がんばれコンサルタント! 第377話:コンサルタントが知っておくべき「成功確率」に対する考え方
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「ゴトウさん、新しいことを始めるのは、本当に苦労しますね、面白いことも凄く多いですが…」── クライアント先を多数抱えて、ご活躍されているコンサルタント仲間の言葉です。
クライアント先の新たな取り組みを指揮、指導されているとのことですが、やることすべてが上手くいけば、こんなに簡単なことはないのですが、現実はやはりそうは甘くはありません。苦戦する部分もあってなかなか苦労が絶えないのだとか…。
大変ですね~と話もしていたのですが、不思議といいますか、携わっているクライアント先の方々は総じて笑顔で、一つ転んでも「よし次!」と、より一層チャレンジするようになっている…とのこと。
実に面白い現実がここに隠れています。ある意味、コンサルタント商売の本質とも言えるかもしれません。
何が隠れているのか…、それは、ズバリ「何の力を使って進めていこうとしているのか…」ということです。
何かにトライして、上手く行った割合を数値化するとして、これを「成功確率」と言うとしたら、誰でもそうですが、その確率が高いほうがいいと思うに違いありません。当たり前ですが、わざわざ失敗なんて誰もしたくないからです。
となれば、成功する確率をあげればいい…という話になるのですが、問題は、この話になるとき、人によってものすごく考え方が別れるのです。
簡単に言えば、「必ずといっていいほど、目的と手段がごちゃごちゃになる」という人がでてきます。分かりやすく言えば、「成功するための方法」から「失敗しないための方法」にやろうとすることが置き換わってしまうタイプです。
例えば、「自分の夢の実現のために独立するぞ!」と思っていたのに、失敗したくない…がドンドン強くなって、しまいには絶対失敗したくない…と恐怖に心を支配されてしまい、「お金になるものならなんでも飛びついて、なんとかしのいでいる」という状態に…。
上手く行っているかどうかは、あくまでも本人が決めればいいことですから、「失敗はしていない…」と本人が思えばそれは失敗ではないのでしょう。しかし、「自分の夢を実現する!」と想ったことは、一体どこへ行ったのか…。ここは絶対に忘れてはならない現実です。
何一つ失敗していない代わりに、何も手に入っていない…のが、失敗を極度に避けた人たちに共通することです。むしろ、心に鬱積した想いはさらに悪化している可能性が高いでしょう。「こんなことをしたかった訳ではない…」と。
重要なことは、「高い確率」そのものではなく、「本当に目指している夢に対して、確率をあげる行動」です。
そう実に当たり前のことなのですが、そもそも最初の「本当に目指している…」というものが曖昧だったり、「自分が一体何の仕事を、何のためにしているのか」…ということを定めていないと、基準がすべて「お金」だったり「失敗」といった分かるようで分からないものにすり替わってしまうのです。
この結果、失敗はしていないかもしれないが、何ひとつ成功もしていない…というジレンマに陥ることになってしまう訳です。
大切なことは、自分が実現したいことに対して、何をすればその確率はあがっていくのか…、この最もシンプルなことに対して、愚直なまでも明るい未来を手にするために、この手がダメならあの手を、それでもダメなら次の手を…と、繰り出していけるか…。
ご指導先においても、「失敗しないためのアドバイス」に終始すれば、当然ながら大きな失敗はおきない代わりに、常に世の中の後追いとなり、3年、5年と経てば、確実に遅れが見えてくることになります。
周囲を見まわし、ライバルばかり気にして、マネをして、失敗しないようにして…と繰り返すうちに、気づけば「何のためにやっているのか…」さえ分からない商売になり下がりかねないのです。
この手の商売、経営者、自営業ならその人…たちに共通するのは、「自分で自分に火をつけられない」という点です。周りばかり見ていて、「失敗したくない」が第一優先だからです。
逆に言えば、一度や二度の失敗くらい、だからどうした!という、自ら自分に火をつけられるようになれば、圧倒的に有利ということです。大多数の人は、自分で火を点けられない「失敗恐怖症」だからです。
コンサルタント業の場合、指導先にこのスイッチを入れてあげることができれば、それこそ「本物の成功確率を大いにあげる」ことができるようになります。小さな失敗は増大するに違いありませんが、本当に手にしたい目標や夢を、何が何でも手にしようと努力をするようになるからです。
クライアントに本当に火を点けられるようになるためには、自分で自分に火を点けられるようにならなければ、まず不可能な話です。
燃え盛るような火を、みずから自分に灯すことができるか…。あなたの夢は何ですか? コンサルタントとして叶えたい目標は何ですか? 当社はその実現を後押しします。
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