がんばれコンサルタント! 第620号:コンサルタントが押さえておくべき、ビジネスに知恵と技術が絶対的に必要な理由

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「ゴトウさん、アレってどうにかならなかったものですかね~?」── 先日、十年来の親しいコンサルタント仲間と、打ち合わせの後に楽しく一杯やっていた時にでてきた話題です。

アレとは、富士山がちょうどよく背景に写り込むコンビニ店の所に目隠しを設置する…と話題になったアレです。

コンビニ店+富士山のコンビネーションの絵がとても日本的だと、SNSを通じて外国人観光客に広く知れ渡り、にわかに撮影スポット化したこの場所は、道路を挟んだ反対側から撮影するとちょうどいい写真が撮れるとあって、多くの人が集まることに。

問題は、撮影マナーを守らないし、狭い道路のため、自動車の往来を邪魔したり危ないし…などで、ついに最終手段的に「写真撮影ができないよう黒い幕を設置」するに至ったという経緯です。

この手の話を聞いて、いつも思うのは「なんともモッタイナイ…」ということ。もちろん、報じられているとおり、真面目に考えた上の「最終手段として…」ということなので、色々考えた結果に違いありません。「部外者がいい加減なことを言うな!」と叱られるかもしれません。

ごもっとも…なことなので、このコラムはあくまでも「適当に独り言として書いている」とお考えいただきたいのですが、この前提かつ語弊を恐れずに申し上げれば、「最も重要なことが抜けていませんか?」ということです。

何が抜けているのか…、ズバリ「値段をつける」ということです。日本はとかくこの視点が抜けていたり、弱いために問題がより一層ややこしくなっているのです。

「ややこしく?…とは何を言っている?」 と声が聞こえてきそうです。こちらは困っているのに…と。

もちろんそうした気持ちも分からない訳ではありません。しかし、問題解決や良き方向に…ということを考えるとき、「そこがお金を生む源泉」になれば、多くのことが現実的に解決可能になるからです。

そもそも、「最高の撮影スポット」で写真を撮りたいと思うのは、別に外国人観光客だけの話ではなく、日本人も同じですし、多くの人に共通する願望です。有名な観光スポットに行けば、そこで記念撮影している人が大勢いるのは、その何よりの証拠でしょう。

「最高の撮影スポットで写真が撮れるとしたら、あなたは一体いくら払いますか?」と尋ねてみるといいでしょう。500円? 1千円? 多くの日本人的発想だと、「そんなところでお金を取るなんて!」とか「写真撮る場所にお金払う人なんていない」…と言ってくる人が大半だったりします。

そう、だから問題がこじれているのです。ちなみに、ディズニーランドで写真を撮ろうとしていると、キャストの方が近寄ってきて「写真をお撮りしましょうか?」と声をかけてくれることも珍しくありません。しかも、背景なども考慮して、とっても写真写りがよくなるように配慮してくれたり…。

東京タワーやスカイツリーなどの展望台に行っても、「ここがおススメ」的な写真撮影スポットの案内があったりします。お庭がキレイな旅館なら、こちらからの撮影がおススメですよ…と女将が親切に案内してくれたり…。

彼らは好意的ですし、写真撮影する人たちも嬉しく思っていたりします。では写真撮影にお金を取っているかと言えば…、入園料や入場料、宿泊代…などでもらっていることが分かります。

ビジネスに絶対的に知恵と技術が必要なのは、まさにこうした理由です。どう払っていただくかは知恵を絞るとして、「お金を払ってもらって喜んでいただく」ことが実現できれば、より一層、多くの「お金をはらってくれるお客様」が増えることは間違いないのです。

この原資があれば、交通整理の人も、ゴミを収集してくれるスタッフも、案内や掛け声、さらには広告宣伝…もできるようになっていきます。そう、ビジネスとして回るようになるからです。

ビジネスとして考えるとき、そもそも「認知してもらえるようにする」という、この初期段階に一体どれだけエネルギーが必要かは、商売を始めたことがある人であれば誰でも知っているに違いありません。これをみすみす逃すのかどうか…。

この富士山にまつわることで言えば、入山料においても色々議論が出ていますが、オーバーツーリズムが叫ばれて、富士山に登る人が増えすぎて困っているというのに、なぜ2千円ぽっちなのか…というのは大いなる疑問と言わざるを得ません。

もしあなたが、外国の世界遺産にも登録されている有名な観光地に行って、そこの中に入っていくのに1万円必要と言われてどう考えるか…、という話です。

もちろん、「1万円なんて高い!」 と思ってやめる人もいるでしょう。一方で「せっかくここにきたんだし、1万円なんて全然払うよ!」という人も当然います。そこを目指してきているのですから…。

いずれにしろ、価格設定によって抑制が起きるのですから、オーバーツーリズムの解消にもつながります。「何でもタダなのが当たり前と考える日本的思考が、わずか2千円でも高い」と思わせているのかもしれませんが、そのことが問題をややこしくしている訳です。

ちなみに、日本一高い山の入山料は2千円ですが、世界一高いエベレストの方は1万1千ドル、円換算すれば実に170万円オーバーという、すごい価格設定がされています。

万一遭難した人のために、救助隊を準備したり、ルートを整備したり…と様々なことを整えようとすれば、お金がかかります。そう簡単には行けない場所だけに、こうした価格設定がされていますがそれでも多くの人がお金を支払って登って行っているのです。

富士山でも道路が整備されていますし、道がくずれたら補修も必要ですし、救助のスタッフや安全管理の人も必要です。

五合目にある公衆トイレは無料で使えますが、そこで使われる水は、なんと下から運んできているのですが、それらはどこからお金がでてきているのか…ということです。

「増えすぎて困っている」なら、こんなチャンスを見逃すことはありません。知恵でお金に換えて皆が喜ぶ善循環にするのか、それとも臭いものに蓋をするかのごとく覆ってしまうのか…では天と地の差になるのです。

実はこのあたり、「見えないモノ」や「カタチの無いモノ」を売るコンサルティングビジネスと非常に共通点が多いことが分かります。作業ではなく、価値をお金に換える技術だからです。

カタチの無いモノ、見えないモノを上手に売っていくには「コンサルティングの体系化」が必須となります。自分が提供する仕組みづくりと本質的な価値を理解していて、それをどう売るかにつなげていく必要があるからです。

ビジネスに真面目さは絶対的に必要です。しかし、知恵と技術がなければ関わる人々を幸せにすることも、そして自分が報われることもありません。

あなたは、自分のビジネスに知恵を投入していますか? それが収益に大きく反映されていますか?
自分のコンサルティングを通じて、世のビジネスに笑顔をつくろうとしていますか? 

著:五藤万晶

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