がんばれコンサルタント! 第289話:コンサルタントが知っておくべき、やる気を実行力に結びつける秘訣
●最新セミナー情報
大好評「コンサルタントのための5大戦略」セミナー9月、11月(東京)…受付中。絶賛90回以上の開催。「オンデマンドWEBセミナー」は、深夜早朝も随時参加でき好評です。詳しくは「セミナー情報」を参照ください。
●特別講座ご案内
がんばれコンサルタント!600号突破を記念して、「実学コンサルタント商売」ベーシック講座<全12回>を開催いたします。くわしくは、「コンサルタント講座」をご覧ください。
●最新刊のご案内
最新刊『コンサルタントのための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法 〈新装版〉』『売れるコンサルタントになるための営業術〈新装版〉』、セミナー収録ダイジェスト判CD等を発売中。詳しくは、書籍・CDのご案内を参照下さい。
年明け早々のこの時期、年末とは二週間と経っていないのですが、文字通り「明るい」気持ちに自然となれるのが本当に不思議なものです。
この不思議な力をぜひ活かしていきたいところですが、ついつい陥りがちなのが「気分だけ」という罠。いわゆる「やる気」は何となく高まっているのですが、しばらくしたらもう忘れてしまって、気づいたら何もしていなくてまた年末に…、というパターン。
年末に「来年の抱負は…」と、声高らかに掲げるのは良いにしても、実は「毎年同じ」とか、「ここ数年同じ目標」というのでは、実際には進歩がない訳で、ある意味ちょっともったいないといいますか、困った状態ということになってしまいます。
せっかくの「やる気」をムダにすることなく、少しでも多く、実際の行動に移すことができれば、3年、5年、10年…と経るとき、驚くほどの差になって現れてくることは想像に難くありません。
では実際問題として、この「やる気」を「実行力」に、どう結びつければいいのか…。簡単なようで実に奥が深く、難易度の高い議題の一つです。
こういう話を始めると、「それは、具体的な計画を立てて進めていけばいいんだよ」とか、「一つ一つ、しっかりこなすようにすればいい」といったご意見が、必ずといっていいほど出てきたりします。
なぜ、この「がんばれコンサルタント!」で、このような話をしているかと言えば、ズバリ、「企業コンサルティングの重要な要素」だからです。要は、根本の性質として、コンサルティングに活用したり応用して、成果につなげる要素と近い…ということです。
例えば、研修などで「社員をやる気にさせる」ことは、少し腕のある先生であれば実に容易いことでしょう。ある種、集団催眠がごとく、「がんばるぞ~!」という思いを沸き起こさせ、目標に向かってがんばるように、モチベーションが高まるように指導したりします。
しかし問題が一つあります。それは、「そのやる気は一時的」だということです。どれだけ素晴らしく力強いやる気も、2、3ヶ月もすればすっかり元に戻ってしまう…ということは、誰もがしっていることでしょう。
なぜ戻ってしまうのか。大きな理由は2つあります。一つは「自分からの、自発的なやる気ではなく、他人によって与えられたやる気」のため、常に燃料となるものをもらわないと、やる気の火が消えていってしまうからです。
もう一つの理由は、実際の行動に落とし込む「目に見えるカタチとリターンの仕組み」がない限り、すべての行動は個人的なガンバリズムでしか続かない…からです。
要は、「注意して行う」とか「気をつける」「意識して」「やる気をもって」「がんばる」…といったものは、すべて単なる気分の言葉でしかない…ということです。
事故や不良品に対して、「注意してください」で済むなら、世の中、事故も不良品も欠品も失敗も、もっと言えば計画未達成も売上減少も起きるハズがない…ということです。しかし、現実はまったく逆です。伸びる会社は必ず、「仕組みで対処」するのに対して、売上不振や問題が何度も何度も起きてやがて消えていく会社は、「個人の賞罰で対処」する傾向が顕著です。
ミスが起きたら、「そのミスをした人が悪い」という考え方です。一見正しいように思えますが、事業経営で考えれば、優れた経営者ほど仕組みでミスが起きないように手を打つことは、これは間違いのない事実です。仕組みで経営が廻せない限り、事業は絶対に大きく、そして伸びないことは明白だからです。
翻って経営指導が本分のコンサルタントは、この当たり前のことが理解できていなければ、当然ながら「一時的なカンフル剤」の仕事ばかりする可能性が高くなります。すべてはムダとは言いませんが、所詮は仕組みではないため、必ず「問題は再発し、善行は霧消する」ことになります。まるで、年始の「今年の目標」がごとく…にです。
重要なことは、自分のやる気だけでは事は絶対に進まない…という現実を理解することです。他者、第三者の目が入り実行チェックが行われる、実行に伴っては蔑ろにできない金銭の支払いや受け取りがある、何かしら顧客に対する目的や行動となっている…といった要素を確実に入れ込むことです。これが仕組みであり、具体策です。
具体的に…という意味は、「計画を立てて確実に実行していこう!」と声を上げることでは決してありません。それで実行されるのなら、冬休みの宿題をやらない子供など一人もいないハズですし、計画を立てていて倒産する会社も一社もないハズです。
あなたの今年の目標は何ですか? それは具体的な行動になっていますか?
せっかくの明るいやる気を、確実に仕組みに落として実現に向かわせてください。
●コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。
がんばれコンサルタント!- 無料メールマガジン登録 -
●好評セミナー開催中!
開催実績80回以上。売れるコンサルタントになるために、具体的にどう活動していけばいいのかを分かりやすく解説する実務セミナー。「まさに、眼からウロコ!」と絶賛。 詳細→ こちらを参照
●書籍、好評発売中!
『コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法〈新装版〉』
コこれまでに350人以上を直接指導し、年収3,000万円はもちろん、1億円プレーヤーも多数輩出してきた核心、「コンサルタントビジネス成功の本質」を説いた珠玉の名著、ロングセラー&シリーズ化に伴い待望の新装丁で発刊!。詳細→ こちらを参照