「ゴトウさん、ここのところの制…
がんばれコンサルタント! 第665号:コンサルタントが押さえておくべき、生成AI時代の独自性強みの高め方

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「ゴトウさん、生成AIがどんどん進化していっているそうですれど、コンサルタント商売にとってどうなんでしょうか?」── 親しいコンサルタント仲間とワイワイやりながらグラスを交わしていたときに出てきた話題です。
最近では、目にしない日が無いほどに生成AI関連の話題が溢れています。テレビでもネット記事でもSNSの投稿でも、あたかも“知っていて当然”といった前提で語られる場面が増えてきました。そんな中で、特に我々コンサルタントにとっても気になるのが、「生成AIで無くなる仕事ランキング」といった見出しだったりするでしょう。
「自分のやっていることは、数年後にはAIに取って代わられるのではないか…」という一抹の不安。こうした不安が静かに、しかし確実に心の奥底に広がっていく感覚。
このことは、特に、知識やノウハウをベースにした仕事であればなおさらでしょう。自分の武器がAIで代替されるとなれば、それは一種の「存在否定」にも近い衝撃となるからです。
ちなみに、かなり以前に某機関が発表した「10年後に消える職業ランキング」が当時話題になりましたが、よくよく観察してみると、実際に起こっていることはその予測とはかなり違うものになっています。
たとえば「事務職は無くなる」と言われていたにもかかわらず、現実には“業務の複雑化”や“人間の調整力”の重要性が増し、むしろ役割が高度化していたりします。予想とは真逆の展開が、あちらこちらで起きているのです。何かを見落としている証拠です。
多くの場合、こうした未来予測は、「テクノロジーの一部機能だけを過剰に拡大解釈して、それがすべてを塗り替える」といった前提で語られがちです。いわば、良い部分だけをクローズアップしすぎて、人間関係、感情、文脈、信頼──そういった“におい”のあるものまでは計算に入れられていないのです。
むしろ、計算できない…と言ったほうが正しい面もあります。理由はシンプルです。未来の状態を正確に把握したり、未来のテクノロジーから考えた最適化は、ステージが低かったり次元が低い側からだと理解も判断もできないからです。
その昔、まだ馬車が主な交通手段だった時代。未来の乗り物と聞いて、多くの人が想像したのは「馬が機械になった馬車」だったと言われています。つまり、“今あるものの延長線”でしか未来を捉えられていなかったということです。実際に登場したのは、自走する四輪のクルマ──まったく別次元の代物です。
コンサルタントの仕事の価値が「情報収集」や「分析力」や「知識量」によって成立しているとしたら、それはもう生成AIの独壇場です。100万文字を一瞬で読みこなし、過去の事例を網羅し、傾向を図解する。そんな芸当は、AIの最も得意とするところです。
しかも、仮に1万通り×1万通りの組み合わせを即座に分析して最適解を出す──といったことも、人間の思考時間とは桁違いのスピードでやってのけます。もし、同じルール、同じゲーム盤の上で勝負しているのであれば、もはや勝ち目のない勝負と言わざるをえません。
つまり、同じ次元でモノを考えている限り、それはまるで馬の“機械化”で勝負するようなものであり、自動運転車に対して「自分は運転が上手いから」と言い張るようなもので、その土俵に立ち続けること自体が、すでにリスクと言えるでしょう。
しかし、重要なことは、独自の視点、独自の感性、独自の見立て。そして、自ら生み出した“手法”──こうしたものにこそ、これからの時代を生き抜くための圧倒的な価値が宿っていることを知っているかどうか…。
それらは、「集合知や要素の組み合わせ」で成り立つものではありません。むしろ、ステージや次元そのものを“飛び越える発想”によって初めて形になるものだからこそ、AIでははじき出せないのです。
生成AIは、過去を材料に“それらしく”つくり上げる力は驚異的です。ですが、人間には「問いを立てる力」「違和感に気づく力」「空白を感じ取る力」があります。そして、その“空白”にこそ、未来の種が宿っていたりします。
当社が提唱しているのは、「自らの知識や経験、現場でのノウハウなどを体系化し、独自のコンサルティング手法として昇華させること」。これは、もはや“自分の半生を活かした哲学を伴った構造化”と言えるものです。これができるようになると、AIとは競争ではなく、優秀なパートナーとして迎え入れることが実際に可能になります。
むしろ、生成AI時代こそ、“自分が何をやるべきか”を明確にし、“AIに何を任せるか”を正しく設計できる人間が、次の時代の主導権を握るに違いありません。
生成AIに振り回されるのではなく、AIを従えて進む“本物のコンサルタント”になっていくために、コンサルティングの体系化により、自分のステージを一段、いや二段、引き上げる時にきていると言えます。あなたはその準備ができていますか?
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