がんばれコンサルタント! 第486話:コンサルタントが押さえておくべき、自己判断の危険性と取り入れるべき思考軸

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「ゴトウさん、これは逢って直接言わないといけないと思ってたんで、わざわざ東京来ましたよ!」── かれこれ7年くらい前にグループコンサルティングにお越しになられてから、稀にお会いする機会のあるお仲間のコンサルタントの方のお言葉です。

お仲間といっても凄い実績をお持ちの方で、当社には、ときどき、こちらが不思議になってしまうような凄い方がひょっこりお越しになったりします。この方もまさにそういうパターン。一番最初のとき、冗談まじりではありましたが、思わず「えっと、何をしに来られたんですか?(笑)」と思わず訊いたのを、よく覚えているほどです。

面白いというと語弊があるかもしれませんが、こうした凄い方々が口にされる特徴的な言葉の一つに、「わかっていると思っていたけれど、わかっていなかった」というのがあります。

この手の言葉は割と使われる言葉の一つかもしれません。しかし、すごい方々は、やはりその実感度も含めてレベルが違っているのです。具体的にいえば、「数字や結果をしっかりだした」ことによって、ご本人的に大きく変わった結果、「前はやっぱりわかっていなかった」としみじみ言われる…という感じでしょうか。

例えば、「商品をパッケージ化する…」ということの重要性については、当社では創業以来、もう口酸っぱく申し上げてきていることですが、ときどき「ああ、パッケージですね、はいはい、分かってますよ」くらいに言われる人もいます。

まあ、ご本人的には「できているつもり、わかっているつもり」なのでしょうし、こちらがどうこう言う話でもありません。しかし、はっきりしているのは、表面的にいくら形っぽくしていても、本質的にできていなければ、当然、その力を発揮することはない、という事実です。

ただ、ここで一つの考えが浮かんでくると思います。「まったくダメならともかく、それなりにやっている人なら結構できている…と思うはずなんだから、どうやって本当にできているかできていないかを、判断するのだろうか?」という疑問です。

できているかどうか…というのは、これは自分単体で考えるとき、極めて判断が難しいものです。できているといえばできているし、できていないといえばできていないし…と、まるで頓智問答です。

冒頭のコンサルタントの方が最初にお越しになられたとき、すでに業歴20年近くだったにも関わらず、お越しになられたのですが、そういう意味では「コンサルタントの標準値で言ってしまえば、間違いなく相当なレベル」だったに違いありません。

しかし、こうしたすごい方々に共通する判断のポイントは、「自己判断によるできる、できていない」といった評価基準ではなく、「今のビジネスをもっと伸ばせるかどうか?」に、純粋にセットされている点です。

表面的なことや妙なプライドにとらわれることなく、自分のビジネスにおいて更なる可能性を追求するために「もっとやれることはないか?」「ひょっとして自分が理解できていないことがあるかも」という積極的な貪欲さ…で、足を運ばれるのです。

その結果は、体系化によってコンサルティングが大きく変わり、ビジネスがグルグル回るようになったとのことで、このときも「やっぱり来てよかった。わかっているようで、わかっていなかった…」と、嬉しそうにお話されていたのを、よく覚えています。

それはともかく、今回、わざわざ東京にきてまで…とは、何事?と思っていましたら、先般お書きになられた書籍が、五藤がお伝えした出版戦略になぞらえてだしたところ、過去に出された本と比べてびっくりするような違いがでて成果に結びついてクライアントさんが増えた…とのこと。

いわく、「ゴトウさんの言っていることは、一見普通に聞こえたりするんだけど、滅茶苦茶に奥が深くて、なるほど、わかっているようで全然わかっていなかった…」と。これは東京に行って直接、お伝えしなくては…と冒頭のような言葉がでてきた…という次第。実にありがたいお言葉です。

一杯飲みながら、嬉しいお話をいろいろお聞かせいただいたのですが、伸びて成功されていく方々に共通するのは、やはり「目的遂行意識」であり、そのために何ができるか、チャンスがあるか…が、明確になっている…ということでしょう。

自己満足による「できている、できていない」…など、ハッキリ言えば単なる慰みであり、ビジネスにおいては何ら意味がないどころか、間違った判断によって成長の芽をつんでしまう危険性さえあります。結果に対してや、お客様に対しての考えがそこにはないですし、自分のビジネスの未来についても、なんら考えがないからです。

学校の場合のテストや採点、通知簿、また会社に勤めているときの評価…などは、言葉は悪いですが、「この基準がクリアできたら合格」といったもので、「できる、できていない」が何かを基準とした評価になっていることが大半です。この感覚をビジネスを行っている主体者がそのまま続けてしまえばどうなるか…。

可もなく不可もなく…の程度の商売を目指しているのならそれでも構わないかもしれませんが、かりそめにも経営者や会社をコンサルティング指導しよう…というのであれば、やはり「ビジネスをもっと良くしていこう!」と意欲的であって当然というものでしょう。言ってしまえば評価そのものを自分で何段階も上げていかなくてはならない立場なのです。

このとき、必要になってくることは、「もっと伸ばせる可能性があるはず」という思考であり、その可能性の一つを自分の邪心を横においておいて、「ちょっと試してみる」という茶目っ気が重要ということです。この行為こそが、幸運の女神を招くということなのです。

「やることやってできているから特に他にやることなし」…というのは、お勤めの従事者の人なら、まあ普通かもしれませんが、ビジネスの主体者であらんとする人にとっては、「恐ろしいまでも成長していることを実感できている時」だけ言えるフレーズということです。

もう一つあります。仮にダメな評価が下されるとき、従事者の場合なら「他者があなたをコントロールしている」ため、現実的に悪い方向に進むことが大いに考えられます。そして次のチャンスがあるかどうかも含めて、伏さざるをえません。

しかし、主体者であれば、「あ、これダメなのね、じゃあ、次のをやってみよう」という話です。いくらでもチャレンジする機会があり、そのチャンスそのものも、みずから作り出すことができます。

こんな立場を活かさない手はありません。より一層新しいことにチャレンジしていける立場、チャンスがつかめる立場だからです。

あなたは、茶目っ気をだして、チャンスを広げていっていますか? がんばっていってますか?

著:五藤万晶

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