がんばれコンサルタント! 第674号:コンサルタントが押さえておくべき、リスキリング時代に本当に学ぶべきこと

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「ゴトウさん、なんか最近学ぶことが多くてしんどいんですよね…」── 先日、ある集まりで一杯やっていたときに、これから独立するという方から出てきたひと言です。

なんでも、リスキリングだとかで…あれだこれだと、学ぶべきことが次々と現れて、正直追いつけていないんだとか。コンサルタントになるためにも知識や必要と考えて、色々勉強もしているそうで…。

確かに、昨今は「リスキリング」が声高に叫ばれていて、新聞はじめSNSやビジネス誌などでも、「これからの学び方」なる記事が連日のように出ていたりします。

国をあげての支援施策もあってか、「学ぶ人こそ生き残る」とばかりに、さまざまなセミナー、講座、資格などが乱立していて、ご丁寧に様々な助成金までしっかりと用意されていたりします。

もちろん、それらはそれらで意味があるでしょう。ただし、言われたことをする仕事ではなく、「商売をする」「ビジネスをする」という当社の創業以来の考え方からすれば、「学ぶとは、一体なにをすること?」という、根本の問題をまず押さえる必要があります。

単純な話、「学ぶという意味にズレがあれば、自ずと結果も大きくズレてしまう」からです。そもそも論として、「知識そのものに意味があるのか?」という大前提があります。

実のところ、この「学び疲れ」の背景には、“学び方の順番を間違えている”というのが一番の問題だったりします。つまり、「何かを学んでから、できることを探す」という順番になっていやしないか? ということです。

コンサルタントの世界でも、似たケースはたくさんあります。「資格を取れば売れると思って…」「この知識が必要と聞いて、急いで勉強して…」などが典型例です。しかし、「学んだけれど売れない」「知識はあるが依頼はない」という話は枚挙に暇がありません。

なぜそうなってしまうのか…。理由は実にシンプルです。「要らないモノはタダでも不要」であり、たいして欲しくもない情報をお金を出して買おうとする人はいないということです。

「高いお金を出して学んだのに、要らない知識とはどういうことだ!」と怒った声が聞こえてきそうですが、相手からみれば「欲しくもない」というのが現実ということを知ってほしいのです。

すなわち、「学んだことが“売れるカタチ”になっていない」のです。クライアントからすれば、「何を知っているか」より、「ウチの課題をどう解決してくれるか」こそが重要であり、「知識がある=依頼する」には直結しないのです。

あまりにも当たり前のことを言っていますが、残念ながら多くの方が陥りがちな罠であり、「この学びが役立つはず」と思って学びに走ってしまうケースが後を絶たないのです。

当社がこれまで関わってきた中でも、“最短で売上を上げていった方”に共通しているのは、極端な話、「まず売ることから始めている」だったりします。

誤解を恐れずに言えば、「売るモノを先につくって売る」「学ぶ前に売っている」。つまり、根本的な部分をつくって不足している部分を後から学ぶ。または、「自分のビジネスに必要なモノをつくるために学ぶ」のです。

要は、商売の目的遂行のために学びがあるのであって、決して学んでから何かをやる…では無い訳です。商売人からすれば実に当たり前のことです。

成功する人たちは、必ずこの順番がハッキリしています。「何かに役に立ちそう」とか「話題だから」などでは動きません。目的も無く学んでも何も売り物になりませんし、何の商売にもなりません。ハッキリいって時間の無駄だからです。

そもそも、知識やスキルというのは“お守り”ではありません。ただ持っているだけでは意味がなく、それが「誰の」「どんな課題を」「どんな形で」解決するのか──この“設計”があって初めて、売り物になり、商売になり、お金になる。「学び」と「設計」は、車の両輪なのです。

この視点がないまま、ただ学び続けても、“よくできた物知り”にはなれても、“必要とされる専門家”にはなれません。

「学び疲れ」は、“出口のないインプット地獄”になります。実際、毎週のように新テーマが現れます。そして、学んでいるうちに“焦り”が生まれます。

「このままじゃ置いていかれる…」
「また新しい知識が必要かも…」

そうして、ゴールのない“自己学習サバイバルゲーム”を戦い続けることになります。しかし、それをどれだけこなしたとしても、「自分のビジネスが確立する」ことは決してありません。自分のビジネスをつくるための学びや行動が無いからです。

重要なことは、自分のビジネスを具体的につくるための知識と行動です。どうすればつくっていけるのか、どう設計するのか?どう営業導線をつくっていくのか?…。。。

溢れかえる最新情報をどれだけ覚えたとしても、これからの時代、知識やスキルはAIが代替する部分がどんどん増えていくことは間違いありません。

つまり、「何を知っているか」ではなく、「誰のどんな課題を、どんな構造で解決できるか」が本当の勝負になってきます。だからこそ、自分のビジネスの確立が最重要であり、目的思考と設計力が必要なのです。

あなたは、自分のビジネスを立ち上げ、そして強くするために目的意識をもって学んでいっていますか?

著:五藤万晶

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