がんばれコンサルタント! 第498話:コンサルタントとして、令和の大本営発表を嗅ぎ分ける必要性

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「ゴトウさん、あけましておめでとうございます、今年もさっそくといいますか、また騒ぎ出してきましたね…」── 年明け最初に、弊社の東京事務所にお越しになられた親しいコンサルタント仲間の最初の言葉です。

騒ぎだした…というのはもちろん? 急浮上してきたオミクロンの話です。あいも変わらず…といいますか、新聞やテレビが一斉に報じだしたことは、皆さんご存じのことと思います。

コンサルタント仲間と話していたときにも、「どうなるか?」ということについても話をしたのですが、そもそも論というものが極めて大切になってきたと痛感しています。

何が…かと言えば、「悪意を嗅ぎ分ける重要性」です。この2年あまり、新聞やテレビは相当問題のある偏った発信を続けてきましたが、この2022年の年明けからは、もはや「常軌を逸したと言うべきレベル」の発信になってきています。

さすがにそれは言い過ぎ…という人もいるかもしれませんが、思い出してほしいことがあります。太平洋戦争の時に新聞が戦況をどう報じていたか…ということです。

負けていることを一切報じず、「敗退を転進」などと言葉を変えて書き連ね、一部の局地戦で勝ったことを紙面所せましと埋めて煽りに煽った…ということは、歴史が物語る「恐ろしく、そして、おぞましい新聞の過去の事実」です。

そう、おぞましい過去のはずだったのですが、本当に恐ろしいことに、令和の時代にも平然と行われているのです。ちなみに普段滅多に手に取らない某大手全国紙、ここでは仮にA紙としますが、A紙をたまたま1月4日に目にする機会があったので、一面を眺めていると、相当な面積を割いてオミクロンを煽りに煽っているのです。

再三指摘されているにも関わらず陽性者を感染者と言葉を変え、ひたすらその数が増えたことを報じ、以前と重症化率もまるで違うことはおろか、現在の重症者数も死者数の記載も一切無しなのは、戦時中の大本営発表とまったく同じ構図です。

紙面は限られているから文字数的に…というのは、まさに言い訳だということは、相当な面積を割いて、しかも関東版の新聞にわざわざ沖縄の話も書いているご丁寧さです。「重傷者〇人、死者●人」のわずか10文字が入らないというなら、天下の全国紙にしてはあきれるばかりに無駄が多い文章構成力と言えるでしょう。

ちなみに、このA紙の記事を悪意だと断じているのは、この「〇、●」の部分が、実際には1と0だったからです。この部分の情報を正しく書くとき、「現在入院中の重傷者は東京で1名。死者の発表は0」となりますが、これを読んだとき、大多数の人は違う印象を持つに違いありません。しかし、意図的にその情報が抜かれているのです。

意図的に片方の情報を抜いて報じている姿勢は、大本営発表とまさに同じであり、令和の時代に公然と行っているから、悪意と言っているのです。

重要なことは、情報を発信する人が、片方の情報しか出さないとしたら、それは悪意のある者か、はたまたそんなことにも気づかない愚かな無能者のどちらか…ということです。

A紙が、みずから「ウチは愚かですから…」と認めるなら話は別ですが、社歴100年以上で、謝罪したことはほぼ皆無に近いのですから、少なくともこの記事においては、間違いなく悪意と断じて間違いないということです。

語弊を恐れずに申し上げれば、新聞やテレビが、わざわざ墓穴を掘ってまで片方の情報だけ報じる姿は、詐欺師が儲かる話だけ言っているのと同じ…ということです。

となれば、受け手がしっかりしなければ、本当に危険になっていく…ということです。新聞に煽られて昔どういうことが起きたのか…。それと同じことを今やられている…と考えれば…ということです。

ちなみに、わざわざこの「がんばれコンサルタント!」でとりあげているのは、何も政治問題をとりあげたいからではありません。ビジネスにおいてもまったく同じことが言えるからです。

経営の数字で、売上や粗利だけを言っているとしたら、それは悪意のある人か、はたまたまったく商売が分かっていない担当者レベルの人か、どちらか…という話です。

販促費やコスト、他にも「どれだけの期間で?」「何人で?」といったことが確認できないと、その結果数字が良いのか悪いかの判断など、できるものではありません。

テレビの番組などでも、大儲け!3億稼いでいる~などとはやし立てたり、担当者が出てきて短期間に5千万円売れた! などと喧伝したりするものがありますが、実のところ販促費やコストを差っ引いてどれだけ儲かっているかとなれば、急に静かになる話は山ほどあります。

普通に考えれば騙されるはずのないことですが、学問的に経営とやらを習った人の場合、機械的にああだこうだ…とやる割に、驚くほどの確率で大事なポイントを見逃すため、すっかりやられてしまったりします。そう、大本営発表を真面目に聞くタイプです。

騙されないためにはどうすればいいのか…。ちなみに、小さくても商売をちゃんとやっている人からすれば、何が儲けの源泉か、何と何が対になっているのか、片方の数字だけ聞いても何かが隠されていてオカシイ…といったことを、皮膚感覚的に嗅ぎ分けることができます。

自ら商売をやる…とは、みずからのお客様をみずから開拓できることを意味しています。どこかから振ってもらわなければ商売にならない…としたら、それは自分でやっているつもりでも隷属関係においてお金をもらっているにすぎません。

この状態であればまともな判断などできる訳もなく、上が言ったことを素直に聞くしかなく、大本営発表を鵜呑みする体質が日々構築されていっていると言えます。

翻って、まともにビジネス、商売をしている人や、まともに物事を考えていれば、「何かおかしい…」ということは、必ず感じられるはず…ということです。

経営指導においても、隠れている事実や数字、出来事…などに対して、皮膚感覚的に「〇〇についてはどうなっていますか?」といったことで、漏れや抜けをあぶりだすことは、大きな判断の際には絶対的に重要となってきます。

情報に接するとき、理論理屈が通っているか、本来対になって考えるべき情報も出ているか、あなたのこれまでの知識や経験を本当に活かして報われる商売をするためにも、みずから商売ができる体制を築くことが本当に重要となります。

2022年は、世の中からますます試される年になりそうです。あなたが真に活躍する年の幕開けです!

著:五藤万晶

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