がんばれコンサルタント! 第268話:経営者から、必ず訊かれる根本的な問い

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「ゴトウさん、経営者からよく聞かれることとか、何かありますか?」── 当社主催のセミナーなどで、よくいただくご質問の一つです。

もちろん、質問というのはクライアントの方々の状況によって千差万別ですし、コンサルタントの方々の専門性によっても大きく変わるでしょう。ですからご質問は多種多様なのですが、そんな中、必ず訊かれる…という質問もあります。

なぜ訊かれるのか…と言えば、「極めて重要であり、本質の質問だから」です。本質なので、例外はまずありません。逆に言えば、訊かれなかったとしたら、現在やっている仕事を見直したほうがいい…とさえ言えるほどです。

では、その問いとは何か…と言えば、ズバリ「なぜ、あなたはコンサルタントをしているのか?」です。

自分は特に思い当たるフシが…という人もいるかもしれません。しかし、ではこんなこと訊かれたことありませんか? と伺ってみると、「そういえば?? 」という表情が…。例えば次のようなものです。

「先生は、以前どんな仕事をされていたんですか?」
 「コンサルタントという仕事を、この先もずっと続けていかれるんですか?」
 「どこかでコンサルタントの勉強をされたんですか?」
 「何か大きなきっかけとか、あったんですか?」
 「ご専門は、どうやって築かれたのですか?」…

など、場合によっては、ほんの立ち話の中で、「ところで…」ぐらいに聞かれるときもあるかもしれません。このため、それほど重要なことを訊かれている…という感覚は、ほとんどないのが普通でしょう。

そもそも、これらの質問に対して、「何がそんなに大事なのか、イマイチ分からない」という人も多いかもしれません。実際、「そういうことを訊かれたときは、まあ適当に答えています」と言われた人も、決して少なくありません。そう、適当に…と。

大切なことは、これらの問いは、訊き方は違っていても本質的にはどれも同じ質問であり、「なぜ、あなたはコンサルタントをしているのか?」を尋ねているということです。そしてなぜ経営者はあなたに、この質問をしているのか? ということです。ある意味ここが最も重要な点です。

批判を恐れずに申し上げれば、どうでもいいような仕事ならいざ知らず、「なぜあなたはコンサルタントになっているのか?」という問いに対して、真っ当な答え、つまり経営者として納得できる理由が返ってこないようであれば、まずコンサルティングを依頼されることはない、ということです。

理由は単純です。自社の新たな仕組みづくりや施策を依頼する、自社の今後の大きな方向性をつくっていく…というような、極めて重要なことを依頼するにあたって、「依頼主として、このセンセイの考えや素性、そもそもなぜこの仕事をしているのか? といった納得のいく説明が欲しい」と思うことは、極めて当然のことだからです。

これは本来、別にコンサルティングに限ったことではありません。美味しそうなラーメン屋さんがオープンしていて、「こだわりラーメン」と謳っていたら、「この店主は、前にどんなことをしていたのかな?」とは、誰もがちょっと聞いてみたくなることだと思います。

逆に言えば、質問もされないし、そうした問いに答えなくていい仕事だとしたら、それこそ大きな問題です。それは、誰でもできて、特にこだわりもなくて、値段もそこそこか安くて、もっと言えば、取り立てて重要ではない仕事…ということだからです。

ビジネスでも人生でも、こだわりや円熟味が増せば増すほど、「ルーツ」というのが重要となってきます。不思議なもので、自分の人生をどう自分が理解し、解釈しているかで、表現されるルーツはまるで変ってきます。

なぜ? に答えることは、簡単なようで極めて奥が深く、何より自分との対話であり、自分の未来を決めていくことにつながります。それは当然ながら、適当で済む話でもなければ、簡単に出せるものでもありません。

深い思考、悩み、決断、納得、想い…などが強烈に交錯する中で、自分の道を決めていくことが必要です。だからこそ、経営者は、あなたに納得するのです。

自分は何のためにこの仕事をしているのか…。何をやってきて、何をやろうとしていうるのか…。

あなたは、毎年訪れる、真夏のしじまに、しっかり自分に対して答えを出していますか? 出そうとしていますか?

 

著:五藤万晶

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