がんばれコンサルタント! 第276話:コンサルタントが押さえておくべき「2種類の失敗」について

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「ゴトウさん、もう10月に入ってしまって驚いています。本当にあっという間に時間が経ってしまうんですね。本格展開のための準備に、これほど時間がかかるとは…」── 昨年、弊社にご相談に来られた、コンサルタント起業をされた方のお言葉です。

一般的に申し上げて、コンサルタント業についての誤解の一番大きいものに、「お店や従業員、機械や商品などが要らないのだから、スグに始められる」というものが挙げられます。

確かにコンサルタント業には、製造設備も、売場もキッチンも不要です。従業員も要らなければ配送の車も要りません。身一つあれば商売が可能ですから、すごく身軽にスタートできると思うのも当然かもしれません。

しかし、見た目の身軽さだけを真に受けて、そのままスタートするとどうなるか…。お店を作らないで始められるのだから、それだけお金も時間も掛からない…という、実に単細胞的発想をしたとき、そのしっぺ返しは想像を絶することになります。

理由は実に単純です。「あなたは何をしてくれる人ですか?」というお客さんからの質問に、何一つ答えられる道具を持たないで、一体どうやって商売をする気なのか…ということです。

どんな商売でも、「何かを提供して対価を得る」という、究極の原理原則に則って行われています。この絶対の原則をまともに考えずに、自己都合だけで「自分は●●コンサル!」とどれだけ息巻いたところで、それを説明する言葉もなければ、実際に何を行うのかもまともに決まっていない状態であれば、これは単に「商売ごっこをしているだけ」、と言わざるを得ません。

コンサルタントを始めたけれど、上手く行かない…という失敗例は、巷に溢れかえっていますが、その中身は、「やるべきことをやらずに始めて、上手くいっていない」というものが大半です。

商売するんだから、お客さん商売なんだから、上手くいきたいと考えるんだから……、最低限の準備くらいは普通はしますよね? というレベルです。要はコンサルタント商売を始めるんだったら、自分が何を行うのか?何を提供するのか? これを決めずに始めるとしたら…ということです。

第一、コンサルタント商売のイロハを理解せずにスタートして苦戦している…という人も、正直結構見かけますが、これなどは、飲食店のノウハウゼロで、脱サラで「ラーメン屋なら大丈夫だろう?!」と意味不明な発想で始めるようなものです。

新規飲食店の廃業率が際立って高いのは、厳しい環境ということもありますが、そもそも論として、「ナメてかかっている」ということが一番の原因として挙げられているのは、その道で成功した人なら誰でも知っていることです。

しかし、ここでもう一点、極めて重要なことがあります。「失敗には2種類ある」ということです。一つは、「何かをやって思ったとおりの結果にならなかった」という失敗です。もう一つは、「失敗したくないために、何もしなかった」という失敗です。

一つ目の失敗は前述のとおりですが、二つ目の失敗に関しては、「なんでこれが失敗?」と疑問に思われる方も多いかもしれません。失敗していないんだから失敗じゃないでしょ?…と。

しかし、このことを本当に理解していないと、経営を指導するコンサルタントであればなおのこと、商売の発展が遠のいていくことになります。世の中、自分が考えているより確実に毎日、毎週、毎月、毎年…進んでいっているからです。

何もしなければ、ほんの数ヶ月で驚くほど遅れていく…というのが、嘘偽りの無い現実です。進化の速い業界なら、もっと短期間に遅れてしまうでしょう。

いい加減に勢いだけでやるのは「思慮浅さ」の表れですが、一方で、考えに考えても何も行動しないのは「臆病を慎重や賢さだと言い張っているに過ぎない」、ということです。決断や実行の遅さは、経営にとっては単なる失策に過ぎず、それは簡単に言えば、経営者の愚かさの現れとさえ言えます。

こんなことは難しく考えるまでもなく、ずっと慎重に、一度も失敗したことがない…という生き方の場合、痛みも悲しみも悔しさもないかもしれません。しかし、強い感動もなければ、至福の達成感もなければ、心から満足した生きがいを得ることもない…ということです。

チャレンジなきところには、「取り返しのつかない失敗」が広がることになります。チャレンジして失敗したら、それを糧に、取り返せばいい。人生が有限である限り、何もしないことは、確実に時間をつぶしていくことであり、チャンスの時間を確実に蝕んでいっている事実を理解しなければならないのです。

あなたは、今年いくつのチャレンジをしましたか?
 あなたは、来年いくつのチャレンジをしますか?

 

著:五藤万晶

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