとおり、ウェブのニュースではもちろん、最近では新聞でもよく目にするようになりましたが、いわゆる生成AIと呼ばれるネット技術の話です。

ウェブやメールサービス以来の革命的な発明? と言われたりするほど驚異的な注目を集めている技術ですが、「生成」と表現されるだけあって、代わりに文章や絵柄、写真、さらには動画などを創ってくれるというもので、触っている人も結構多いと思います。今はまだ及第点には遠く及ばないケースも多いのですが、驚くべきはその進化スピードでしょう。

昨年の秋に登場したときにはそれこそ、まだまだ使い物にはならない…などと評論家?が言っていたのもつかの間、わずか数カ月のレベルで異様に進化を繰り返して、様々な分野で実践活用が始まってきているのが現状です。

この広がりを見れば、ビジネス、特にコンサルタントの業界にも大きな影響を与えることは、もはや間違いなく、今後のビジネスの成功の鍵となるとさえ言えるでしょう。

そういう意味では、冒頭の方の「やっぱり今…」は、正解と言えますが、注意すべきポイントがあります。それは、生成AIが素晴らしく有能であり、驚異的なスピードで進化していることは間違いなくても、「道具」であるという点です。有能で凄い、しかし道具に過ぎない…のです。

この大前提を考えるとき、「道具は使う人によって真価を発揮する」ということであり、使い道や効果は大きく変わる…ということです。そう、実に当たり前のことを申し上げていますが、世の中に大きな話題となって登場してくる新しいツールなどを出てくるたびに、その根本を間違える人がこれまたたくさん登場してくるのも事実だからです。

その間違える人たちの典型が、「勉強する」という言葉に現れてきたりするから注意が必要なのです。「コンピュータを勉強する」とか「ITを勉強する」、「ウェブサイトを学ぶ」…など、意味不明な言葉を実際に耳にしてきました。道具は使うものであって、勉強(詳しくなる)するものではないからです。

これからビジネスを始めるために、「経営を学ぼう…」「マーケティングを学ぼう…」といった言葉を使う人がいたりしますが、商売でもビジネスでも経営でも…、勉強するものではなく実践するものです。

実践するなかで、自分たちだけで一から考えて悪戦苦闘しながら進めるのも手ですが、よりスピードを上げて成長するために、プロや専門家という「早道や協力者」を活用するのです。それがコンサルタントの仕事な訳です。

こうした点を踏まえるとき、もう一つ極めて重要なポイントを押さえなくてはならないことが分かります。それは、「何を専門としているか」「自分のコアはこれだ」といった、ビジネスの中核となる商品やサービスが確立していることです。コンサルタントであれば、まさに自分のコンサルティングが明確にさだまっていて、キラーコンテンツとして出来上がっていること…と言えるでしょう。

もし、この中心となるものが揺らいでいる状態であればどうなるか…。どれだけウェブに詳しく、IT活用に長けているとしても、自社の特徴はおろか、売り文句ひとつまともに書くことはできなくなります。理由は単純です。売りモノが強く定まっていなければ、普通の言葉でしか表現できず、それらは「その他大勢となんら変わらない」からです。

この状態で生成AIを使ったところで、結果は変わりません。俗に言う「食わせる元のデータや文章」がなく、特徴もないとなれば現代の叡智の道具を使ってしても、「普通の答え」しか出しようがないからです。

一方で、コアが定まり、自分独自の商品やサービス、特徴をもったビジネス展開ができる状態…、コンサルタントであれば自分の独自のコンサルティングを持ち、それで商売ができるところまできていれば、生成AIなどの新しいツールは、まさに「鬼に金棒」や、「水を得た魚」…になります。

生成AIによって確実に消えていく仕事というものが出てきます。主に単純作業や定型的な仕事と言え、AIによって自動化され、人の手を介さずに完了することが増えていくでしょう。そして自分のビジネスの特徴を確立できていない場合も、生成AIを味方として迎えることができないため、その立場は窮地になっていくことは間違いありません。

他方が有利に先端技術を使って商売を進化させていっているのに、自分はまともに使えない商売だとしたら、いまどき紙と鉛筆だけで商売しているくらいに、そのハンディキャップは想像を絶するものになるからです。

一方で、生成AIを味方として使える側の、自分の商売の主軸が決まっていてビジネスの成長に実践活用できる人たちは、大いに仕事を増やしていくことができます。

しかも、この驚異的な進化スピードの道具を、プロや専門家などを利用することで、さらに加速させることも可能です。道具は道具の使い方の上手い人に習えば、あっという間に活用のコツをつかむことでき、一足飛びで上達が可能で、自分に都合よく活用できるからです。

そう、今はまさにそうした大チャンスの時代が到来していると言えるでしょう。あなたはどちらを選びますか?

著:五藤万晶

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