がんばれコンサルタント! 第466話:コンサルタントが押さえておくべき、成功する「意思決定とタイミング」について

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「ゴトウさん、ちょっと迷っていることがありまして、スポット相談でお伺いしていいですか?」── 以前、セミナーにご参加された方からのお問合せの言葉です。

なんでも、お勤めになっている会社を辞めるかどうかを迷っているそうで、その大きな理由の一つが、いま流行りの「副業禁止」とのこと。

理由は単純で、副業がOKならサイドビジネス的にコンサルタントを開始して…、軌道に乗ってきたら本格的に開始するといったことができるのに、その手を使うことができないから悩んでしまっている…というもの。

この種のことで悩まれている方々の場合、かなりの確率で「定年」に対するタイミング的なお考えも共通していたりします。定年まではあと何年あるから…と悩んでしまう中で、それなら週末起業や、副業でできれば…というお考えなのでしょう。

まあ、いろいろと申し上げたいことはありますが、それは横に置いておいて、そもそも論として最も重要なことは、「自らタイミングを決定できない人は、ほぼ間違いなく時機を逸してしまう」という冷徹な現実を知っているかどうか…ということです。

そんな馬鹿な…という声が聞こえてきそうですが、確かに何万人とか何十万人に一人といったレベルで、定年退職後の起業で成功…といったことはありますが、それがいかに奇跡のレベルに近いか…という証拠に、テレビや雑誌などでわざわざ取材され、記事になったりして「シニア起業」ともてはやされていることから明白です。同じことを30代や40代でやっていても、別にも取り上げもしないのに…です。

一体、同世代に何百万人いるのか、ちょっと計算してみれば分かることです。同じ年の人だけでも軽く百万人以上いて、数年レベルの同世代ならゆうに1千万人を越えてしまうのが団塊やそのちょっと下の世代の方々のボリュームです。もうちょっと下の世代でも、充分一学年で100万人以上いるのが我々が住んでいる日本の現状です。

こうした数の中から、奇跡のレベルで上手くいっている人が取り上げられているのが、シニア起業の現実と言えるのですが、では歳をとったからなかなか上手くいかないのか…と言えば、それは理由がまったく違います。

例えば経営をずっとされてきた方が、60や70になって別の事業やビジネスを始めて、大いに成功されているケースというのは、これは逆に「よく耳にする話」だったりします。特段珍しいことでもないだけに、「あの社長、ほんとにすごいなぁ~、あやかりたいね~」などと、周囲も普通に感心しながら話をしていたり。

では、何が違うのか…と言えば、最初に申し上げた、「自らタイミングを決定しているかどうか…」という点です。

たかが定年だったり副業規定だったり…と思われるかもしれませんが、ビジネスを始める…ということは、それを本気でやっていこうと思わない限り、なかなか立ち上がらないのが現実です。ドラマやアニメの世界のように簡単にはなかなかいきません。

ただし、この「そう簡単ではない」の理由が、多くの週末起業や副業をしている人には、本当のところが分かっていなかったりします。

理由は実に単純です。お客様側からすれば、「プロとして本当に体を張ってやっている人」なのか、それとも「腰掛程度にそれとなくやっている人」なのか、ちょっと見れば分かってしまうことですし、自分が相談したりするお客さんの側だったら、どちらに相談しますか? というシンプルな話です。

それは分かっている…と返してくる人が多いのですが、しばらくすると「だから、上手くいったら…」とまた堂々巡りを繰り返して悩んでいたりします。

重要なことは、「人に言われたからやっている」、「他にすることがなくなったから●●でも始めるか…」、「上手くいったら本格的に…」などと共通するのが「定年になったら…」ということです。これらはすべて、自分の意思による決定ではなく、「外部要因による受動的選択」ということに気づかなければなりません。

経営は、どこまでいっても社長の手腕一つで決まっていきます。いかに巨大な企業でも、経営トップの交代によって快進撃がはじまったり、大きく傾いて行ったりが起きることは、周知の事実でしょう。

これが小さい会社、特に社長一人の会社ともなれば、その影響度の大きさは推して知るべしであり、儲からない一人社長の会社で何が問題かと問われれば、もはや「社長そのもの」以外に考えようがないことは、誰でもわかることに違いありません。

その最大の理由は、社長は決裁権をもっているということです。会社の進むべき方向性を決定し、そのかじ取りをし、儲かる方向に進んでいく…という、その決定を次々におこなっていくことが「できる立場」なのが、社長です。

しかし、「できる立場」、「しなければならない立場」にありながら、それを「放棄」する人たちがいます。外部要因に判断をゆだねて、それにただ従っていってしまう人たちです。見た目では、なんとなく「判断しているふう」なだけに、本人は余計に気づいていないことが多かったりします。

後継者やサラリーマン社長に多かったりするのですが、経営判断といってもすでに存在する問題のAかBを選ぶことや、内部の問題の判断などに終始し、未開拓の分野や挑戦の分野への決断などは、意図的と思えるくらいに避け続ける…というのがその特徴です。

ただし、なんとなく決定しているようであっても、自らの意思と決断によって未知なる領域のビジネスを進めていっている人とでは、まさに「月とすっぽん」の差になります。

これまでに培った知識や経験、ノウハウ、さらには自らの潜在能力を、自らの判断に基づいて「脂がのっているときに勝負する」のか、外部要因に判断をゆだねたばかりに旬を過ぎてしまったり、活力がでなくなっていたりで、「5年前にやっていれば良かった…」とボヤくのかは、すべて自分の意思決定次第で決まるということです。

大切なことは、自分で決めているふうを装った「外部要因による判断委譲」をしていないかどうか…です。これに毒されていると、仮にビジネスを始めても、すべて判断委譲が繰り返されます。その結果はもう言うまでもないでしょう。

自分独自のコンサルティングを手にし、大いに報われるビジネスを展開する──。そのスタートも、そして過程も、行きつく未来も、すべてあなたの意思決定によって実現されていくものです。

夢と希望と挑戦する心で、経営判断をされていってください。その決断を、大いに後押ししていきます。

著:五藤万晶

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