がんばれコンサルタント! 第197話:本の読み方についての3大重要ポイント

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「ゴトウさんは、本をどういうふうに読まれるんですか? 何か実践していることとか工夫とかありますか?」── 先日、個別のコンサルティングでお越しの方から聞かれた、ご質問の言葉です。

前職では20年以上、中小企業のオーナー経営者向けの企画を立てるのを仕事としており、書籍編集に長く携わっていました。本に関わる仕事をしていたので、ちょっと聞いてみたい…というご質問です。

本に関わる仕事…ということで、よく聞かれるのが、「速読とかするんですか?」というもの。これは本当によく聞かれます。

いつ頃からか急に? 速読が流行りだして、そのスクールやら様々なセミナーなども盛んに開催されるようになりました。まあ速く読めると便利かもしれませんので、これはこれで一つの技術でしょう。

ただし、個人的にはもっと重要だと考えていることが3つあります。それは、「何を読むか」、「実用のために読んでいるか」、「良いものを何度も何度も読んでいるか」ということです。

なぜこの3点が重要かと言えば、「本をどれだけ速く読んでも、活かせなかったら時間の無駄」だからです。もっと言えば、本を娯楽で読むのであれば、それは楽しみの一つなので構いませんが、実用として読むのであれば、「何かを実行、実現するために有効になるようにしなければ、何も意味がない」ということだからです。

そういう意味では、昔から「座右の書」といった表現で、常に自分の手元に置いておき、いつでも引くことができる本を、何冊か大切にしている…という話を耳にしたことがあると思います。

特に、名経営者の方に、「座右の書は何ですか?」といった質問をすると、歴史小説とか原理原則を説いた本、戦略思考を説いた本や商いの原点を説く本など、さまざまな書が提示されます。

面白いのは、以前ビジネスマンが集う、ある会にてこの話題になったとき、「有名な座右の書はほとんど読破してますよ」と読書自慢?が始まったことです。

聞けば、「速く読むレッスンを受けてから、サクサク本を読むようになったので、本はたくさん読んでいる…」とのこと。本のタイトルを言えば、「あ、それはもう読みました」「その本知っています」が、まるで口癖のように…。

たくさん読めることは良いといいますか、便利で有利であることには違いありません。しかし、冷静に考えて、「自分の人生に活かせているのだろうか?」という疑問を持たずには居られなかったのを覚えています。

前職の会社で、実に高額ながら驚異的なロングセラーになっている、中村天風述『成功の実現』という本があります。1万円する本にも関わらず、これまでに120回以上も増刷を繰り返し、30年近く売れ続けている凄い本です。若い人向けの廉価版に、『君に成功を贈る』という本も出されていますが、こちらは12万部以上売れていて、長く読み継がれています。

お知り合いの経営者の中には、この天風さんの本を、数か月に一度は読み返す…という方がいます。本の後ろに何回目を読んだと記されていて、数えること50回とか80回…という読み方をされています。皆さん、立派な経営をされている社長さんばかりです。

以前、「なぜ、何度も同じ本を読まれるのですか?」と伺ったことがあります。すると、「自分は、まだ分かっていなかったと、毎回気づかされるから…」という返答が返ったきたことを、今も鮮明に覚えています。

本当に凄い本は、読み手の成長度合に応じて「ひっかかる場所が変わる」という、不思議さを見せてくれます。以前読んだときには何とも思わなかった、もしくは「そんなこと書いてあったかな?」という感じです。自分が悩んでいること、探していること、それらに応じて「まるで文字が書き変った」と錯覚するくらいに、読み手に語りかけてくるのです。

ゆっくり、じっくり味わいながら、しっかり読むからこそ、「はぁ~、なるほど、まだまだ分かっていなかったなぁ~」という、奥深い世界に気付かされ、そして自らの実用に本当に活かしていくことができるのです。

ファストフードのように、一度「目を通せばそれで十分」という本なら、そしてその程度の活かし方なら、これはこれで有効でしょう。しかし、もしシェフが腕をふるったフルコースを味わうとしたら…。

季節が変わるごとに何度もお店に通って、心から堪能して楽しむことで、より奥深い料理の味わいというものを感じることができるに違いありません。

読んだだけ…なら、腹を満たしただけ。実際の行動や自らの生きる糧に本当にしていくことこそ一番重要なことなのです。

あなたは、本を本当に活かしていますか?

 

 

著:五藤万晶

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