がんばれコンサルタント! 第622号:同じ数字を元にしても、全然違う結果が起きてしまう根本原因

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「ゴトウさん、この前発表された数字、もう何がなんだか…ですよね」── 親しいコンサルタント仲間と、18時過ぎでもまだ明るい空の下で一杯やっていた時にでてきた話です。

発表された数字…とは、「日本の合計特殊出生率」の1.20というアレです。東京にいたっては1を割って0.99になったと言いますから、相当ヤバい話です。

合計特殊出生率…、いまさらながらですが「一人の女性が一生の間に出産する子供の人数」というもので、男女で子供をつくる訳ですので「2」以上の数値になっていなければ基本的に人口は減っていく…という数値です。

現実的な数字で言えば「2.07以上」でなければ自然減するため、1.20や0.99がどれだけ低い数字なのか…ということですが、分かりやすく言えば、東京は「一世代ごとに半分以下の人数しか生まれてこない…という激減ぶり」な訳です。

ジジババから親、親から子供、さらに孫…と三世代にわたれば、2分の1の2分の1の2分の1ですから8分の1になるという恐怖としか言いようがない数値と言えば少しはわかりやすいでしょうか。

ハッキリ言って「完全に危機的な状況」だと思いますが、振り返ってみると、少なくともここ20年以上、「危機的」と言われ続けてきた印象があります。それだけ意味が伝わっていないということでしょう。

ちなみに、前職の編集者時代に「人口減少」に関する書籍を1999年に手掛けた経緯もあり、人口問題については早くから認知していたかもしれません。

ただ、実際に人口が統計的に減り始めた2008年頃になって、ようやくマスコミが騒ぎ始めるまで10年近くもあり、それまで「なぜ何も騒がれず、何の対策も行われないのだろう?」と思ったことも事実です。

そしてさらにそこから16年も経っているのですが、「驚くほどほとんど変わっていない」というのが実際のところでしょう。

もちろん、少子化対策…と銘打って「子育てにかかる様々な費用の補助」などは、それなりに拡充してきているとは思います。しかし、根本的な対策…ということに関しては「???」というのが実態と言わざるを得ません。要は、子供を産みたいとか、もうあと一人、二人欲しい…と思うような施策です。

適当なことを申し上げてしまうと、色々な所から「素人が意見するな!」とか「何を分かっているんだ?」など、滅茶苦茶に矢が飛んできそうですが…。

それでも、三世代で8分の1にも激減する緊急事態を鑑みれば、例えば、「子供3人産んだら永年所得税半分、4人目産んだら永年所得税ゼロ、5人目以降は一人1億円プレゼント!」…とか、「子供が成人するまでは子供の選挙権は親が預かって投票できる」…とか、「結婚して子供を産んだら10年間家賃ゼロ!」…とか?? 

まあ、何も政治の話をしたい訳ではないので、何がどうだ…と申し上げるつもりはありません。社会構造の大きな仕組みで考えれば、制度一つで人口が増えるとか、そんな簡単な話ではないことも事実でしょう。

ただし、世の中、実生活はもちろんですが、ビジネスでも何でも、様々な問題が起きたときに、その対策が有効になるかどうか…については、大事なポイントがあります。それは、「当事者視点で対策が打たれているか?」という点です。

そう、馬鹿馬鹿しいくらいにシンプルな話です。「現場を知らず、当事者でもない人が対策を考えても的外れなことしかしない」という、余りにも当たり前のことが普通に起きてしまう訳です。

商品でもサービスでも、ユーザーではない人や使ったことすらない人の意見で作ればどうなるか…という話です。エライ社長や部長の肝入りだから…といくら言っても、ユーザー目線がなければその後どうなるかは火を見るよりも明らかなことです。

その昔、ユニ・チャームの高原社長(当時)は、生理用品の開発に、開発陣以下ご自分も毎日のように試着したりそのまま寝てみて、つけ心地はどうか…と確かめたりしたという逸話は余りにも有名ですが、そこにポイントが隠されていると言えるでしょう。

それは、ズバリ「自分ごと」になっているかどうか…。究極のところ、自分は自分で決して他人になることはできませんし、他の人になり替わることは不可能です。

しかし、「こんな思いをしているのでは?」「こんなふうに感じているのでは?」…と、強く強く想いをよせて自分ごととして考えぬくことではじめて、そこに本物の対策やアイデアが生まれてくるのです。

いわゆる「机上の空論」と真逆のものです。実際に自分ごとになって考えているからこそ、そこには本気の対策や発想、アイデア…が宿り、効果もでるのです。

ややこしいのは、周辺にむらがっているカネ目当ての連中が、本来の目的をきれいな言葉などで自分たちが利するように誘導したり捻じ曲げていったりする点です。

こうしたことは、小さなお金でもそうですが、大きなお金が動くときには半ば常態的に事がなされてしまうため、本来の目的に効果をあげることなく、いつまでたっても…という悲劇が起きてしまいかねないのです。

コンサルタントの商売を考えるときにも、クライアント先を我がごとのごとく考えられるかどうか…は、極めて重要です。

自分ごとで考えられるために最も重要な一歩は、「自分もビジネスをしている」という第一原点に立っているかどうか…に尽きます。言葉は悪いですが、商売もやったことがない、雇われのまま…の人が、一体どうやって経営者の気持ちが分かるというのか…という話です。

自分のビジネスをどう伸ばしていくか、報われるビジネス展開を実現したい…、この不安の中でもドキドキするような思いを、自分はどう切り拓いて叶えていくか…。

そうした気持ちを考えたこともない人が書いた教科書のようなものを目にしても、そこに何も答えを感じないことは、誰でもすぐわかる話でしょう。

当社が創業以来、一貫して掲げていることは、自分が培ってきた知識や経験、ノウハウ…などを活かした「本物のコンサルタント商売の確立」です。

目の前の対処策や単なるテクニックを学んでも、商売が強く永く成長していくことは決して実現しません。重要なことは何事も土台や仕組みの部分です。自分のビジネスを確立させていく、根本の足場固めこそ重要なのです。

あなたは、自分のビジネスをどう展開したいと思っていますか?
 その実現のためにしっかり足を踏み出していっていますか?

 

著:五藤万晶

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